大人になってから学ぶサッカーの本質とは

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部活で「レギュラーばかり練習」の問題に声を上げた保護者!体験格差に目を向けること

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SNSでこんな投稿を目にしました↓

昨日、部活の保護者会もあって1人の保護者が「レギュラーばかり練習させているのはどうかと思う。部活は、試合で勝つ!というだけじゃなくて、楽しく身体を動かすという目的でもいいと思う」と顧問の先生に発言していた。
レギュラーの保護者とかいろんな方がいたので、なんとも言えない空気になっていた。
部活を強くして、学校のネームバリューをあげたり、その子の可能性をひろげたり、メリットもわかるけど。
その意見も正しいと思った。
勉強もスポーツも、出来不出来に関係なく、平等の権利を整えるって難しいとつくづく思います。

とても勇気のある発言だと思いました。

思っていてもなかなか言えることではありません。どんな運営をしている部なのかはこのテキストだけではわからないのですが、レギュラーばかり練習させて、レギュラー以外の練習が少ないという事実があるのならば、この主張は正当性があると言えると思います。

この保護者の発言を受けて部活の顧問の先生は考え直す必要があるように思います。

しかしながら、日本のこれまでの勝利主義に基づいた部活文化を構造的に変えていくことは簡単ではないと思います。

 

部活動のあり方について調べていたところ、興味深い記事を見つけました。

中学校の学習指導要領にはこのようにあるようです👇️

生徒の自主的、自発的な参加により行われる部活動については、スポーツや文化及び科学等に親しませ、学習意欲の向上責任感、連帯感の涵養等に資するものであり、学校教育の一環として、教育課程との関連が図られるよう留意すること。その際、地域や学校の実態に応じ、地域の人々の協力、社会教育施設や社会教育関係団体等の各種団体との連携などの運営上の工夫を行うようにすること。

文部科学省「中学校学習指導要領」より(部活動って必要なの?|Saka.先生 )

 

これを読むと、機会を平等に与えることの重要性を理解できるのですが、レギュラーばかりに練習させてという事実があるのであれば、部活動の主旨を逸脱していると言わざるを得ないし、保護者の主張の正当性はやはり強いように思います。

とはいえ試合に勝つことを求められる競技特性、それを後押しする学校側の思惑、それは自然なことであると思うけれど、生徒全員に有意義な機会を与えたいという想いが運営側から感じられないと、極めて不健全に見えると思います。

環境的に難しいことがあるでしょう。練習できるグランドの大きさ、部員が多すぎる問題もあると思います。

 

運営側でできることはいくつか考えられますが、わかりやすい例をあげると、部員数を制限すること、あるいは事前にスタンスを表明して、希望者全員受け入れるけれどグラウンドは一つしかなく、環境的にどうしても機会の不平等が発生してしまうこと、それを事前に了承した上で入部してもらうなど対策が必要だと思います。

このあたりの理解を得られないと、問題は起こり続けるような気がします。

 

子どもの体験格差に目を向けよう

目に見えにくい社会問題として子どもの「体験格差」があります。

この本はその実態を調査して問題の深刻さを明らかにしてくれた本ですが、社会全体として子どもの体験格差の問題に目を向ける必要を感じています。

少なくとも学校関係者やスポーツ指導者はこの実態を把握したうえで、子どもたちの状況を見なければならないと思います。

体験格差

体験格差

  • 作者:今井 悠介
  • 出版社:講談社
  • 発売日: 2024年04月18日頃

 

keikun028.hatenadiary.jp