日本サッカー発展のヒント
私は6才の時に学校のクラスで観戦に来て、その時にファンになったんだ。当時観に来たクラスメートの殆どはケルンサポーターになって、ならなかった何人かは既に他のチームのファンだったんだ。 かの有名な1FCケルンのスタジアム見学で、ガイドのアンディおじ…
日本人として地域のクラブに溶け込み、子ども達に「アイ!」「アイ!」と親しげに呼ばれる姿は誰からみても妬けてしまうぐらいに、慕われていたケルン市のDJKズードウェストクラブ指導者の吉泉愛さん。 日本人指導者たちのために、 スペシャルトレーニングと…
8/18~25の日程で、ドイツ北部辺りに位置するノルトライン=ヴェストファーレン州地域のサッカーグラスルーツ環境の視察研修に参加してきました。(池上正さんの企画ツアーでした) 主には指導者向けの行程でしたが、保護者としても子ども達の試合環境やクラ…
フランスをはじめとした多くの国々でエリートシステムが機能しているのは、裾野に多くのダイヤの原石が転がっているからです。原石は作られるものではありません。雑草のように勝手に育ってくるものです。 そうした国々では、底辺のサッカーは文字通り好き勝…
セルジオ越後さんの著書「日本サッカ-と「世界基準」より引用させていただきます。 1972年、初めて日本の土を踏んだわたしは、子どもたちのサッカーを見て唖然としました。強豪と呼ばれる高校の練習を見に行くと、ボールを使って練習している生徒より、ゴー…
アルゼンチンでは子どもの指導者ほど優秀であるべきと考えられている アルゼンチンでは若年層を担当する指導者こそ、多くの引き出しを持った優秀なコーチであるべきだと考えられています。というのも、若い子は安い値段で契約できる。安く買ったダイヤの原石…
元サッカー日本代表監督、イビチャ・オシムさんの著書「考えよ」より引用。 日本人の子供たちは、こういう(大人の)コントロールを受けることによって、生まれつき持っていたはずの創造力を失ってしまうのかもしれない。 日本人は一般的にとても才能豊かで…
以前「言語と思考の繋がり、そしてサッカーとの繋がり」 という内容を寄稿し、その中で「言語は思考と繋がっている、つまり言語の違いで思考も変わる」という事を書かせていただきました。これについては子供達が言語(ドイツ語)を身に付けてから気づいたこ…
日本サッカーに大いなる貢献をしてくれた故、イビチャ・オシム氏の著書を読み返している。改めて読むと、非常に示唆的で、我々日本人の課題の本質をついているように思う。著書の一部を引用してご紹介させていただきたい。 日本人は、世界のトレンドをいちは…
僕らはリフティングの回数、コーンドリブルのスピードなど、あらゆるボール扱いのテクニックを競ってきた。 時に、宿題を出され、目標設定をされ、それをクリアすることに喜びを見出しながら、テクニックを磨いてきた。 それは、試合に勝利するという目標と…
Twitterで下記の投稿をしたところ、オランダに住まれている金子さんから興味深い反応をいただきましたので、紹介させてください。 サッカー少年団やクラブに入らなくても、サッカーで遊べる環境があったらいいなと思う。そこからチームでやりたい子がクラブ…
なぜ、子どもたちは言われたとおりにできないのだろう? 教育やスポーツの現場に携わると、まず直面するのがこれだと思います。 さて、どのように指導しようとなるわけですが、多くの場合、みんな一緒に、同じようにできるようにと指導していくんです。でも…
love.futbol Japanが日本の「貧困」と「サッカーの機会格差問題」に関する調査報告書を公開したのですが、その結果を踏まえて感じることを書いておきたいと思います。 経済的な貧困や社会格差によるスポーツの機会格差の解消に取組むNPO法人「love.futbol Ja…
「知らないお兄さんたちとサッカーをした思い出」を書いたところ、いくつか素敵なエピソードをいただきました。 ドイツ在住の方が現地のサッカー文化をご紹介してくださいましたので、下記に掲載させていただきます。 ドイツのbolzplatz(ボルツプラッツ)とい…
先日「1分も出場機会がないこどもたちの話。試合に出る機会は全員に与えられなければいけません。」の投稿を読みました。日本ではまだまだこのような現状があるのだと残念に感じましましたし、このような事は子供からサッカーの楽しみもモチベーションも成長…
