私の中で、日本を代表するサッカー選手といえばキングカズこと三浦知良しかいません。
日本にサッカーのカッコ良さをを啓蒙した人物で、Jリーグ発足時からずっとカッコ良くあり続けている。
有名になればなるほど、批判する人間が出てくるものですが、私はこれまでキングカズの悪評を聞いたことがありません。
メッシやクリスチアーノ・ロナウドですら悪く言う人間は何人も見てきましたが、カズさんだけは聞いたことがないのです。
三浦知良選手のブログが更新されました。
世界中がコロナで大変な状況です。国も政治も、ニュースも、誰を、何を信用すれば良いかわからない苦しい中、カズさんのメッセージはとても励みになるものでした。
一部を引用してご紹介させていただきます。
クラブハウスが閉鎖され、グラウンドは使えず、利用していたジムも1カ月近く休止している。自分で所有している器具で最低限の運動をする日々が続く。
自分が新型コロナウイルスにかかることも、他へうつすこともあってはならない――。プロスポーツ選手は誰でも、そんな大きな責任とプレッシャーと隣り合わせの生活を送っていると思う。クラブに、対戦相手に、試合開催に。自らが及ぼす影響が大きすぎる。
屋外を走りたくなっても、感染するかもと控えてしまう。ほんの3分ほどでもいったん家の外に出たら、何に触れていなくても手をゴシゴシと洗う癖がついてしまった。うちの息子たちは街で遊びたい年ごろだけど、家族にも同レベルの緊張をしいてもらっている。
ーー中略ーー
すべての行動が制限されるわけでない緊急事態宣言は「緩い」という声がある。でもそれは、日本人の力を信じているからだと僕は信じたい。きつく強制しなくても、一人ひとりのモラルで動いてくれると信頼されたのだと受け止めたい。
戦争や災害で苦しいとき、隣の人へ手を差し伸べ助け合ってきた。暴動ではなく協調があった。日本にはそんな例がたくさんある。世界でも有数の生真面目さ、規律の高さ。それをサッカーの代表でも日常のピッチでもみてきた。僕らは自分たちの力をもう少し信じていい。日本人はこういうとき、「やれるんだ」と。
「都市封鎖をしなくたって、被害を小さく食い止められた。やはり日本人は素晴らしい」。そう記憶されるように。力を発揮するなら今、そうとらえて僕はできることをする。ロックダウンでなく「セルフ・ロックダウン」でいくよ。
自分たちを信じる。僕たちのモラル、秩序と連帯、日本のアイデンティティーで乗り切ってみせる。そんな見本を示せたらいいね。
なんと品位を感じる文章なのだろうか。
政府を信じることはできなくても、カズさんなら信じることができる。
いま、できることをしっかりとやろうと思いました。
サッカーの本質を追求する旅はつづく…