大人になってから学ぶサッカーの本質とは

サッカーの本質を追求するWebマガジン 考えるよりも感じることを大切に 美しさとは何かを感じる心を大切に 大切なものを失わない為に書き綴る                    ※当ブログはプロモーションが含まれています

決勝戦で遅刻と忘れ物をしたエースを出場させないコーチは正しい?

follow us in feedly

スポーツジャーナリストの島沢優子さんの記事を引用させていただきます。
育成年代においてサッカーと教育をどのように扱うかというのはとても重要で難しいテーマですが、下記を読みながら少し考察したいと思います。

私が悩み相談を受けているネット連載に「カップ戦決勝で遅刻と忘れ物をしたエースを出場させないコーチは正しいのか?」という質問が舞い込んだ。メールをくださった女性は、そのエースではなく他選手の母親。小学4年生のチームだった。

コーチはその選手に対し「準備と意識が足りていない」と言った。
普段から子どもに「サッカーをするのは自分なんだから、準備は自分ですること」と告げ、保護者にも「例え忘れ物をしていると気付いても、手を貸さないでほしい。忘れたまま行かせて下さい」と説明していた。試合は大敗し、寝坊して忘れ物をした子どもは大泣きした。女性はコーチの指導方針に賛同できる点もあるとしつつ、忘れ物や寝坊に気付いた親がそれをカバーしてはいけないのか、失敗を経験しながらフォローする親の愛情を感じさせてやるのは間違いなのか? と憤る。それをコーチに伝えると「保護者の方々は褒めるか慰めるかだけにして」「子どもが自分で考えて答えを導き出すのを待ってあげて」「待って見守ってやることが大人の仕事」そう言われたそうだ。

gendai.media

 

これを読んで、指導者の明確なスタンスを感じました。そして理解できるなと思いました。当然、親も含めた当事者はもやもやします。でも、コンセプトが明確で、目先の勝利よりも個人の成長を大切にしている価値観は支持できるなと感じます。

私ならどうするだろうと考えると、子供達の自立を促すことも大切ですが、凸凹の個性特性をメンバーそれぞれが理解した中でどのように選手たちが運用するかまでファシリテーションできたらいいなと思いました。

つまり、朝起きるのが苦手な子がいる時、仲間は何ができるか、忘れ物をしがちな子がいる時、どんなサポートができるか、こういうことをチームの中で子供達の関係性の中で育めたら素敵だなと思いました。

サッカーは一人ひとりが繋がりながら、個々のトライアンドエラー、それをサポートし合う連続です。ピッチ以外での関係性がデザインされていないと、なかなか難しい。

チームのコンセプト、指導者のスタンスは哲学が大事だと思いますが、それを明確にしておくことなしにいいチームはできないのではないかと思います。

私ならどうするか、それはチームを育むプロセスの中で明確になっていくことなのだと考えると、答えが難しい。どんなコンセプトにするか、どんな選手たちがいるか、それによって変わりそうですが、やはり指導者としての器が問われるテーマだなと思いました。

keikun028.hatenadiary.jp

勝利と育成を両立させる! 新時代のサッカーコーチングマニュアル

勝利と育成を両立させる! 新時代のサッカーコーチングマニュアル

  • 作者:倉本和昌
  • 出版社:カンゼン
  • 発売日: 2021年05月18日頃
サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典

サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典

  • 作者:島沢優子/池上正
  • 出版社:カンゼン
  • 発売日: 2016年12月
サッカーで子どもがみるみる変わる7つの目標(ビジョン)

サッカーで子どもがみるみる変わる7つの目標(ビジョン)

  • 作者:池上 正/島沢 優子
  • 出版社:小学館
  • 発売日: 2010年11月15日頃