大人になってから学ぶサッカーの本質とは

サッカーの本質を追求するWebマガジン 考えるよりも感じることを大切に 美しさとは何かを感じる心を大切に 大切なものを失わない為に書き綴る                    ※当ブログはプロモーションが含まれています

スポーツ育成年代問題

「指導法に根拠がなく、選手が納得できないまま(現役の)時間が過ぎていく…」ダルビッシュ選手の苦言に思う

先日、某高校サッカー部の生徒と話す機会があったのですが、こんなことを言ってたのが印象的でした。 「コーチが指導する日と、顧問が指導する日があるのですが、全然指導の仕方が違うんですよ。コーチは運動理論に基づいた指導や、戦術的なことまで分かりや…

子供から経験を奪う大人にならないように

息子の小学校。校庭でサッカー禁止“危ないから”。運動会のお弁当無し“親が来れない子がいるから。”あだ名禁止“イジメに繋がるから”。危なく無いように平等に、イジメがないように。大切だが、子供から「経験」を奪ってる。大人の世界って、そんなに平等じゃ…

子供のサッカー、親の負担が大きすぎる問題

Yahoo!知恵袋でこんな投稿を見つけました。 ーー子供をスポ少に入れたいのですが、周囲から人間関係も、親の出番も苦労の連続だからやめたほうが良いと言われています。具体的にどんなことが大変なのですか? この質問に対して下記のアンサーがリアルだった…

サッカー少年団のBチーム問題

「サッカー少年団の」と書いたけれど、これはサッカー少年団に限らず、あらゆるチームに該当するかもしれません。もっと言えば、サッカーに限らず、あらゆるスポーツに該当する話だと思います。 サッカー育成年代に関わる指導者や保護者の方から、クラブの闇…

上手くなるためのサッカーしかなくなってしまった

ブラジル人コーチのジョゼがある日、私にこんな質問をしてきました。 「ブラジルのクラブでは、コーチや選手たちがスラム街に行って、スラムの子どもたちとサッカーをするよ。終わってから、僕らが子どもたちに何て言うと思う?」 私は、そんなこと、決まっ…

強豪サッカー部で受けたパワハラ。声を上げ、矢面に立って感じる更なる理不尽

先日、こんなメッセージをいただきました。 (※掲載許可いただいています) 高校生の息子が、部活での無茶なオーバーワークによる度重なる大怪我と、監督やコーチからの継続的なパワハラ、心ない言動により、心と体を壊してしまいました。 さらに、顧問(監…

サッカーコーチのハラスメント。忖度と意見が言えない親の立場について

「サッカーママ: 息子をサッカー選手にと奮闘した12年間」先日、ご紹介したこちらの電子書籍から、コーチの息子さんへのハラスメントと言えるレベルのふるまい、そしてそれを目にした上で、親としての立場の難しさ、苦悩がリアルに伝わる内容でした。 一部…

子どものサッカーの補欠を減らし、複数チームに登録してプレーできる環境を

セルジオ越後さんの著書「日本サッカ-と「世界基準」より引用させていただきます。 1972年、初めて日本の土を踏んだわたしは、子どもたちのサッカーを見て唖然としました。強豪と呼ばれる高校の練習を見に行くと、ボールを使って練習している生徒より、ゴー…

「日本の子供たちは生まれつき持っていたはずの創造力を失っている」オシムさんの提言

元サッカー日本代表監督、イビチャ・オシムさんの著書「考えよ」より引用。 日本人の子供たちは、こういう(大人の)コントロールを受けることによって、生まれつき持っていたはずの創造力を失ってしまうのかもしれない。 日本人は一般的にとても才能豊かで…

サッカー続けたくても、続けられない子どもたちを僕たちの小さな支援で拾い上げることができる

love.fútbol Japan代表の加藤さんのnoteより↓ 先月夜に知らない番号から電話があり、出てみると去年から国内活動で応援している中学生のお母さんでした。突然の電話に恐縮されながらも、「実は」と切り出された話の内容は、「お陰様でこの2年間子どもが無事…

「暴力でサッカーはうまくならない。この子を見捨てたら、 僕らは競技者とは言えない…」子どもたちの笑顔を守る大人が求められている

2022年4月、 日本中に衝撃を走らせた高校サッカー部の体罰問題。暴行動画に謝罪動画‥ 事件の真実については、ニュースで報道されていること、 部員たちにしか知りえないこと、学校にしか知りえないことなど、 様々な背景があるでしょう。 色んな実態が明らか…

大人がワクワクできないと、選手たち、子供たちをワクワクさせることはできない

風間八宏氏の著書『超「個」の教科書 -風間サッカーノート』より↓ 私が一番ワクワクするのは、周りの人たちが「それは無理だろう」と言っている時です。「できない」と言われると、「じゃあ、やってやろうじゃないか」という気持ちが湧き上がってくるのです…

理不尽な社会に適応させるために、サッカーが犠牲になっている

先日、子どもたちを恫喝するコーチの話を書きました。 「怒声、恫喝するコーチをそのままにしてはいけない。ジュニアサッカーから恫喝するコーチをなくしたい」 ↑この記事を読んでくださった方がこんなコメントをくれました。 とてもとても共感する内容だっ…

子どもの頃、父親は下手だという理由で一度も怒らなかった。だから好きなまま続けていられる

アイスホッケー選手の三浦優希さんがVoicyでとても興味深いことを話していました。 こんな内容です。 「僕がアイスホッケーを好きでいられる理由は、父親が僕がアイスホッケーを下手だという理由で怒ったことが一度もなかったからだと思うんです。どんな時に…

