サッカー少年団やクラブに入らなくても、サッカーで遊べる環境があったらいいなと思う。
— Kei Imai (@Keivivito) 2022年9月18日
そこからチームでやりたい子がクラブに入って試合などを楽しむ流れが、結果的に競技人口増加や、サッカーファン増加に繋がると思う。
いま、子どもたちがサッカーで遊ぶ余白が足りない。
サッカーと出会う子どもたち(主にジュニア年代)の入り口が、公園や広場などの遊びサッカーではなく、クラブやスクールというケースが非常に増えています。
公園などでボール遊びが禁止されていることも多く、遊びのサッカーを体感できる場がないからです。
クラブやスクールはお金もかかります。つまり、サッカーを上手くさせる、鍛えるという側面が強くなります。親もお金がかかっているのでそこへの期待が強くなります。
結果的に、楽しくプレーするというより、しっかりと技術向上、教育的指導がメインになります。良いスクールやクラブではこのバランスが絶妙に上手かったりします。
でも、そんな素晴らしいサービスには当然お金がかかります。
子どもの習い事にお金をかけられない世帯は、子供がサッカーで遊ぶ機会が提供できなくなります。公園や校庭で子供たちだけで集まってサッカーをするという光景はもうほぼありません。多くはサッカーを含めた習い事で遊べない。公園で一人でボールを蹴るという行為すら「ボール遊び禁止」看板が立ちはだかります。
サッカーに触れる機会は、クラブやスクールに入れられるお金のある世帯に限られ、そうではない世帯の多くはサッカーという選択肢がなくなっています。
サッカーは本来、ボールと場所があれば、誰にでも遊べるものです。 でも、公園もサッカー禁止、クラブやスクールに入らないとボールを蹴る場所がない。クラブやスクールに入るにはお金がかかる。お金がないとボールを蹴って遊ぶことすらできない。 つまり、自分たちの生活で手一杯な世帯は子供にサッカーをする機会を与えることができないということになります。 これはとても寂しいことだと思うし、サッカーはやはり誰にでも開かれているものなので、その環境を取り戻したい
お金がないとサッカーすらできない環境になっている。誰でも遊べるサッカーを取り戻したい - 大人になってから学ぶサッカーの本質とは
子供に自由を与えられない環境
子どもたちに何か習い事させておかないと不安。何するかわからない。不良になるかもしれない。迷惑をかけるかもしれない…。だから習い事させるしかない。
— Kei Imai (@Keivivito) 2024年1月5日
これがめちゃくちゃ多い。放課後に解放されなくなった校庭、ボール遊び禁止の公園の問題もあるけど、そもそも子供に自由を与えられないマインド
子どもたちだけで遊ぶ機会の減少は、こうした親の不安が強まっている背景があります。ちゃんとした大人の管理下に預けるのが安心だし、ほとんどのママ友パパ友と話をするとサッカースクールやクラブに入れていたりします。
仲良しの○○君のママがそうしているならうちもそうしようとなります。子どもを取り巻く社会はこのような形で回っています。
サッカーが習い事としてのニーズは加速し、公園などのパブリックスペースでの子供達だけの遊び場のニーズは減少しています。
でも、果たしてこれが健全といえるのでしょうか。
私は子どもたちの、子どもたちだけの世界を、遊びの空間を取り戻したい。大人の管理ではなく、よい距離感で見守ることができるパブリックスペースが増えたらいいなと思います。
今年は少しづつ、私たちにでもできるアクションを提案して行きたいと思います。
月火水木金土日、毎日どこかで誰かに教えてもらうサッカーがあって、自分で楽しみを見つけたり、考えたりする時間がない。実は、自分で見つけ出した「楽しみ」こそが、ずっとサッカーを好きでいられて、もっとうまくなりたいと思える原動力になるはずなのに……それができていないんじゃないか、と思うのだ。 間違いなく言えるのは、サッカーを好きでいることはすごく大きな力になるということ。子どもたちと接すると、その気持ちを育めるようになるといいな、といつも思う。
小野伸二選手の著書『ギフテッド』より、「今の子供は教えられ過ぎじゃないか…」 - 大人になってから学ぶサッカーの本質とは