大人になってから学ぶサッカーの本質とは

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少年団からサッカークラブへの移籍…、リアルな実態

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ジュニア年代の子どもの移籍問題。色んなものがあります。

そもそも移籍できない問題、移籍しようとするといじめられる・いやがらせされる問題(親の間で子の間で)、それが子どもたちの世界だけにとどまらず、指導者によるものだったり、親によるものだったりします。

少年団も素敵な代表者がしっかり運営していたり、社会性がない代表が運営していたり、親御さんたちが必死に運営していたり(素敵なチームもあります)、いろんな姿かたちがあります。

そんな中で、あらゆる問題があるわけですが、今回はよくある問題を取り上げてみようと思います。

昨年、小学2年生の息子が地元のサッカー少年団を辞めて、隣町のサッカークラブに入りました。
移籍の一番の理由は、本人の強い希望ですが、他の理由としては、少年団の指導方法や管理方法の不満、子供同士のトラブル、親同士のトラブルでした。
親としては、移籍することで、子供が何か言われないか心配でしたが、全くそんな心配はなく、いまでも元のサッカー少年団のチームメイトと仲良くさせてもらっています。
さらに、移籍したサッカークラブでも沢山友達もでき、毎日、楽しくサッカーしています。
しかし、移籍を発表した日から、元のサッカー少年団の親の一部が「まだ納得がいかない」、「嫌なことから逃げたってことでしょう!」、「一生口もききたくないほどキレてる」、「いままでの親同士の信頼関係はどうなったの?」、「友達なのになんで早く相談してこなかったの?」とかなんとか、やたらと電話で文句を言ってきます。

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親の関与が大きすぎる問題

同じチームに所属する親御さん同士の関係性ってなんとも難しいですよね。

子どもの意志を尊重してくれるあたたかい親もいれば、裏切られたという親もいる。

どういう関係性だったかによりますし、一概にどちらに非があるとは言えない問題だったりすると思います。

でも、親が子供のサッカーにのめりこみすぎるが故に、友達家族まで恨んでしまうというのはどうなのかなとも思います。投稿者の方のふるまいや、そもそもの関係性がわからないので一概には言えませんが、親の都合で子供によくない影響を与えてしまうのは不本意ですよね。

子どもの意志を親が尊重した結果であれば、周りに振り回されないことも親としては大事なことだとも思います。

 

自分に合うチーム、機会をくれるチームを選べること

親は子供がサッカーを楽しみ、チームメイトとの関係を育んでくれたらいいなと考えます。でもせっかくチームに所属しているのに試合に出る機会を得られなかったり、まともな指導を受けられなかったり、いじめにあっても大人がサポートしてくれなかったりすると子どもは当然サッカーに行きたくなくなります。

人間もチームも色々あり、相性もあるので少なからず起こるべくことだと思います。そんな時に、何かしらの理由でチームを変えられなかったり、変えたとしても多くの問題が想定されると苦しいと思います。

自分に合うチームを選ぶというのは当たり前のこと、出場機会をくれるチームを選べることは当たり前のことだというところからスタートしないといけないと思います。

大人の都合で子ども意思をコントロールしてはいけません。

サッカーはプレーする本人が意思決定をし続けるスポーツです。その本質を大人が奪ってはいけないと思います。

 

移籍できるのが当たり前になったら

チームの掛け持ちができたり、自分を尊重してくれるチームに移籍しやすい仕組みができたらいいなと思います。セルジオ越後さんの著書にこんなことが書かれていました。

ブラジルは部活ではないので、選手は通っている学校に縛られることはありません。クラブ間の行き来は自由。あるクラブで試合に出られなくなった子どもは、また新しいクラブを探してプレーします。試合に出られないのに、2年も3年も同じクラブにいるようなことはありません。優秀な子どもも同様です。 複数のチームを掛け持ちすることも、もちろん自由。ブラジルの子どもたちは、週末や学校が終わった午後になると、あっちで一試合、次にこっちで一試合という具合に1日で何試合もこなします。

子どものサッカーの補欠を減らし、複数チームに登録してプレーできる環境を - 大人になってから学ぶサッカーの本質とは

日本では複数チームに登録できないという問題があります。しかし、スクールやフットサルという競技をずらすことも手段としてはあります。

ただ、ジュニア期にオーバーワークになって怪我をしてしまったり、家族との時間を犠牲にするというところまではおすすめできません。

でも環境を変えるという行為に対しては、もう少し寛容になれたらいいなと思います。

 

サッカーはコミュニケーションであり社会とつながるツール

環境を変えると、「辛いことから逃げるな」とか「一つのことが長く続けられないね」とかネガティブなことをたくさん言われます。でも、いろんな環境で、色んなチーム、色んな人と交わり、コミュニケーションをとることの重要性を理解すべきだと思います。サッカーというコミュニケーションを通じて、社会を学び、多様性を学ぶことができるからです。これは大人になっても非常に重要なことです。

社会性のある人間という生き物は、コミュニケーションを通じて育まれていきます。

サッカーはその機会をえるのに最適なスポーツだと思います。

サッカーは世界一のグローバルスポーツです。どんな国にもサッカーはあり、言葉が通じなくてもボールで通じ合えることもあります。言語を一つ得ることと同義だと思います。

 

もっともっと社会が寛容になれば、柔らかくなっていけたら…

 

サッカーは本来、ボールと場所があれば、誰にでも遊べるものです。 でも、公園もサッカー禁止、クラブやスクールに入らないとボールを蹴る場所がない。クラブやスクールに入るにはお金がかかる。お金がないとボールを蹴って遊ぶことすらできない。 つまり、自分たちの生活で手一杯な世帯は子供にサッカーをする機会を与えることができないということになります。 これはとても寂しいことだと思うし、サッカーはやはり誰にでも開かれているものなので、その環境を取り戻したい

お金がないとサッカーすらできない環境になっている。誰でも遊べるサッカーを取り戻したい - 大人になってから学ぶサッカーの本質とは

先日、とても悲しい話を聴きました。 U-10の地区大会での出来事です。 2日に分けて行われる予選リーグ初日。 その日は2~3試合の予定だったそうです。 1分も出場機会がないこどもたちが、いたそうです。 それもひとりではありません。 これをきくと、何人もメンバーがいるのかと思うかもしれませんが、 8人制サッカーの13~4人の中での話です。 それを聞いてとても悲しい気持ちになりました。 いよいよ楽しみにしていた地区大会。 今日はがんばろう!と会場に向かっても、1度も出場することなく帰路につく。 こんな小学生の話になんの疑問ももたない大人にはなりたくない

1分も出場機会がないこどもたちの話。試合に出る機会は全員に与えられなければいけません。 - 大人になってから学ぶサッカーの本質とは

 

keikun028.hatenadiary.jp