この世の中は、これからますます厳しくなっていくと思うんですよね。サポートを得られずに孤立する人が、すでにだんだん増えてきています。 そういう時代に、われわれがサッカーを通して何ができるかと考えたときに、このスポーツは人間の成長にすごくいい影…
サッカーにこそ必要な「アナログな回り道」 「非連続な発想は、直線からは生まれない。創造には、アナログが要る。デジタルにはない、人間の感覚や感性でのみキャッチできる、豊かなインプットが必要である。だから、新しい発想ができず、DXに叫び疲れた後…
人間の脳には、何かに注目するとそこに「ロックオン」するという特徴がある。 注意をある一点に固定化してしまう。だから人間は、「時間」と「空間」を同時に注目することはなかなかできない。 たとえば、相手の服を見て、「だらしない恰好だ」と思ったとし…
「自分の人生を生きることを、他の誰かに許されたいの?」 島のみんな。世間の目。でもその人たちに許されたとして、わたしは一体──。 「誰かに遠慮して大事なことを 諦めたら、あとで後悔するかもしれないわよ。 そのとき、その誰かのせいにしてしまうかも…
自分の直感と感情をたいせつにしなさい。それから、自分の理性も信じなさい。もちろん友愛もたいせつだし、芸術を観る自分の眼、自分が抱いている理想もたいせつにしなさい。 くれぐれも世間の価値観に惑わされないように。多くの人の考えとちがっていても不…
僕たちが生きるこの社会は、いつの間にか、子供たちから「途方に暮れる権利」を奪い去ってしまった。 街を見渡せば、公園には「ボール遊び禁止」の看板が立ち並び、空地はアスファルトで固められたコインパーキングに変わった。 子供たちが大人に見つからず…
現代の子どもって、何が悪いことで何が差別かを深く考える機会を与えられていないのに、社会システムが先回りをする形で「こういうのはダメだよ」とお膳立てされまくっている。そのような社会の反映として、今の子どもたちは相手が傷つくようなことをなかな…
「教育の本質は自学自習である」 (街場の成熟論)より 内田樹氏の言葉を引くまでもなく、僕たちが対峙しているのは、一人の人間が自律していくプロセスそのものだ。子どもたちの中に「学び」への純粋な動機が芽生えたとき、極論、指導者の仕事はあらかた終…
「上手いのは、認めているんです」 その言葉から始まった、ある親御さんのメッセージが、ずっと私の中に残っています。 監督の子どもは確かに上手い。 努力もしている。 でも誰が見ても明らかに、扱いが違う。 同じくらい上手い子がいても、ポジションが被れ…
某中学サッカー部の男子からこのような相談があった。 「決定機で外したらどうしよう」 「自分のミスで負けたら…」 どうしても大事なときに不安になってしまうんです。 でもシュートを決めたい。 どんな練習が効果ありますか? メンタルはどのように鍛えれば…
25−0。 この数字を見たとき、あなたは何を感じるだろう。 「仕方がない」 「負けて学ぶこともある」 「成長のきっかけになる」 もし、そんな言葉が最初に浮かんだのだとしたら、 一度、立ち止まってほしい。 この試合に出ていた子どもたちが、 その90分(あ…
サッカーがつまらないのは、 「チームメイトが下手だから」なのか。 「顧問が放置だから」なのか。 それとも、 「自分が何も仕掛けていないから」なのか。 先日、近所の公園で一緒にボールを蹴った中学生サッカー部の子が、こう打ち明けてくれました。 「部…
サッカーも人生も「答えづくり」が本番 コーチが言ったこと。監督が叫んだこと。 それは、本当に「正解」なのだろうか? もちろん全部が間違いだとは言わない。 経験もあるし、見えてる景色も違うだろう。 参考になることだって、きっとある。 でも、 「コー…
公園でボールで遊ぶ子どもを、あまり見かけなくなった。 それは、たまたま私の生活圏だけの話かもしれないし、たまたま私がそういう景色を見ていないだけかもしれない。 でも、公園には「ボール遊び禁止」の看板が増えて、学校の校庭は鍵がかかり、サッカー…
ジュニアサッカーの現場にいると、 子どもたちを「評価すること」に、やたらと熱心な大人に出会うことがあります。 あの子は戦力になる あの子はメンタルが弱い あの子はセンスがあるけど、気持ちが… あの子はちょっと厳しいかな 子どもたちの将来を、たった…
