SNSのThreadsにこんな投稿がありました👇️
息子はサッカー大好きです。
でも、上手くありません。
スクールに所属していましたが、チーム分けで息子がグループに入れられると、少しうまい子にあからさまにイヤな顔をされ、パスももらえず、負けると息子のせいにされ。
息子はそれでも好きでしたが、私の心が続かないなーと思い、引越しもありやめさせました。
正直、日本のスポーツクラブは「うまい子の為だけ」にあると思ってます。勝つためのチームでは、それが仕方ないと思ってます。
公園は公園で、ボールを使う遊びが禁止されていて、遊べないのが実情です。
みんな体を動かす事は好きなのに、上手下手で振り分けられて差別され、どんどん「嫌い」になっていってるのだと思います。
大会に出なくても良い、下手でも楽しめる、ただただ楽しくサッカー出来るだけの時間を過ごすチームがあれば良いなといつも思っています。
この親御さんのコメント、色々と考えさせられました。
子供の世界で生まれるサッカーヒエラルキーを助長させてしまう環境(指導者含め)が問題だと思うのです。構造や価値観をアップデートしていかないとなかなか解決していかないと思います。
補欠問題、多様性の理解促進、体験格差に対する対応…
下記の記事にも書きましたが、指導者含めた大人がすぐに意識すべきポイントはこのあたりだと思います👇️
子どもたちの世界は放っておくとヒエラルキーができてしまいがちです。上手い子が偉くて、下手な子はダメと。その構図を放っておいてしまうと、子どもたちにとってサッカーが上手い子がプレーするものであり、選ばれた人しか楽しめないものと認識されていきます。実際そのように捉えている大人も多いです。
これはサッカーの育成指導の大きな課題であると私は思います。
大人は子どもたちをよく観察して、よいコミュニケーション、関係性が育まれているかを注意深く見守る必要があります。良いコミュニケーションとは、誰かを傷つけてしまうような振る舞いがないか、傷つけてはいけないこと、相手と気持ち良い関係を築くためのコツを伝えてあげることです。このようなことはサッカーとは関係なく見えますが、実はものすごく大切なことです。サッカーはコミュニケーションのスポーツです。
チームメイトとの関係性がよくないと、子どもは簡単に居場所を失います。
コーチはサッカーの指導以上にこのような能力が求められています。しかしながら、そのようなことを学ぶ機会はほとんどないのも課題だと思います。
サッカーヒエラルキーの中で育まれた大人が指導をすることが多いため、気付ける指導者が少ないのが現状だと思います。
子どもたちに大切なことを伝えることが求められる我々大人こそ学び続けなければならないと思います。
日本のスポーツクラブは勝つことが一番の目的になりがち
私はサッカーに限らず、日本のとりわけ育成年代のスポーツ文化のあり方に強い疑問を感じています。多くのクラブは、あたかも「上手い子」だけが価値があるかのように、結果と勝利に固執しているように見えます。
確かに、競争の中で成長することは大切です。しかし、それは決して「下手だから」という理由で排除されてはいけないと思います。
スポーツの本質は、楽しむこと、そして仲間と協力することです。しかし、日本のスポーツクラブは、その本質を忘れてしまっているように思えます。
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公園でさえボール遊びが禁止?子どもたちの居場所はどこ?
さらに問題なのは、公園でさえボール遊びが禁止されているケースが多いという現状です。子どもたちが自由に体を動かし、遊ぶ場が奪われているのです。
運動不足は子どもの心身の健康に悪影響を及ぼし、将来的には肥満や生活習慣病のリスクを高めることにもつながります。
子どもたちが健やかに成長するためには、自由に体を動かせる環境が不可欠です。しかし、サッカースクールやクラブ活動など、お金をかけないとプレイする機会がなくなってしまいました。体験格差が生まれている大きな要因にもなっています。
子供から経験を奪う大人にならないように - 大人になってから学ぶサッカーの本質とは
下手でも楽しめる、ただただ楽しくサッカーをしたい
サッカーを諦めてしまう子どもが増えました。しかし、私はまだ諦めていません。
大会に出なくても良い、下手でも楽しめる、ただただ楽しくサッカー出来るだけの時間を過ごす場所があれば良いなといつも思っています。
そんな場所があれば、チームでサッカーすることを諦めてしまった子どもたちが、再びボールを追いかける喜びを味わうことができるはずです。
お金がないとサッカーできない。サッカーという習い事が安心だけど、それでいいのだろうか - 大人になってから学ぶサッカーの本質とは
誰でも楽しめるスポーツ環境の実現へ
日本のスポーツ環境、価値観をアップデートできないだろうか。
「上手い子」だけが価値があるのではなく、すべての子どもが楽しめるスポーツ環境をあたりまえのことにしたいです。
そのためには、社会全体で意識を変えていく必要があります。
スポーツは、楽しむこと、そして仲間と協力すること。その本質を忘れずに、誰もが平等に楽しめる環境を作っていきたい、そのために私達にできることを考えていきたいです。