すっかりファンになってしまった夏目 にーに先生の漫画を紹介したい。
才能のある子の影にはたくさんのスポットが当たらない子がいる。
その子たちをいかに見ることができるか、この視点がとてもとても足りていないと感じてずっと違和感を持っていた中で、夏目先生の描く漫画と出会って共感と共に胸が熱くなりました。
日本社会の中で、常に見落とされている大切な視点にスポットが当たっていると思います。
天才じゃない全ての才能へ
— 夏目にーに (@212natsume) 2024年8月12日
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私が生徒に伝える大切な事 pic.twitter.com/IXgxYljD9S
ジュニアサッカーを長年見てきて感じている違和感
それは盲目的に勝利を過剰に目指す空気感、精神論に偏りすぎた指導、成長が早く、結果が出しやすい子たちを優遇し、それ以外の子達を冷遇する風潮、それらをさんざん目の当たりにしてきました。
SNSでこんな投稿もありました👇
別にね、スポーツやってて『上手い子が試合に出る』ってのは当然だと思ってるし、下手だから試合出れないのは仕方ないのかもしれない。
でも全国目指してるチームでもなく、県大会にも出れない、市内で2部の真ん中くらいのチームでしかも小学生。
小学生は経験がすべてじゃないかなーと。しかも私の不満は公式戦ではなく練習試合の話。
この漫画に描かれているように、日本のサッカー文化を本質的に育むためには、天才じゃない全ての才能に目を向けなければならないと思います。
チームにいる全ての子どもたちそれぞれに本気で向き合えているのか?を振り返ってほしいと思います。
もちろん、素敵な指導者、親御さんもたくさんお会いしてきました。
でも、そんな大人はまだまだ少ないのだと感じざるを得ません。
大会に足を運んだり、ふらっと立ち寄った街のジュニアサッカーを見たりしても、まだまだ悲しい光景を目にします。
こんなことを言うコーチもいました。
理不尽な指導で、サッカーが嫌になって辞めた子に対して、「あいつは気持ちが足りなかった。そこまでの選手」って言ってたコーチ、罪の重さを理解して欲しい。少なくとも小学生に言う言葉じゃない。
例え、競技としてのサッカーを諦めたとしても、「また一緒に楽しくボール蹴ろうな」って自然と言える関係性が本当のコーチなのではないかと思いました。
このような質問投稿につく回答を見ても、なんとも言えない気持ちになります。
改めて、今回ご紹介した夏目先生の漫画、「天才じゃない私たちが輝くために 〜がんばる前に読みたい23の言葉〜」は、サッカーの指導に関わる方におすすめしたい内容です。
本気で子どもたちと向き合えているのか?という問いを投げかけてくれる漫画でもあります。
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サッカーを早くに始めた子、自信のある子の中にはサッカーを始めたばかりの子に対して、「下手っぴ」とか「邪魔」とか言ってしまったりすることありますよね。 親やコーチはよく観察して、そんな場面にこそ子どもに対してコーチングが必要だと思います。「上手いも下手も関係ないよ、サッカーはみんなで楽しむもの。サッカーが上手な〇〇くんがサッカーの楽しさを教えてあげよう」と。私ならそのように伝えます。 子どもたちの世界は放っておくとヒエラルキーができてしまいがちです。上手い子が偉くて、下手な子はダメと。その構図を放っておいてしまうと、子どもたちにとってサッカーが上手い子がプレーするものであり、選ばれた人しか楽しめないものと認識されていきます。実際そのように捉えている大人も多いです。 これはサッカーの育成指導の大きな課題であると私は思います。
子どものサッカーコーチがサッカーの指導以上に大切にしなければいけないこと - 大人になってから学ぶサッカーの本質とは
子どもたちの世界は放っておくとヒエラルキーができてしまいがちです。上手い子が偉くて、下手な子はダメと。その構図を放っておいてしまうと、子どもたちにとってサッカーが上手い子がプレーするものであり、選ばれた人しか楽しめないものと認識されていきます。実際そのように捉えている大人も多いです。 これはサッカーの育成指導の大きな課題であると私は思います。 大人は子どもたちをよく観察して、よいコミュニケーション、関係性が育まれているかを注意深く見守る必要があります。良いコミュニケーションとは、誰かを傷つけてしまうような振る舞いがないか、傷つけてはいけないこと、相手と気持ち良い関係を築くためのコツを伝えてあげることです。このようなことはサッカーとは関係なく見えますが、実はものすごく大切なことです。サッカーはコミュニケーションのスポーツです。 チームメイトとの関係性がよくないと、子どもは簡単に居場所を失います。 コーチはサッカーの指導以上にこのような能力が求められています。しかしながら、そのようなことを学ぶ機会はほとんどないのも課題だと思います。
子どものサッカーコーチがサッカーの指導以上に大切にしなければいけないこと - 大人になってから学ぶサッカーの本質とは