サッカーが嫌いにならないでほしい。好きでいてほしい。

元日本代表監督であり、FC今治のオーナー岡田武史さんと、日本野球界の伝説、王貞治さんの対談本の一節を紹介させていただきます。 岡田 サッカーが上手くなる条件として僕がよくいうのは、第1にサッカーを好きになること。第2に夢や目標を持つこと。そして…

鉄拳制裁で、成長したことがあるのかと聞かれれば、「ない」と断言する|野村克也さんの言葉

日本の野球界に大きな影響を残した、野村克也さんの著書「指導者のエゴが才能をダメにする」の一部を抜粋してご紹介させていただきます。 褒められるだけでも、叱られるだけでもダメ 私は「褒められる」ことに対しての免疫がない。「叱られる」ことで成長し…

1分も出場機会がないこどもたちの話。試合に出る機会は全員に与えられなければいけません。

静岡県の西の方にて、子どもたちの遊び場「浜松プレーパーク(hamamatsu_play_park)」をつくっている保育士です。 息子の少年サッカーに関わるようになり、色々なことを感じ、疑問に思うことを調べ、学ぶうちに、様々な新しい出会いがありました。 この場を…

「なんでお前女なのにサッカーやってるのって言われる」女子サッカーはジェンダーバイアスを考えることから

WEリーグがスタートし、女子サッカーの注目度が高まってきています。 近所の公園に行っても、女の子がボールを蹴っている光景も増えてきたように思います。 しかしながら、まだまだ問題はたくさんあります。 所属できる女子サッカーチームは少なく、近所の少…

高校で選手権に出るようなレベルの子たちでも「大学でまでサッカーをしたくない」と言う

スペインの名門ビジャレアルの育成に携わる佐伯夕利子さんの記事を紹介させてください。 「負けたら怒られる」「罰則30周」など、ネガティブな外からの動機づけを避けるために頑張るのはおかしなことで、「より良いアスリートになりたい」というポジティブで…

52点差がつくサッカーの試合が健全であるわけがない

52点差がついたサッカーの試合があったという。 www.sponichi.co.jp 試合をした選手たちが悪いわけではないということは、あらかじめ言っておきたい。 どんな気持ちでゴールを決め続けたのだろう、どんな気持ちでゴールされ続けたのだろう、どんな気持ちで試…

日本の教育は未だに軍隊教育の名残がある。野村克也さんの著書「指導者のエゴが才能をダメにする」より

日本野球界の偉大な指導者、野村克也さんの著書「指導者のエゴが才能をダメにする」の一部を抜粋してご紹介させていただきます。 日本のスポーツ指導文化の根源的な部分に言及されており、昔の価値観が未だにアップデートされていないということを改めて感じ…

日本でサッカーをする子供たちの練習量は異常。サッカー以外の多くを犠牲にしすぎている

鎌倉インターナショナル監督の河内一馬氏の著書「競争闘争理論」の一部を抜粋してご紹介させていただきます。 練習量が異常な日本の子供たち 日本でサッカーをする子供たちに与えられている練習量は、1年間における日数の観点から見ても、1日における時間の…

全国大会廃止は意義がある。生涯スポーツにする仕組みが大切だと思う。

「子どものサッカーで起こった嬉しいこと・悲しいこと」というアンケートにご回答いただいた方からのメッセージをご紹介させていただきます。 「いつもあいつは痛がってどうせ嘘だろ...」のエピソードを投稿した者です。 あの時はショックで辛く、何が正しい…

「子どもたちから生きる力を奪い、チャレンジするチャンスを遠ざけている」岡田武史さんと王貞治さんの対談本より

元サッカー日本代表監督の岡田武史さんと、野球界のレジェンド王貞治さんの対談本の一部をご紹介させてください。 この一節を読んで、私が、社会に感じる違和感、子どもたちに感じる違和感が少しクリアになったような気がします。 岡田:野球もサッカーもい…

サッカーを上手くさせる前に、人の良さ(長所)を引き出す|異色の指導者、吉永一明さんの育成観

>>異色の指導者 ユース、高校、Jを率いて極めた育成メソッド 日本の育成年代に長く携わった吉永一明さんの著書をご紹介させていただきます。 少年サッカー、高校サッカー、Jアカデミー、Jトップチームと指導者としてほぼすべてのカテゴリーに携わって来ら…

「いつもあいつは痛がってどうせウソだろ」と放置…。子どもの怪我を軽視してはいけない

「子どものサッカーで起こった嬉しいこと・悲しいこと」というアンケートをとっているのですが、こんな回答がありました。 接触プレーで足を怪我しました。普通に歩けるようには数日でなったのですが、走ると痛いので見学に。しかし、怪我しても我慢しながら…

過剰な練習で体が悲鳴を上げ、指導者の心を抉る言葉で気持ちを壊してしまう子どもたちを守るために

前回、バスケの育成年代で起こっている問題をDMしてくれた方のメッセージを記事にしたのですが、さらに続くメッセージの内容もご紹介させていただきます。 keikun028.hatenadiary.jp このような理不尽で苦しい思いをしている家庭があるということ、そして良…

バスケの育成年代を支配する年配指導者の横暴。「声をあげようにも、協会の中の方々なので、あげる場所もない…」

サッカー育成年代の理不尽な指導について書くと、サッカー以外のスポーツの方からも連絡をいただくことがあります。 先日、バスケットボールに携わる方から、バスケの育成年代で起こっている現状をDMいただきました。 掲載許可をいただいたので下記にご紹介…