大人になってから学ぶサッカーの本質とは

サッカーの本質を追求するWebマガジン 考えるよりも感じることを大切に 美しさとは何かを感じる心を大切に 大切なものを失わない為に書き綴る                    ※当ブログはプロモーションが含まれています

サッカーを辞めた小学生に「あいつは気持ちが足りなかった。そこまでの選手」と言ったコーチの言葉が忘れられない

follow us in feedly

f:id:keikun028:20210419235326j:plain

私が小学5年生の時のこと。

体格が良くて、足も速い、ボールタッチも柔らかくて、試合ではいつも華麗なドリブルを見せ、絶妙なスルーパスでゴールを演出する存在。

そんなセンスに恵まれた同級生がいました。

 

私は、人一倍練習をして上手くなっていくタイプでしたが、彼はチームの練習以外ではほぼ練習せず、遊んでいるのに上手いタイプでした。

 

ある日、チームの担当コーチが変わりました。厳しいと評判のコーチで、噂通り厳しかったのですが、とりわけ上手くて根性を見せない子、頑張っている姿勢が見られない子(そのコーチから見て)に対して、とても厳しく、言葉の暴力だけでなく、容赦ない罰走、試合も出してもらえないという軍隊のようなチームに変わりました。

 

冒頭でお話したセンスに恵まれた友人は、良いプレーをするにも関わらず、頑張ってる感が足りない、必死さが見えないという理由で干され続けました。

やがて練習にも試合にもこなくなりました。

 

ある日の練習で、コーチが放った言葉がいまでも忘れられない。

 

「◯◯はもう来ない。あいつは気持ちが足りなかった。そこまでの選手。上手いだけじゃ通用しない。苦しくても必死に頑張った奴だけが生き残る」

 

サッカーが嫌いになって辞めてしまう子…

先日、当時のことをふと思い出し、Twitterに書きました。

すると予想を超える反響がありました。

このツイートのリプ欄を見ていただければわかるのですが、いまだにこのような指導者が多いということに驚きました。

 

我が子もそのような状態でチームを辞めました。小学2年生でした。
うちの子のパスミスで負けただの、身体が小さいから弱いだのかなり応えました。最後コーチに伝え、自宅まで話に来ましたが、息子は泣きながら話を聞きました。小学2年生に何を求めているのか。思い出すだけで涙がでそうです。

息子が所属していたチームも同じでした。息子はチームメイトに「下手だから、コーチ(その子の父親)がいつも家でバカにしてるから」という理由でチームメイトに学校で嫌がらせを受けました。
息子は別のスクールでしばらく続けましたが、私がサッカー大嫌いになりました。

自分の近所の少年団、スパルタで有名でレベルは全国トップレベル
でも中学生で他の競技に行ってしまう事でも有名口を開けて冷や汗をかいた笑顔
上手い子も下手な子も一生サッカーが好きでいられる下地作りが大切
プレーヤーだけがサッカー界を作っている訳ではない

今だにこういう指導者がいて、チームがあって、何人もの選手がサッカーを嫌いになり、辞めていく事実を私も見てきたし知っています。

フットサルをしていると隣のコートで子供たちの悪いところばかり指摘して怒鳴るコーチを見かけます。もっと褒めてあげればいいのにと思いつつ、ボールを蹴るの嫌にならなければ良いなと感じております。

高校野球の指導者なんですがこういうチームが多く、強いチームの監督がこういうパターンであることが多い気がします。
たったの18歳の夏の大会でほとんどがやめていくことに私は違和感を覚えるのですが高校生の場合は仕方がないのでしょうか。

そういう子はたくさん見てきました。
コーチのエゴが先に行くと子ども主体でなくなる練習や声かけが多いですね。そういうチームは見ていて切なくなります。子どもたちは考えずにただ言われたことをやるだけ、考えることをしないでプレーするだけになってる。
コーチもきちんと学ばないといけないと思う

 

気持ちが足りなくて辞めたのはコーチの力不足

気持ちが足りなくて辞めてしまったというのは、指導者の責任だと思います。プロの選手に言うならまだ理解できます。しかし、育成年代の子どもに対して、ましてや地域のスポーツクラブで、コーチのアプローチによってサッカーが嫌いになって辞めてしまった子に対して、「気持ちが足りなかった。そこまでの選手」と言い放ったコーチの言葉は強烈でした。当時は恐怖でしかありませんでしたが、自分は試合に出たいし、そんなコーチにすら認めてもらいたいと思って一生懸命やっていたのを思い出します。

完全に洗脳されていたんだなと思います。

でも、大人になって自分が子どもを指導する時に、決してこのようなアプローチはしちゃいけないという気持ちがあるのは、やはり心の中ではおかしいと思えたからだと思います。

だってやっぱり、サッカーが好きじゃないと上手くなりたいと思わないし、子どもたちにもサッカーを好きになって欲しいと思うからです。

サッカーが楽しくて楽しくてしかたがない状態にしてくれたコーチの存在があったから、サッカーの本質を伝えてくれたコーチたちがいたから、おかしいことをおかしいと思えたんだなと思います。

 

子どもをサッカーに夢中にされられる大人が増えれば、きっと日本にも素敵なサッカー文化が育まれると思います。

 

keikun028.hatenadiary.jp