大人になってから学ぶサッカーの本質とは

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子どものサッカーの補欠を減らし、複数チームに登録してプレーできる環境を

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セルジオ越後さんの著書「日本サッカ-と「世界基準」より引用させていただきます。

1972年、初めて日本の土を踏んだわたしは、子どもたちのサッカーを見て唖然としました。強豪と呼ばれる高校の練習を見に行くと、ボールを使って練習している生徒より、ゴール裏で大声を張り上げたり、球拾いに勤しむ生徒のほうが圧倒的に多かったからです。

「これが日本のサッカーなの?」と尋ねると、知人は何が変なの?という表情を浮かべていました。

日本にはサッカーをするためにサッカー部に入ったというのに、まともにボールに触れない子どもが山ほどいます。野球も、バレーボールも、バスケットボールも同じ。

ブラジルは部活ではないので、選手は通っている学校に縛られることはありません。クラブ間の行き来は自由。あるクラブで試合に出られなくなった子どもは、また新しいクラブを探してプレーします。試合に出られないのに、2年も3年も同じクラブにいるようなことはありません。優秀な子どもも同様です。

複数のチームを掛け持ちすることも、もちろん自由。ブラジルの子どもたちは、週末や学校が終わった午後になると、あっちで一試合、次にこっちで一試合という具合に1日で何試合もこなします。

日本サッカ-と「世界基準」

日本サッカ-と「世界基準」

  • 作者:越後セルジオ
  • 出版社:祥伝社
  • 発売日: 2006年09月05日頃

複数チームに選手登録できたら変わるのだろうか

複数チームを掛け持ちすることで、一つのチームでは試合に出れないけれど、もう一つのチームでは試合に出れるかもしれません。チームの実力、監督の評価が変わるからです。試合に出てプレーする機会を確保できるというサッカー王国ブラジルから学べることはあるように思います。

(もちろん、実現するにはもう少し掛け持ちルールの設計が必要だと思います。同カテゴリ内での登録はできないとか、そのようなルールはあっても良いのかなと思います)

しかし、育成年代では度々移籍問題も取り沙汰されます。うちの選手が他のクラブに引き抜かれた。戦力が落ちて試合に勝てなくなるのは困るので移籍禁止などという指導者がいます。一部理解できます。でも、本来子どもの未来のための機会なのに、指導者の一方的な都合で「禁止」するのはどうなのでしょうか。

子どもに移籍したいと思われてしまう理由を考えてみてほしいと思います。

そもそも移籍という表現自体が適切なのかわかりません。

補欠問題について

試合に出られる子どもたちがもっと増えないといけないと思います。試合でプレー機会を与えないと成長につながりません。機会損失以外のなにものでもないと思います。

そう言うと、練習に来ない子が試合にだけ来るのはいいのか?いつもおふざけでプレーするような子を試合に出すべきではないのでは?という質問が飛んできます。

それは、マネジメントの話です。

スタンスは全員試合でプレーする。でも、もちろん例外はあります。練習に来ないのに試合にだけ来るというのはチーム責任者として許容することはできません。なぜなら練習にちゃんときて試合でいいパフォーマンスを目指す子たちに対して説明ができないからです。

そのように伝えればばいいのではないでしょうか。

ふざけてプレーする子は、相手に対するリスペクトを欠いてしまう、、共にプレーする仲間に対してもリスペクトを欠いてしまうため試合に出せません。まずはそこをクリアしてから試合に出てもらいます。もちろん指導者としてそこの重要性は伝えていきます。

そのように伝えればいいのではないでしょうか。

クラブとしてのスタンスを、指導者としてのスタンスを明確に打ち出すことが大切なのではないかと思います。

大切なのは、子どもたちがサッカーを楽しむ機会を得ることだと思います。その過程で成長していくことだと思います。矯正や強制ではなく、機会を提供する。その中で学んでいく仕組みを作ることが何より大切だと思います。

ティーチング、コーチングに意識が行き過ぎて、環境設計を疎かにしてはいけないように思います。

補欠を減らすことも、複数チームへの登録も、一つの提案にすぎません。(よりよい方法があるかもしれないので)

子どもも大人ももっともっとサッカーを楽しめる環境を考えていきたいと思いますので、皆さんのアイデアをコメントに募集しております。

 

keikun028.hatenadiary.jp

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