大人になってから学ぶサッカーの本質とは

サッカーの本質を追求するWebマガジン 考えるよりも感じることを大切に 美しさとは何かを感じる心を大切に 大切なものを失わない為に書き綴る

サッカー育成年代

幼稚園児にサッカーを教える経験ができて本当によかった

カメラマンの松本さんのブログ記事が素敵だったので紹介させてください↓ 子どもというのは「予想に反した動き」をする場合が多い。 運動会でも、ちゃんと白線でトラックを書いているにも関わらず、負けそうになるとルールお構いなしにショートカットしてしま…

小学4年生からサッカーはじめるのは遅いですか?

先日、パパ友からこんな話を聞きました。 「息子が、小学5年生なんですけどサッカーやりたいっていうんですよ。学校の体育でしかサッカーなんてしたことないのに、チームに入ったってついていけないんじゃないかと思うんです。小学5年からでも大丈夫なんです…

小学生になる子供のサッカーチーム選びが難しい… チーム選びのアドバイスについて

子供のサッカーチーム選びって難しいですよね。 うちも5歳の年中の子供がいるのですが、どこのチームに入れるかとても悩みました。 こんな質問を見つけました。 年長 少年団のサッカーチームの検討でアドバイスください。 来年度1年生 サッカー初心者の息子…

決勝戦で遅刻と忘れ物をしたエースを出場させないコーチは正しい?

スポーツジャーナリストの島沢優子さんの記事を引用させていただきます。育成年代においてサッカーと教育をどのように扱うかというのはとても重要で難しいテーマですが、下記を読みながら少し考察したいと思います。 私が悩み相談を受けているネット連載に「…

お金がないとサッカーできない。サッカーという習い事が安心だけど、それでいいのだろうか

サッカー少年団やクラブに入らなくても、サッカーで遊べる環境があったらいいなと思う。そこからチームでやりたい子がクラブに入って試合などを楽しむ流れが、結果的に競技人口増加や、サッカーファン増加に繋がると思う。いま、子どもたちがサッカーで遊ぶ…

上手くなるためのサッカーしかなくなってしまった

ブラジル人コーチのジョゼがある日、私にこんな質問をしてきました。 「ブラジルのクラブでは、コーチや選手たちがスラム街に行って、スラムの子どもたちとサッカーをするよ。終わってから、僕らが子どもたちに何て言うと思う?」 私は、そんなこと、決まっ…

小野伸二選手の著書『ギフテッド』より、「今の子供は教えられ過ぎじゃないか…」

天才と呼ばれたサッカー選手、小野伸二さんの著書『GIFTED(ギフテッド)』。 人々を魅了するテクニック、それはどのように育まれたのか、どんな環境で天才は生まれたのかが知りたくて手に取りました。 幼少期から良い指導者、大人たちに育まれてきたからこ…

強豪サッカー部で受けたパワハラ。声を上げ、矢面に立って感じる更なる理不尽

先日、こんなメッセージをいただきました。 (※掲載許可いただいています) 高校生の息子が、部活での無茶なオーバーワークによる度重なる大怪我と、監督やコーチからの継続的なパワハラ、心ない言動により、心と体を壊してしまいました。 さらに、顧問(監…

サッカーにおいて、テクニックよりも大切なこと

芸術家の父を持つ、安西カオリさんが著書「ブルーインク・ストーリー」で描く父親の話がとても興味深く、サッカーにも通じることだなと思い、下記に引用させていただきました。 今までで一番つまらない絵を描いていたのは、高校生になってデッサンを学びはじ…

とあるサッカーママさんの「息子をサッカー選手にと奮闘した12年間」という書籍がとてもリアル…

小中高校までの日常は、ほぼサッカー三昧の日々。家族のレジャーはテーマパークではなく、グランドでのサッカー応援でした。 そして活躍する息子の姿を見て、もしかしたら「サッカー選手になれるかもしれない」そう夫も私も思ってしまいました。 その期待が…

