大人になってから学ぶサッカーの本質とは

サッカーの本質を追求するWebマガジン 考えるよりも感じることを大切に 美しさとは何かを感じる心を大切に 大切なものを失わない為に書き綴る                    ※当ブログはプロモーションが含まれています

大人がワクワクできないと、選手たち、子供たちをワクワクさせることはできない

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風間八宏氏の著書『超「個」の教科書 -風間サッカーノート』より↓

私が一番ワクワクするのは、周りの人たちが「それは無理だろう」と言っている時です。「できない」と言われると、「じゃあ、やってやろうじゃないか」という気持ちが湧き上がってくるのです。

 思い返せば、子供の頃からそうでした。足を手のように扱えないかなと、足で箸を持ってみたり、足で鉛筆を持って字を書いたり……。もしもできれば、「すごい」とみんなを驚かせられる。そういうイタズラ小僧のような気持ちが今でもあります。

 例えば、どうにもうまくいかない試合があったとします。修正点を探せば、山のように出てくる。でも、私は、それを修正しようとすることに必要以上の時間をかけるのはもったいないと思っています。

  全然うまくいかないということは、もしかしたら、ちょっとしたことを変えれば、一気にうまくいくようになるんじゃないか。そう考えるのです。 まるで、オセロがひっくり返るように――。

 そういう目で見ていくと、うまくいかない試合や、うまくいかないプレーが〝宝の山〟に思えてくるから不思議です。

超「個」の教科書 -風間サッカーノートー

超「個」の教科書 -風間サッカーノートー

  • 作者:風間八宏
  • 出版社:双葉社
  • 発売日: 2017年04月21日頃

この一文を読んで、指導者には大きく二つのタイプがいるなと思いました。

指導者には二つのタイプが存在する

もちろん細かく見ればもう少したくさんのタイプ分けができますが、ここでは大きく二つのタイプがあるよねというお話です。

遊び心があり、自由な発想で創造性を発揮するタイプと、規律と効率性を重視し、それを徹底するタイプと大きく二つのタイプ分けができるように思います。

どちらもクラブのコンセプトや方針によってニーズがありますが、育成年代のとりわけジュニア世代に限って言えばもう少し前者、つまり遊び心と創造性を発揮するタイプの指導者が多い方が良い気がします。

なぜなら、日本は学校でも家庭でも規律を重視されるからです。だからこそ子供がサッカーを学ぶ過程では、遊び心と創造性がある指導者が望ましいと感じます。

サッカーは、そもそも真剣な遊びなんです。

サッカーにおける規律と効率性を学ぶのは、サッカーで遊べるようになった後の方がよいと思います。サッカーで遊ぶことができないのに、規律と効率的なサッカーはできないんです。そこを見誤ってはいけないように思います。

もちろん、ジュニア年代でもサッカーで遊べるようなレベルの高い子がいるのなら、規律と効率性を学ぶ機会設計は必要だと思います。なのでカテゴリ次第、目の前の子供次第だとは思いますが、全体的にはもう少し遊び心のある大人にサッカーを指導してほしいなと感じます。

本当は無理にタイプ分けをせずとも、遊び心も規律も両方バランスよく指導できればいいのですが。

大事なのは大人がワクワクすること

私が一番ワクワクするのは、周りの人たちが「それは無理だろう」と言っている時です。「できない」と言われると、「じゃあ、やってやろうじゃないか」という気持ちが湧き上がってくるのです。

風間さんのこの言葉が印象的です。

我々大人がワクワクできないと選手たち、子供たちをワクワクさせることはできないですよね。大人が人生を楽しんでいないと、子供たちも未来に希望を見出せないと思います。

どちらかというと、社会は厳しい、人生は困難の連続だ、若い時から苦労しておいた方がいい、理不尽に耐える力こそ重要だと、このような感覚の大人が多いように思います。

でも、社会は多様で、いろんな困難があるからこそ、起きる問題に柔軟に対応できるようにしておかないといけない。サッカーもあらゆる状況に対して柔軟に対応できる必要がある。その為に、ボールを上手く扱えるようになり、仲間と共創していこう。なによりそれは、ものすごく楽しいことだから。楽しみながら成長していけるという世界を見せていくことが僕ら大人の役目なのではないかと思うんです。

 

大人の捉え方次第で、見せられる正解は変わるんです。

もっともっとよくできる気がしています。

 

keikun028.hatenadiary.jp