ジュニアサッカーで「本当に上手い子」が辞めてしまうのはなぜか?足が速い、体が大きいといった目立つ特徴の裏で、静かにピッチを去る「公園で一番上手かったあの子」。指導者の視点から、育成現場に潜む残酷な構造と、才能を死守するための問いを綴ります。
ある日、ラブフットボールジャパンが支援しているご家庭からのお手紙を読みました。 そこに書かれていたのは、 「困っています」という直接的なSOSではありません。 むしろ、静かで、丁寧で、誰かに迷惑をかけないようにと気遣いに満ちた文章でした。 でも、…
「サッカーって、階級社会じゃないですか」 そう口にしたのは、反抗的な態度の子ではなかった。 どこか冷めているわけでも、斜に構えているわけでもない。 むしろ落ち着いていて、自分の見ている現実を、淡々と説明するように話してくれた。 公園サッカーで…
サッカーを教える大人として、私たちはよく、こう思ってしまう。 「ちゃんと教えなければ」 ボールの止め方、蹴り方、判断、ポジショニング。 一つひとつの技術を、丁寧に言葉にして伝えることがコーチの仕事だと。 そして、子どもがそれをちゃんとできるよ…
試合が終わったあと、ベンチ裏で小さな背中がうつむいていた。 「どうしてあのときシュート打たなかったんだよ」 父親の声が少し強く響いた。その瞬間、子どもの目が一瞬だけ泳いだのを、僕は見た。 「次は頑張ろうね」 その言葉の裏にある“本当の想い”を、…
あるジュニアサッカークラブのコーチが、淡々と語る。 「このチームは毎年2年生になる前に半分以上サッカー部辞めるんですよ」「この中学サッカー部の卒業生も高校でサッカーを続けない子がほとんど」 その言葉には、痛みも、疑問も、驚きもなかった。 ただ…
子どもに何かを「教える」とき、 私たちはどこかで「ちゃんと理解させなきゃ」「早くできるようになってほしい」と思ってしまう。 できれば、すぐに成果が出てほしい。 うまくいかないと、つい焦ってしまう。 でも本当に大切なのは、 「教えること」よりも「…
「サッカーのルールに合わせるんじゃなくて、今は子どもにサッカーを合わせるかたちでやってます。」 ある朝、息子さんの試合を観に行ったお母さんが、コーチのそんな言葉を聞いたそうです。 その一言に、彼女は心から「素敵な環境でやらせてもらっているな…
サッカーの指導をしていると、つい口を出したくなる瞬間があります。 「そこはワンタッチで出して」「今のはサイドに開いて受ける場面だった」「シュート打たなきゃ、点は入らないよ」 …どれも“間違ってはいない”アドバイス。 でも、その言葉が、子どもたち…
「もちろん選手権で勝つことや、そこに導く力量が素晴らしいことは否定しない。だがそれと同じように、指導した選手たちが高校を卒業した後どう成長していったか、について、もっと語られていくべきだと思う。」 (吉永一明『異色の指導者』より) 異色の指…
サッカーコーチを始めたばかりの大学生の頃、初めて訪れた八ヶ岳のステンドハウスDEN。 あれから約20年。 いまだに八ヶ岳に通っている。 サッカーコーチを辞め、中南米に一人旅に出て帰ってからも田畑さんは好奇心丸出しで聞いてくる。 「中南米はどうでした…
「選手は世界レベルの環境でプレーしているわけです。しかし、残念ながら指導者がそこに到達していない。今後は欧州でキャリアを積む指導者が出てくるのが望まれる。ただ、現在は世界のサッカーは映像でも見られるし、体感しないまでもコーチングのヒントを…
オシムさんは言った。 「サッカーも人生も同じだ」と。 この言葉を、ただの比喩として聞き流すのは簡単だ。 けれど実際に、その言葉の重みを身体で感じて生きている人がいる。 元日本代表・羽生直剛さんも、その一人だ。 「踏ん張るところは頑張りながら、時…
ジュニア年代の試合を観ていると、 つい目を奪われるプレーがある。 ドリブルで何人も抜く。 強烈なミドルシュートを決める。 サイドで三苫のようなドリブル勝負を仕掛ける。 もちろん、それらは魅力的なプレーだし、 それができる選手はすごい。間違いなく…
2026-27年シーズンから、Jリーグが新たに「U-21 Jリーグ」を創設することが発表されました。若手育成に向けた新たな一歩とも言えますが、その背景には日本サッカーが抱える根深い課題も浮かび上がってきます。 U-21 Jリーグ創設の概要 東スポさんの記事によ…