大人になってから学ぶサッカーの本質とは

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誰でもサッカーを楽しめる場所をいかに増やしていくか|佐伯夕利子さんの言葉で考える日本サッカーを育むヒント @SHUKYU Magazine

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SHUKYU Magazineの佐伯夕利子さんのインタビューの一部をご紹介させていただきます。日本とスペインの育成年代をよく知り、日本のサッカー文化を育むために活動されている佐伯さんの言葉はとても学びが多い。

エコロジカルアプローチにも繋がるお話で、子どもたちがサッカーで育まれるためのヒントが記されています。

 

構造化されていない環境の必要性

ーー日本では、公園でのボール禁止が増えて、気軽にサッカーができる場所がどんどん減っています。

佐伯さん:私の年代の時は、女の子も含めて隙間時間があれば突然サッカーが始まり、そういう環境でサッカーを覚えていきました。

今の子どもたちは構造化された環境の中で、決まった時間の中で十分な用具を使ったトレーニングを「受ける側」としてサッカーを覚えています。

 ただ、サッカー選手としての判断力を高めるためには、構造化された環境の中では相当な制限がかかってしまいます。ストリートサッカーは、コーチや審判もいないし、ファウルをしても止めてくれる人がいない中、自分たちの知恵を絞りながら手探りでサッカーをします。それが実は一番良い環境で、だからブラジルから面白い選手が未だに生まれるという話が根底にあります。

なので、現場環境があまりにも画一的、構造的になりすぎないように、というマインドは私たち指導者の中に常にあります。

スペインの我が家の裏には、誰でも入れるミニゴールとバスケットゴールがある人工芝の小さなコートがあり、よく子どもたちが遊んでいます。

そのような空間を日本中の公園の隣にたくさん作れたらいいですね。

 大事なことの一つは、子どもたちに構造化されていない環境でサッカーができる機会を増やすこと。もう一つは、お金の問題や家庭環境などで、一定の条件を満たすことができずにチームに入れない子どもたちがいるので、それを解決するためにも家の近くに気軽にサッカーができる場所さえあれば、共働き世帯や裕福でない家庭の子どもたちでもサッカーに関わっていけます。

チームに入ることだけがすべてではないですし、チームに入らずとも伸びていく子は必ずJクラブから声がかかると思うので、そうした環境を増やすことに、自治体等への働きかけを含めて、サッカー界もエネルギーを使っていければと思います。

 

以前、エコロジカルアプローチとストリートサッカーの記事を書きましたが、佐伯さんの仰る構造化されていない環境でサッカーをする設計をいかにしていくかということが大切なんだと、改めて思いました。

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チームに入らないとサッカーを楽しめない環境を変えたい、サッカーが自由に楽しめる場所を作っていきたい。公園も学校の校庭も、もっと子どもたちのために解放していけるようにするにはどうすればいいのか。指導される環境を減らし、主体的にエコロジカルにサッカーで遊べる場所を拡張していきたい。

我々大人に必要なアクションを考えていきたいと思います。

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サッカーの本質を追求する旅はつづく…

 

教えないスキル

教えないスキル

  • 作者:佐伯 夕利子
  • 出版社:小学館
  • 発売日: 2021年02月01日頃