「カルチョの休日 イタリアのサッカー少年は蹴球3日でグングン伸びる」 この本には、イタリアのカルチョ(サッカー)のある日常が描かれているのですが、サッカーが愛されている理由がとてもよくわかります。 読んでいると、サッカーってこうやって楽しむも…
子供のサッカーに携わるコーチや親御さんにぜひ読んでいただきたい本なのですが、サッカーをもっと日常的に、身近なものにしていきたいと思っている人におすすめしたいのがこちらの本です↓ カルチョの休日 イタリアのサッカー少年は蹴球3日でグングン伸びる …
先日、サッカー関係者の仲間と食事をしている時、某高校サッカー部で行われている罰走の話になりました。 聞いたところによると、新入部員が毎年かなりの数入ってくるようで、多すぎる部員を減らす意図で罰走や理不尽な高学年によるいじりがあるという話でし…
以前、「理不尽な社会に適応させるために、サッカーが犠牲になっている」という記事でご紹介させていただいた日本からドイツに移住したNさん(サッカーママさん)とやりとりをさせていただいているのですが、毎回示唆に富んだ内容になるんです。 このNさんと…
静岡県の西の方で、浜松プレーパークという子どもたちの遊び場兼不定期公園サッカーの会を主催している保育士です。 私は、今年の4月から市内のフリースクールで、小中学生の女の子たちのサポートをしています。 フリースクールとは、いわゆる地域の学校と…
小学生の頃、近所の公園でよく集まってサッカーをしていました。 夕方になると、大学生くらいのお兄さんたちがボールを蹴りにくるようになりました。 いつの日か、僕たちがトリカゴやミニゲームをしていると、声をかけてきました。 「ちょっと一緒にやらない…
52点差がついたサッカーの試合があったという。 www.sponichi.co.jp 試合をした選手たちが悪いわけではないということは、あらかじめ言っておきたい。 どんな気持ちでゴールを決め続けたのだろう、どんな気持ちでゴールされ続けたのだろう、どんな気持ちで試…
「近所で毎週自分の子供にサッカーのマンツーマンレッスンをしているパパがいるんだけど、スパルタ過ぎて子供が泣いちゃってて、ただの罰ゲームみたい」っていう話を立て続けに、まったく別々の人から聞いて驚いている。上手くなる前にサッカー嫌いになって…
SHUKYU Magazineの佐伯夕利子さんのインタビューの一部をご紹介させていただきます。日本とスペインの育成年代をよく知り、日本のサッカー文化を育むために活動されている佐伯さんの言葉はとても学びが多い。 エコロジカルアプローチにも繋がるお話で、子ど…
フットボールカルチャー雑誌「SHUKYU Magazine 」の10号目に、紹介されているVBFC(Venis Beach Football Club)というロスアンゼルスのコミュニティ。 非常に興味深い活動で、日本のフットボールカルチャーを育むためのヒントがありました。 VBFCとは、世界…
明けましておめでとうございます。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。 新年早々、子どもたちを連れて近所の公園に遊びに行きました。 すると、ボールを持って現れたスラッと背の高いヨーロッパのどこかの国の家族(パパと叔父さん風な男性2人と高校生…
「最近、○○、サッカーに来てないね」「怪我かな?」 「テストの点が悪かったからだって、、、」 選手、保護者の中でこんな会話を耳にすることがありませんか...? 「テストの点が下がったからダメと言われて」 「宿題をしていなかったから行かせて貰えなかった」 …
東京オリンピックで日本と対戦した国は、日本のサッカーをどのように見たのでしょうか。 日本サッカーは世界に近づいているのか、まだ世界は遠いのか、客観的にどう見えるのでしょうか。 今回ご縁をいただき、元U17メキシコ代表監督マリオ・アルテアガ氏にお…
メキシコとの3位決定戦に敗れた日本。 グループリーグでフランス、メキシコを破り、難敵ニュージーランドを倒し、優勝候補スペインに延長まで競り合い、メキシコに散った。 本当に素晴らしい戦いだったと思います。 最高の準備をして、自国開催という優位性…
日本のサッカー文化を育むヒントになりそうな記事を紹介していくシリーズ第二弾になります。 サッカー先進国から学べること、サッカー以外の競技から学べることを今回はピックアップしました。 中途半端な単語や用語、セオリーをつくり上げることで違った現…