大人になってから学ぶサッカーの本質とは

サッカーの本質を追求するWebマガジン 考えるよりも感じることを大切に 美しさとは何かを感じる心を大切に 大切なものを失わない為に書き綴る                    ※当ブログはプロモーションが含まれています

サッカー育成年代

なぜ、子どもたちはサッカーから離れていくのか

あるジュニアサッカークラブのコーチが、淡々と語る。 「このチームは毎年2年生になる前に半分以上サッカー部辞めるんですよ」「この中学サッカー部の卒業生も高校でサッカーを続けない子がほとんど」 その言葉には、痛みも、疑問も、驚きもなかった。 ただ…

セルジオ越後さんの言う“遊ぶ”とは、何も教えないことではない

子どもに何かを「教える」とき、 私たちはどこかで「ちゃんと理解させなきゃ」「早くできるようになってほしい」と思ってしまう。 できれば、すぐに成果が出てほしい。 うまくいかないと、つい焦ってしまう。 でも本当に大切なのは、 「教えること」よりも「…

サッカーのルールに合わせるのではなく、子どもにサッカーを合わせる

「サッカーのルールに合わせるんじゃなくて、今は子どもにサッカーを合わせるかたちでやってます。」 ある朝、息子さんの試合を観に行ったお母さんが、コーチのそんな言葉を聞いたそうです。 その一言に、彼女は心から「素敵な環境でやらせてもらっているな…

育成の本質──それは「教えること」とは真逆かもしれない

サッカーの指導をしていると、つい口を出したくなる瞬間があります。 「そこはワンタッチで出して」「今のはサイドに開いて受ける場面だった」「シュート打たなきゃ、点は入らないよ」 …どれも“間違ってはいない”アドバイス。 でも、その言葉が、子どもたち…

サッカーが上手い子どもを観る大人の眼

ジュニア年代の試合を観ていると、 つい目を奪われるプレーがある。 ドリブルで何人も抜く。 強烈なミドルシュートを決める。 サイドで三苫のようなドリブル勝負を仕掛ける。 もちろん、それらは魅力的なプレーだし、 それができる選手はすごい。間違いなく…

感情がサッカーを動かす。データでは育たない“選手の中身”を育てる。(名古屋グランパスU-18コーチ 佐枝 篤インタビュー)

プロを目指す者も、そうでない者も。サッカーは、かつてよりもずっと“人を育てる場”としての価値が問われているように思います。 Jクラブのアカデミーにおいて、日々10代の選手たちと向き合い続けているのが、名古屋グランパスU-18の佐枝篤コーチだ。彼はス…

サッカーは人生そのもの。だからこそ「関係性」を育てる

子どものサッカーに関わっていると、時々、ふと立ち止まりたくなる瞬間があります。 「この子はなんでサッカーをしてるんだろう?」「勝たせたいと思ってるのは、もしかして大人のほうじゃないか?」 そんな問いが、心の奥からじわりと湧いてくることがある…

“移籍3回目の小学生”に見る、親世代の育成観の変化

なぜ小学生が何度も移籍するのか? 「ウチの子、今年で3つ目のクラブです。」 そんな言葉を聞いて、驚く人はもう少ないかもしれない。ジュニア年代のサッカー界では、移籍がもはや“当たり前”になりつつある。しかし、それは本当に子どもたちのためになってい…

サッカーは不自由であり自由なものである。(飯塚高校サッカー部クラブアドバイザー岩佐剛インタビュー)

サッカーの本質とはなにか?と問われたら、なんと答えますか? 「難しいですね。サッカーは魅力的なものであるからこそ、答えが出せない、出したくないという感覚がありますが、強いて言うのであれば、サッカーは自由であり不自由なものであるということでし…

サッカーは「人間関係のスポーツ」──教育をサッカーを変えるために(吉村雅文コーチインタビュー)

