小中高校までの日常は、ほぼサッカー三昧の日々。家族のレジャーはテーマパークではなく、グランドでのサッカー応援でした。
そして活躍する息子の姿を見て、もしかしたら「サッカー選手になれるかもしれない」そう夫も私も思ってしまいました。
その期待が膨らんだため、ある日、息子が「サッカーを辞めたい!」と言い出したにもかかわらず、願いを聞き入れることができませんでした。
やめさせることをせず、なかば強引に続けさせたのです。 なぜ辞めさせなかったのか?? その理由は息子のサッカー熱より、私たち親のサッカー熱が上回ってしまい、「楽しいサッカー」よりも「厳しいプロ」への道を勝手に目標にしてしまったからなのです。
自分たちの夢を子供の夢と混同し、子供にプレッシャーを与えていたことに気がつかないでいたのです。 あやうく毒親になるところでした…
こちらのサッカーママさんの電子書籍を読んで、サッカー少年少女の親の気持ちが分かったような気がしました。
子どものサッカーに親は多大な労力を要する
ものすごい熱量で応援する親御さん、たくさん見てきました。そして、そんな親御さんが子どもと共に挫折し、悩み、苦悩する姿も見てきました。
この電子書籍の内容はとてもリアルで、共感できる親御さんは多いのではないかと思います。
また、これから子どもがサッカーをする親にとっても参考になる情報が詰まっていると思います。
指導側の発信、書籍などは簡単に手に入りますが、親視点のこのようなリアルな情報はなかなか貴重なのではないかと思います。
改めて子どものサッカーは親にとって多大な労力を伴い、犠牲を伴うものなのだなと。
とはいえ、親にとっても第二の青春だったと書籍では表現されているのですが、苦しいだけではなく親にとっても楽しみだったということが書かれていて、そのように感じられる事は素敵だなと思いました。
子どものサッカーを親も楽しむこと
私は親として、時にサッカーコーチとして子供と接する機会がありますが、一番は子どもが楽しんでいるかということだと思います。
熱が入ると、どうしても先回りして教えたくなったり、厳しく指導したくなることがありますが、子どもが自ら気づくことが大切だと考えているので、なるべく我慢して待つようにしています。
子どもが気がつくより先に、教えてしまったり、指導してしまうことで失ってしまう大切なことがあるのを知っているからです。
それは好奇心だったり、情熱だったりします。大人がどんなに厳しく叱っても子どもの好奇心や内側から湧き出る情熱は出てこないものです。
難しいですよね。子どもって親の思い通りにならないんですよね。思い通りにさせようとすると上手くいかないものです。
だから焦らずゆっくりと、いつ気づくかな、いつ上達するかな、と見守れるといいですよね。小さな気づきやチャレンジを共に喜んであげること、能力が高い子であれば、自分の子ども以外の子どもたちも見る余裕をつくれるといいかもしれません。
色んな子がいます。プロにさせたいという親の想い、期待も当然出てくると思います。
でも、子どものチャレンジを見守りサポートしながら一緒に楽しむというのが親としていいのかもしれません。
今回ご紹介した「サッカーママ: 息子をサッカー選手にと奮闘した12年間」はサッカーママさんのリアルが赤裸々に描かれていて興味深く読ませていただきました。
サッカー少年少女がいるママさんパパさん、これから子どもがサッカーをする予定のママさんパパさんには強くお勧めしたい一冊です。
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