前回、バスケの育成年代で起こっている問題をDMしてくれた方のメッセージを記事にしたのですが、さらに続くメッセージの内容もご紹介させていただきます。
このような理不尽で苦しい思いをしている家庭があるということ、そして良かれと思って指導している指導者がいるのであれば、一度立ち止まって考えて欲しいと思います。
九州在住の方ですが、都会を離れればこのような指導はまだまだ多いのかもしれません。では、下記にDMのメッセージをご紹介します。
子どもの心と体を蝕む指導
見た事、聞いたことはまだまだ山ほどあります。
数チーム集まっていた時ですが、練習試合で負けたら、次の試合の待ち時間の間中炎天下外を走らされていたり、コート何十往復も手押し車をさせられていたり(あれは腰を痛める子もいると思います)、終わったらまたぶっ続けでそのまま試合とか、、、自分の子どもがあの中学校なら、ちょっと見ていられないです。また、県外での遠征中に見ましたが、同じ県の中学校も参加していて、負け始めたら、先生が呆れた表情でベンチに寝そべっていて、場所が県外の為、県協会からの圧がないからなのか、審判がその先生に注意したのにも関わらず、改められませんでした。同じ県民として恥ずかしい気持ちになりました。
また、負けた後、自分だけ椅子に座り、選手はその目の前に正座をさせられていたのも見ました。どれも私が住む県の、学校の先生なのです。
この地の指導者の横暴さを目の当たりにして思う事は、指導者サイドは追い詰めて追い詰めて精神を強くするという持論を持って長年やってきている60才前後の方であり、心をえぐる言葉や罰を与える事等が→純粋にバスケが好きな子ども達の心の成長に、少なからず悪い影響がある事を自覚して欲しいとは思いますが、そこのギャップを埋めるのは本当に難しい事だという事です。
なんでもハラスメントで済ませるのも好きではありませんが、その自覚がない方々は何を言われても響かず痛くないんです。せめて、学校の先生であれば、どんなに感情的になっても使う言葉くらいは、冷静に選んで欲しいと思いますが、見ている限りそれを理解してもらうのは本当に難しい事だと思いますし、保護者の諦めにも繋がっていると感じます。
きっと子ども達は好きなバスケですから、多少の厳しい練習には頑張ってついていくでしょう。厳しさや、何を会得させようとしているのかに、非常にズレを感じます。
我が家も2番目の子どもが来年中学生になります。もちろん、完璧な環境を求めているわけでもありません。辛いことや悔しい事はどこに行ってもあるでしょうし、預けるからには自分の子の姿勢にも問題がないかは注意していかなくてはなりません。
ただ、私は転勤も可能なので、おかしな悩みが増えないチームを探して、タイミングが合えば県外に引っ越そうかと本気で考えているところです。
過剰な練習で体が悲鳴を上げ、指導者の心を抉る言葉で気持ちを壊してしまう子どもがたくさんいます。
体が弱いのではありません。気持ちが弱いのでもありません。
ただ、指導者の力不足であり過失になりうるということを理解する必要があると思います。
子どもの身体能力を適切に高められないのは指導者の能力不足、子どもの体を壊してしまうのは指導者の責任になる可能性があることを理解する必要があります。
子どもが好奇心と主体性を持てないのは、指導者の能力不足、子どもの心を壊してしまうのは、指導者の責任になる可能性があることを理解する必要があります。
フットボールファミリーユナイテッドのメディアカルアドバイザーであり、スポーツドクターの武井先生の「成長期の痛みのリスク 指導者や保護者が知っておくべきこと」を観てください。
いま、チームで行われている練習は、実は間違っているかもしれません。
この動画を見ればわかります。過剰な練習を強制され、体を壊しかねない状態の子どもはかなり多いと思います。保護者が学ぶことで、おかしな指導を認知することができます。そこではじめておかしいことに気がついて、声をあげることができます。
子どもたちを守っていかなかければなりません。
私たちにできることを少しづつやっていきましょう。
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