「サッカーは人間関係のスポーツです」という吉村先生の言葉が印象に残っている。 順天堂大学スポーツ健康科学研究科 教授であり、クリアソン新宿 アカデミーのヘッドオブエデュケーションを務める吉村雅文さんにお話を伺ってきました。 参考:https://criac…

親の期待と子どもの想いがすれ違うとき――サッカー育成現場で大切にしたいこと

スポーツメンタルコーチの藤代圭一さんの著書「子どものやる気を引き出す7つのしつもん」より引用️ 「実力は問題ないんですが、チームとうまくいってなくて、いまはセカンドチームにいるんですよ」 あるとき中学校三年生のお母さんからこんな相談を受けまし…

「コーチ、それは違うんじゃない?」子どものサッカーで感じるモヤモヤと親が知るべき改善策6選

">サッカーの現場で、子どもたちはピッチ上だけでなく、心の中でも様々な変化、成長を遂げていきます。それを支えるのがコーチの存在ですが、時にそのコーチの言動にモヤモヤする保護者も少なくありません。今回は、そんな“モヤモヤ”をテーマに、具体的な改…

子どものサッカーで子どもより必死になってしまう親御さんへ

ジュニアサッカーの現場では、子どもより熱心になってしまう親御さんしばしば目に留まります。私が子どもの頃、もう30年近く前になりますが、当時から良くも悪くも、応援隊長のような熱心な、いや熱血という表現が近いような親御さんはいました。いつの時代…

サッカーコーチの給料が安すぎる問題

育成年代のサッカーのコーチって稼げるの?っていう質問がありました。 コーチと言っても、ボランティアコーチ、外部コーチとして学校やクラブに雇われていたり、クラブチームのコーチだったり、それもクラブの規模によって変わったり色々あるので一概には言…

試合に出られない子ども、その親御さんの心情に想いを馳せること

SNSでこんな投稿目にしました。 「ウチの子は出られないのに」と悔しい思いで応援する人の言葉にハッとした。子供の外サッカー最後の大会が始まった。あと数試合で終わるかもしれない。少しでも長く観ていたい。少しでも多く勝ち進んで欲しい。勝ちにこだわ…

子どもはなんのためにサッカーをしているの?親と指導者の考え方について

サッカー少年団やサッカースクール、サッカークラブに入っている子どもたち。 子どもたちはなんのためにサッカーをしているのでしょう? 楽しむため、プレーするためと言えるのでしょうか。 親はなんのために子どもにサッカーをさせるのか? 「サッカーが好…

子どもの世界で生まれるサッカーヒエラルキー。それを助長させているもの

以前、子どもたちの世界はほうっておくとヒエラルキーができてしまうという内容の記事を書きました。悲しいことに、サッカーで子どもの世界のヒエラルキーが生まれてしまうことが往々にしてあるので、そのことについて少し深く考えてみたいと思います。 子ど…

天才じゃない全てのサッカー少年少女。才能のある子の影に、スポットが当たらないたくさんの子がいる

すっかりファンになってしまった夏目 にーに先生の漫画を紹介したい。 才能のある子の影にはたくさんのスポットが当たらない子がいる。 その子たちをいかに見ることができるか、この視点がとてもとても足りていないと感じてずっと違和感を持っていた中で、夏…

サッカー下手くそと言われても…4年生キャプテンがくれた勇気と自信

SNSのThreadsでこんな投稿がありました👇️ 長男がサッカー始めたばかりの5-6歳の頃、一緒のチームの子はみんな上級生で、足だけが速かった息子はボールも回って来ないのでひたすら走り回ってはドリブルカットに明け暮れてた。ある日一人の上級生(3年生くらい…

サッカーやる気のない息子。どうすればよい?子どもとのコミュニケーションで大切にしたいこと

SNSのThreadsでこんな投稿がありました👇️ 昨日息子のサッカーの試合あったの。サッカー始めた理由は年中の時クラスの仲のいいお友達がやってたからやりたいと自分で言い出して、年中の途中から始めた。仲良しのお友達はみんな卒園と同時に辞めてしまって、正…

