大人になってから学ぶサッカーの本質とは

サッカーの本質を追求するWebマガジン 考えるよりも感じることを大切に 美しさとは何かを感じる心を大切に 大切なものを失わない為に書き綴る                    ※当ブログはプロモーションが含まれています

「子供たちに自由を」オシムさんが日本サッカーに残してくれた言葉を考える

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日本のユース世代は、よく見えるかもしれないが、これもまた他の国がユースでやっていることの模倣なのだ。

この部分でも成長はスローで停滞気味である。その理由の一つとして選手のセレクションに問題がある。未来を見据えベターな見識に基づいて選んでいるのかという点だ。

 

・走れる選手

・スピードのある選手

・左右を使える選手

・身長が高くフィジカルの優れた選手

・ゴールキーパーで言えばフィールドプレーにも優れている選手

 

ジュニアユース、もしくはユースの年齢の段階ではまだ上記のものが欠けているのは当然だろうが、これらを踏まえて選考するべきなのだ。優先すべきはトレーニングの優等生ではなく、世界で通用する選手を見出すことにある。

日本の教育システムの問題もあるのだろうが、日本の子供たちは想像力や独立心を伸ばすための自由をほとんど持っていないように感じる

子供たちは、先生やコーチよって常にコントロールされている。

子供たちは、何かをやらなければいけないとき、もしくは何かをしようとするときに、必ず先生やコーチに質問をしている。

考えよ!

考えよ!

  • 作者:イビツァ・オシム
  • 出版社:角川書店
  • 発売日: 2010年04月

日本は子どもたちを制御し過ぎている

はじめての海外一人旅をした時、グアテマラという国に長期滞在していたときのことです。

アンティグアという古都にホームステイしていた時、近所の広場を散歩していると、若い先生らしき男性と小学生くらいの子どもたちがぞろぞろとやって来ました。

課外授業なのか、子どもたちが手に持っているスケッチブックに広場の外に広がる遺跡や自然を自由に描き始めました。

自由にバラバラに、広場にいる老人や小さい子ども連れがいる中で、他人と挨拶して会話しながら描く子や、ちょっと描いて飽きたら追いかけっこをする子がいるわけですが、先生も、そこにいる老人や大人たちも、あまり咎めない。

子供なんてそんなもんだという眼差しで、それぞれが自由に、自分のペースで描いていく。集中が切れたら少し遊んで、また戻ってきて描いて、そんな自由が許容されている空気の中で子どもたちが育まれている。大人もそれが当たり前の世界が目の前に広がっていました。

治安の悪い中南米でもアンティグアという世界遺産の街は、とりわけ治安が良かったこともあるかもしれません。でも、日本でこんなにも自由な授業を受けたことも見たこともなかった私はとても驚きました。

もしかすると私たちは子どもたちを制御し過ぎているのかもしれないと。

 

子供たちは、何かをやらなければいけないとき、もしくは何かをしようとするときに、必ず先生やコーチに質問をしている。

 

サッカー指導の現場も同様

オシムさんの言う通り、日本の学校教育、育成年代の現場は多くの場合、未だに制御し過ぎているように感じます。

私自身、制御のし過ぎはよくないと思っているのに、仕事で若いメンバーをマネジメントする時、小さい子どもたちとサッカーをする時、制御しすぎているかもなと感じる瞬間があります。

自由を制御されてきた私たち大人が、自由を子どもたちに伝えることは、なかなか難しいことだと感じます。

日本では、制御しないと多くの大人が心配します。ルール以外のことに対して無思考に否定してしまう大人が多いです。当然メリットもありますが、大事なことが失われてしまう可能性も理解しなければなりません。

思考する力、想像力、創造力、これらは「なぜルールがあるのか?」「ルール外のことをやろうとした時に何が起きそうか?よさそうか?ダメそうか?」を考えることから始まります。そのきっかけを与えるのがきっと教育なのだと思います。

サッカーも同様です。

私たち大人の態度が、子どもたちの伸び代に影響を与えてい流ということを忘れずに今日も頑張っていきましょう。

 

keikun028.hatenadiary.jp

 

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