サッカーが「上手い」には画一的な正解がない

絵を描くことが好きでも、評価されない子供たちは次から次へと絵から離れていった。残ったのは、先生にどう言われようと、描いていれば楽しいといった自分のようなマイノリティ派だったと父はいう。 イラストレーターであり、エッセイストでもある安西水丸さ…

子どもたちが安心して失敗出来る場所を作ること

子どもたちにもっとサッカーを楽しんでほしくて始めた練習会。 (Instagramアカウントはこちら) keikun028.hatenadiary.jp 初めて練習会に参加した子の保護者からは、練習後、 「久しぶりに『楽しかった~!』と言って子どもが帰ってきました 」「こんなに…

子どもを指導する人ほど優秀でなければならない。アルゼンチンでは子どもの指導者ほど優秀であるべきと考えられている

アルゼンチンでは子どもの指導者ほど優秀であるべきと考えられている アルゼンチンでは若年層を担当する指導者こそ、多くの引き出しを持った優秀なコーチであるべきだと考えられています。というのも、若い子は安い値段で契約できる。安く買ったダイヤの原石…

三浦知良選手が少年時代に感じた理不尽。日本の指導や教育文化への違和感

「カズのまま死にたい」より 「言うことを聞かなかったら、二度と使わないぞ」 サッカー界でも耳にしてきた言葉だ。日本だけのことじゃない。こうでない監督の方が少ない気がする。でもブラジルだと選手も黙っていない。僕も監督に言い返し、口論し、歯向か…

日本とアルゼンチンの育成年代の選考基準の違い? 子どものサッカーで大事にしたいのは「違うこと」「ばらつき」「凸凹」

違うことには意味がある 人間が作り出したものは揃っています。 鉛筆の一ダースの本数がバラバラでは困ります。 一メートルのものさしの目盛りが、一本一本違っては困ります。 人間は、バラバラな自然界の中で、均一な世界を奇跡的に作り上げてきたのです。 …

「日本人には秩序を乱さない者が最も優秀であるという価値観が…」オシムさんの日本教育への提言

元サッカー日本代表監督、イビチャ・オシムさんの著書「考えよ」より引用。 私が感じる限り、日本人には教師や上司の教えを疑うことなく守り、秩序を乱さない者が最も優秀であるという特有の価値観が備わっているようだ。 タイムアウトなど取れないサッカー…

「子供たちに自由を」オシムさんが日本サッカーに残してくれた言葉を考える

日本のユース世代は、よく見えるかもしれないが、これもまた他の国がユースでやっていることの模倣なのだ。 この部分でも成長はスローで停滞気味である。その理由の一つとして選手のセレクションに問題がある。未来を見据えベターな見識に基づいて選んでいる…

コーチ、監督の言葉を聞いているのは子どもだけじゃない。

「子どものサッカーで起こった嬉しいこと・悲しいこと」というアンケートに、こんな回答がありました。 息子が少年団に所属していたときのこと。練習試合の相手は埼玉の強豪クラブチーム。結果はもちろん完敗でしたが、試合後のクラブチームのミーティングが…

勝手に育つ、育ちやすい環境をいかにつくるかを考えるようになった話

「はずれ者が進化をつくる」より引用↓ 「雑草を育てるのは大変だ」と言いました。 そして、それは「思うとおりに育たないからだ」と言いました。 思うとおりというのは、「人間が思うとおりに」ということです。 雑草にしてみれば、何も思い通りに育つ必要は…

サッカー続けたくても、続けられない子どもたちを僕たちの小さな支援で拾い上げることができる

love.fútbol Japan代表の加藤さんのnoteより↓ 先月夜に知らない番号から電話があり、出てみると去年から国内活動で応援している中学生のお母さんでした。突然の電話に恐縮されながらも、「実は」と切り出された話の内容は、「お陰様でこの2年間子どもが無事…

