大人になってから学ぶサッカーの本質とは

サッカーの本質を追求するWebマガジン 考えるよりも感じることを大切に 美しさとは何かを感じる心を大切に 大切なものを失わない為に書き綴る

サッカーが嫌いにならないでほしい。好きでいてほしい。

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元日本代表監督であり、FC今治のオーナー岡田武史さんと、日本野球界の伝説、王貞治さんの対談本の一節を紹介させていただきます。

 

岡田

サッカーが上手くなる条件として僕がよくいうのは、第1にサッカーを好きになること。第2に夢や目標を持つこと。そして第3にコーチや監督にいわれたことをやるだけでなく、自分で考え動くことです。まず大事なのは、好きになることです。好きなことであれば、自然に「こうしたい」「こうなりたい」という夢もできてくるはずです。

 

いまの若い人たちはよく、「何が自分にいちばん向いているのかわからないから、夢も描けない」といいます。

でも、向いているかどうかは、実際にやってみないとわからないものです。そのときそのとき、興味のあることをやればいいんですよ。

若いときは興味の対象もどんどん変わります。もっと気楽に考えて、そのとき、いちばんやりたいことを夢中になってやればいいんです。

 

ジュニア世代の小さい子供に、親御さんがスパルタ指導をしている光景があるという投稿をTwitterでしたところ、あちこちから「うちの近所でも同じような…」という連絡がきます。

 

成長したいという強烈な想いが子供にあって、熱血パパあるいはママがサポートしているのであれば、いいのかもしれません。

しかし、多くの場合、そのアプローチ方法は間違っていると思います。

岡田さんの言うように、まずはサッカーが好きになること、その次に夢や目標があること、この目標に向かってのサポートの手段が、単なる根性論の追い込みというのは、子供の気持ちを壊してしまいかねません。

親御さんもコーチングに必要な考え方を学ぶ必要があると思います。

keikun028.hatenadiary.jp

 

そして、王さんが仰るように、向いているかどうかはやってみないとわかりません。子どもは小さい頃は尚更、好奇心旺盛で、移り気があるものです。

一つのことをやり抜くという考え方ももちろん大事ですが、それ以上に色んなことをやってみることが大切です。

サッカーを嫌いにならないでほしいですし、好きでいてほしいと思います。

サッカーより向いているスポーツがあれば、それをやればいいと思います。

 

高校時代の野球部の友人は、野球は得意だったからやっていたけれど、サッカーの方が好きで、草サッカーもするし、Jリーグを観戦します。

大学時代の柔道部の友人は、柔道が好きで得意だから選手だったけど、サッカーが好きで試合を観にきてくれたし、オフは一緒にサッカーゲームをしたり、お酒を飲みながら欧州リーグの話で盛り上がります。

サッカーはエンターテイメントです。さまざまな関わり方があり、ボールひとつあればどこでも遊べます。言葉の通じない国に行っても、サッカーという言語で繋がれます。

そんな最高のスポーツを嫌いにさせないでほしいんです。

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