親子でサッカーを楽しみながら上手くなる9つのヒント。遊びながら上手くなる練習5選

子どものサッカーが楽しみなパパさんママさんへ、親子でサッカーを楽しみながら上手くなるために大切なことを書いておきたいと思います。 ジュニアサッカーのコーチを長く経験し、長年育成年代の取材をしながらたくさんの指導者にお話を聞かせていただき、様…

コーチの無意識の偏見。音を立てる選手、立てない選手の話

スペインのビジャレアルで指導改革を行い、Jリーグ特任理事、WEリーグの理事も勤め、24年からはスポーツハラスメントZERO協会の理事もされている佐伯夕利子さんの著書をご紹介させてください。 佐伯さんの指導人生を追体験するかのように惹き込まれてしまい…

幼稚園児にサッカーを教える経験ができて本当によかった

カメラマンの松本さんのブログ記事が素敵だったので紹介させてください↓ 子どもというのは「予想に反した動き」をする場合が多い。 運動会でも、ちゃんと白線でトラックを書いているにも関わらず、負けそうになるとルールお構いなしにショートカットしてしま…

小学4年生からサッカーはじめるのは遅いですか?

先日、パパ友からこんな話を聞きました。 「息子が、小学5年生なんですけどサッカーやりたいっていうんですよ。学校の体育でしかサッカーなんてしたことないのに、チームに入ったってついていけないんじゃないかと思うんです。小学5年からでも大丈夫なんです…

小学生になる子供のサッカーチーム選びが難しい… チーム選びのアドバイスについて

子供のサッカーチーム選びって難しいですよね。 うちも5歳の年中の子供がいるのですが、どこのチームに入れるかとても悩みました。 こんな質問を見つけました。 年長 少年団のサッカーチームの検討でアドバイスください。 来年度1年生 サッカー初心者の息子…

決勝戦で遅刻と忘れ物をしたエースを出場させないコーチは正しい?

スポーツジャーナリストの島沢優子さんの記事を引用させていただきます。育成年代においてサッカーと教育をどのように扱うかというのはとても重要で難しいテーマですが、下記を読みながら少し考察したいと思います。 私が悩み相談を受けているネット連載に「…

お金がないとサッカーできない。サッカーという習い事が安心だけど、それでいいのだろうか

サッカー少年団やクラブに入らなくても、サッカーで遊べる環境があったらいいなと思う。そこからチームでやりたい子がクラブに入って試合などを楽しむ流れが、結果的に競技人口増加や、サッカーファン増加に繋がると思う。いま、子どもたちがサッカーで遊ぶ…

上手くなるためのサッカーしかなくなってしまった

ブラジル人コーチのジョゼがある日、私にこんな質問をしてきました。 「ブラジルのクラブでは、コーチや選手たちがスラム街に行って、スラムの子どもたちとサッカーをするよ。終わってから、僕らが子どもたちに何て言うと思う?」 私は、そんなこと、決まっ…

小野伸二選手の著書『ギフテッド』より、「今の子供は教えられ過ぎじゃないか…」

天才と呼ばれたサッカー選手、小野伸二さんの著書『GIFTED(ギフテッド)』。 人々を魅了するテクニック、それはどのように育まれたのか、どんな環境で天才は生まれたのかが知りたくて手に取りました。 幼少期から良い指導者、大人たちに育まれてきたからこ…

強豪サッカー部で受けたパワハラ。声を上げ、矢面に立って感じる更なる理不尽

先日、こんなメッセージをいただきました。 (※掲載許可いただいています) 高校生の息子が、部活での無茶なオーバーワークによる度重なる大怪我と、監督やコーチからの継続的なパワハラ、心ない言動により、心と体を壊してしまいました。 さらに、顧問(監…