大人になってから学ぶサッカーの本質とは

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サッカー選手のアスリート化が育成年代に及ぼす影響

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今回は、サッカー選手のアスリート化が育成年代に及ぼす影響について考えてみたい。

 

この投稿の反応を読んで思うのは、これは立場によって捉え方も変わるし、経験、思考力、想像力、考え方、価値観や美醜の感覚によっても当然変わるなと思いました。

サッカー選手のアスリート化が良いのか悪いのか、そこには少なくとも正解はなく、それぞれの主観的な意見が飛び交うテーマだと思います。

 

とはいえ、個人的には思うことも多いので書いていきたいと思います。

 

サッカー選手の選手生命は短くなる

サッカー選手のアスリート化はポジティブでデメリットは少ないのではという意見も多いので、個人的な意見を書いておくと。  

 

  1. 選手生命が短くなる可能性が高い
  2. 評価が技術<フィジカル偏重になる
  3. ファンタジスタが減っていく
  4. 同質性の高い選手が多くなる
    ※個人的につまらなくなってきたと感じる理由は主にここ

 

  選手生命が短くなるというところですが、これまで以上に高いフィジカルレベルを求められると30歳以降の選手はかなり厳しくなると思います。怪我やダメージも蓄積していく中でフィジカルレベルを維持するのは困難。

選手生命が短くなれば、当然稼げる期間も短くなる。長く続けられずセカンドキャリアも不安のあるサッカー選手という選択をする人は減っていくように思います。 

ベテランの味、粋なプレーも見れなくなりそうです。

個人的な寂しさは、これまで愛してきたファンタジスタたちが、今でも減少しているのにこれまで以上に生まれにくくなることです。

 

マラドーナ、バルデラマ、トッティ、Rバッジョ、ピルロ、アイマール、リケルメ、ロナウジーニョ、小野伸二、遠藤保仁、中村俊輔…

 

フィジカル偏重になっていくということは、彼らのような選手が評価されにくくなっていく可能性があるということです。彼らも現代サッカーの強度、インテンシティでプレーをすることにどこまで喜びを感じることができるのか疑問です。リズム、緩急、余白の少ないサッカーに魅力を感じることができるのだろうか。

 

サッカー選手のアスリート化は加速する

サッカー選手のアスリート化の加速は止められないと思います。よりフィジカル優位な世界線、そこに体力も兼ね備えた天才ファンタジスタも出てくるかもしれませんが、極めて限定的になると思います。

でも、じゃあどうすれば?というところはプロサッカー選手以外の選択肢が遠くない未来に出てくるのではないかと思います。 すでにそういうことを構想している人もいます。プロサッカー選手としてだけでなく、サッカーをプレーしながら報酬を得る手段が多様化しているから。 

なので、将来的には恐らくエンターテイメントとしてはプロサッカーとそれ以外のサッカーに分かれるのではないかと思います。 

それが、技術>体力偏重なリーグになるのではないかと。

 

しかしながら、一番危惧しているのは、子どもたちの影響です。

 

サッカー選手のアスリート化が育成年代に及ぼす影響

指導者は日本のトップリーグを見て、サッカーを捉え、子どもたちに指導します。

サッカー選手になりたきゃテクニックより戦術理解と体力という傾向に恐らくなります。

(サッカー選手のアスリート化とともに、サッカーはより戦術的になってきており、より規律的になり余白が少なくなっていると感じます)

そうなると、サッカーをしたいという子どものハードルが高くなる可能性があります。
上手くて強くないとサッカーできないと。

サッカーやっていても体力テストに加え、戦術を学んで正解を求められ、自由にプレーする余白(遊び)がなく、窮屈で楽しめずに辞めてしまう子も増えるのではないかと予想しています。

 

子どもたちがサッカーと出会う機会が、校庭とか公園での遊びのサッカーではなく、クラブやスクールでサッカーを初めてプレーするという子がほとんどです。

公園はサッカー禁止が多く、校庭でも昔のように遊べないからです。つまりサッカーがお金をかけないとできない、誰かに教わる習い事化しているわけです。

教える側はニーズに応える必要がある、つまりサッカー選手のアスリート化が加速し、評価が技術<体力偏重になると、体は小さいけど天才的な感性のある子が淘汰される可能性が高まります。

 

サッカーはこのように大人から子どもまでつながっているんです。だからこそサッカーのトレンドを捉えて考えていきたいなと思います。

 

keikun028.hatenadiary.jp

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