ドイツの教育とサッカー|サッカーの捉え方と段階的な育成

前回、「ドイツの教育とサッカー|自分を知る事が自信自立そして発展に繋がる」というテーマで書きました。 今回は、息子のサッカークラブでの面談の話をご紹介しながら、ドイツのサッカーというものの捉え方と育成について前回のテーマと繋げて考察して…

ドイツの教育とサッカー|自分を知る事が自信と自立、そして発展に繋がる

前回「日本と海外の思考=気質の違い。違いを知り、そして自分たちを知る事の重要性」 keikun028.hatenadiary.jp という内容を寄稿させていただきました。 今回はその中でも書かせていただいた「自分を知る事」について少し掘り下げてお伝えしたいと思います…

サッカー育成年代が抱えている本質的な課題はなにか?サッカークラブの経営は構造的に厳しい。

千葉の名門サッカークラブ、VIVAIO船橋の代表、渡辺さんにお話を伺ってきました。 サッカー育成年代が抱えている本質的な課題はなにか?という問いが生まれた時、渡辺さんにお話を聞いてみたいと思いました。渡辺さんが日ごろ発信されている内容が示唆的で、…

選手を見る時に、私が大切にしていること。それは「欠点を見ない」ということ

風間八宏氏の著書『超「個」の教科書 -風間サッカーノート』より↓ 選手を見る時に、私が大切にしていることがあります。それは「欠点を見ない」ということです。 多くの人は、良いところよりも悪いところに目がいきがちです。 「技術的にはうまいけど、線が…

打ちのめされた時に這い上がれる“エンジョイ”の強さ。楽しむことと勝つことは矛盾しない。

日本のハラスメントが何故なくならないか、についての記事を読みました。 日本のグラスルーツの指導の現場について、大切なことが沢山書かれていました。 色々と思うことはあったのですが、最後の最後で話題になっていた「エンジョイ」について以前から思う…

子どもがプロフェッショナルファールを理解している国とそうでない国を分けるもの

以前、「理不尽な社会に適応させるために、サッカーが犠牲になっている」という記事でご紹介させていただいた日本からドイツに移住したNさん(サッカーママさん)とやりとりをさせていただいているのですが、毎回示唆に富んだ内容になるんです。 このNさんと…

怒声、恫喝するコーチをそのままにしてはいけない。ジュニアサッカーから恫喝するコーチをなくしたい

先日、お子さんのサッカーのことについて、某パパさんからメッセージをいただきました。 ジュニアサッカーの8人制の大会での出来事です。 公式戦での相手チームのコーチなのですが、入場から、自チームの整列が少しづれてるところから、恫喝がはじまり、選手…

安心感で人を動かすコーチと、恐怖心で人を動かすコーチ

「新・コーチングが人を活かす」という本にこんなことが書かれていました。 コーチとは「人の主体的な行動をうながせる人」「相手の中にある情報を一緒に探索、発見し、未来に向けた原動力に昇華することのできる人」 コーチングの基本的な哲学は〝安心感で…

鎌田大地選手の脱力プレーは、育成年代のヒントになる。子供たちに余計な力が入りすぎてしまう原因は…

サッカー日本代表(@jfa_samuraiblue)Twitterより キリンチャレンジカップのパラグアイ戦、日本は南米の難敵を相手に素晴らしいプレーで勝利しましたが、とりわけ印象に残ったのが鎌田大地選手のプレーでした。 #キリンチャレンジカップ 2022#日本 × #パラ…

日本でサッカーをする子供たちの練習量は異常。サッカー以外の多くを犠牲にしすぎている

鎌倉インターナショナル監督の河内一馬氏の著書「競争闘争理論」の一部を抜粋してご紹介させていただきます。 練習量が異常な日本の子供たち 日本でサッカーをする子供たちに与えられている練習量は、1年間における日数の観点から見ても、1日における時間の…