大人になってから学ぶサッカーの本質とは

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日本の少年サッカーに失望するスペイン人コーチの提言

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日本の街クラブでサッカーを指導するスペイン人の方のFacebookの投稿が考えさせられる内容だったのでご紹介させてください。

私自身、大学生の頃に日本のジュニアサッカーのコーチを経験し、おかしなことが罷り通っていることに気がついて、このブログでもたくさんその実態を書いてきました。

海外のジュニアサッカーの取材もしてきましたが、日本は少し特殊だと感じます。

このスペイン人コーチの意見はとても共感できますし理解できる内容でした。

まずは読んでみてください↓

 

日本が大好きです。そうでなければこちらに8年間住んできたわけないです。
日本は自分の国(スペイン)と比べると、できる仕事の種類が多いです。給料も悪くはなくて、1人暮らしが苦しまなくてどの人もできるのが素晴らしいと思います。
スペインでは、多くの仕事の給料は低くて、家賃のためには足りなくて、30歳を超えてもまだ両親の家に住んでいる人が多いです。
そして、自分の国では引っ越したら家族や友達のだれかと一緒に住まないとその家賃は払えなくて、人生を楽しむのが難しくなってきたことがとても残念に思います。

そして、日本では人が多いのに町はいつも綺麗し、サービス的にはとても真面目な国だと感じています。
スペイン人として日本に住むことができるのがとても嬉しく思っています。

ただ、日本の少年サッカーについては嬉しく思っていなくて、今までがっかりしてきた点が多いです。
私は日本に来た時にはスペインでやってきたことと同じように、小学生のサッカーコーチになることを高いモチベーションでやってきましたが、今まで見てきたことで別の仕事をやろう!と感じてきたときが何度かありました。

まず、子供たちについてはすごく嬉しいです。
日本人の子供たちは小さくても真面目で、サッカーを教えることが素晴らしい経験になってきていると思います。
毎回の練習をいっぱい楽しんできています。

ただ、土日が来るときには話が変わります。
とくには、小学生のサッカー世界でよく皆は呼ばれている〃TOPレベルのチーム〃については、もちろんすべてではないですが、今まで何度かあったのが、そのようなチームと試合するときに、サッカーの戦い方についてはフェアではないと何度か感じてきました。そのために、雰囲気が悪くなってきたのが仕方ないと何度か感じてきました。
TOPレベルのチームなので、賢くて上手くボール回せるのだろう?と思ったら、リスクから逃げるためにロングボールを蹴ったり、一番足速い選手や体の硬い選手を選んだりフィジカル勝負ばかりにしていて、自分の選手のボールを奪うためにおしたり、ひぱったり、ルールを守らずに手を使いすぎたり、審判は何でそう認めているのか理解できません。そこまで認めるのが日本だけのだろうと何度か思ってきました。

たぶん、私はスペイン人としてこのようなサッカーに合わない?上手く理解できない?可能性もあるかもしれませんが、私のサッカー文化的には理解して認められることが難しくなってきました。
子供なので、何で普通にはボール回させない?何で他のやり方で勝負させない?本当にフィジカルの強い方が勝べきなの?
大人になったら、日本人なのにアフリカや世界中の別の国の選手には本当にフィジカルで勝ち続けられると思っている?
まぁ、私は間違っているかもしれませんが、もう8年間経ったのにはまだまだ答えを見つけられていない質問ですね。

そして、この場合は、子供たちには頭を使わせたい、ポジショニングやパス回しのサッカーで成長したいチームにとって、どうやって上に行けるのか?道を探すのが難しいです。

そのために、どんどんこれで行けないと気づいて、子供たちには別のサッカーで経験させていくチームが増えて行けば日本のサッカーにとっては良いのだろうと思います。

 

育成指導の現場に立たれているコーチは共感できる方も多いのではないでしょうか。

成長途上の子どもたちに勝たせるために、体が強くて足の速い子を優遇してしまう傾向はもうずーーっと変わっていません。

中学生高校生になってから体が大きくなっていく子達、たくさんいます。その中にも才能を秘めている子はたくさんいます。

ジュニア年代からフィジカル優位なサッカーを大人が仕向けているのなら、これほどナンセンスなことはないと思っています。これは20年前、はじめてジュニアサッカーのコーチを始めた時からずーっと感じていることです。

子供のサッカーが、大人の都合でこのようになってしまっているのがとても辛く悲しいです。もちろんそうではないチームもありますが、まだまだマイノリティだということです。

なぜ、この状態がよくないかをもう少し補足しておくと、サッカーという遊びが味気ないものになってしまうからです。子どもたちにとってはなおさら。

サッカーとは、駆け引きを伴う技術やスキル、テクニックが醍醐味です。その上にフィジカルが求められるのがトッププロです。

子どものサッカーに求めるべきものはなにか?をジュニアサッカーに関わる大人がもっと真剣に考えていかないといけないと思います。

 

keikun028.hatenadiary.jp