大人になってから学ぶサッカーの本質とは

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日本では部活など、サッカーを日常的にする生活から抜けた途端、サッカーをする機会が減った。#SHUKYU Magazine

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フットボールカルチャー雑誌「SHUKYU Magazine 」の10号目に、紹介されているVBFC(Venis Beach Football Club)というロスアンゼルスのコミュニティ。

非常に興味深い活動で、日本のフットボールカルチャーを育むためのヒントがありました。

VBFCとは、世界中から人が集まるベニスビーチを拠点に、毎週日曜にピックアップゲーム(その場に集まった人たちが即席でチームを作ってプレーするゲーム)を開催し、誰でも参加できるオープンな場とし、ゲームのみならず地域のコミュニティとしての役割を担っている。活動の詳細はSHUKYU Magazeneを、また下記SNSを参照ください

HP:Venice Beach Football Club

Instagram:https://www.instagram.com/vb.fc/

 

VBFCに携わる日本人の大塚翔さんが、日本とアメリカのサッカーにおける環境の違いについて、お話している内容の一部を引用させていただきます。

日本だと、ただサッカーをするだけの関係で終わってしまうことが多いです。これはアメリカに来てから実際に肌で感じるようになったことですが、日本では部活やチームなど、サッカーを日常的にする生活から抜けた途端に、サッカーをする機会が減りました。そんな中、アメリカではVBFCだけでなく公園や学校のグラウンドで無料でサッカーができる環境がたくさんあり、スポーツが身近な存在になっていて、その影響で僕もピックアップゲームに参加し始めました。

ーー中略ーー

僕が日本で参加した個人参加型の試合では、知らない人同士の会話はあまりなく、サッカーをするための場所で、そこからコミュニティが生まれることは少ないのかな?と感じました。良いか悪いかは別として、日本では「身内で楽しむ」文化があると思います。

 

ーー日本では年々、公園でのサッカーが禁止されたり、気軽にサッカーができる環境や場所が減っています。この現状について、アメリカで暮らし、プレーする中で思うことはありますか。

大きく違うところは、アメリカでは基本的に公園や公共施設でのサッカーが禁止されていないということです。土地が広大ということも影響し、LAにはゴール付きの人工芝フィールドが多くあり、運動する環境や習慣が整っています。規制をしっかりと設けることは大切だと思いますが、個人的には日本のルールや規制の仕方は必要以上だと思います。

日本はスペースが元々少なく、公園と住宅の距離が近くて家にボールが当たる危険性があったり、日本独自の問題も多くあると思います。ただ、それを理由に文化が廃れていくのを眺めているだけでなく、そのために公園にフェンスを付けたり、自治体などを通じて何か解決策を見つけていく取り組みがもっとあってもいいような気がします。

 

私も以前、あまりにもサッカー禁止、ボール遊び禁止の公園が目につくので、こんな記事を書きました。

note.com

子どもたちが心置きなくサッカーをプレーする場所が少なくなっている問題をどうにかしたいと思っていました。お金を払ってサッカークラブ、スクールに入らないとプレーできない環境というのはおかしいと思います。僕らが子どもの時代は公園でサッカーしても怒られることは少なかったわけです。いまより子供の数が多かったにも関わらずです。

大人が介入しないと、サッカーすらできない環境で子どもたちがどこまで創造性を育むことができるだろうと。もう少し僕たち大人が、子どもたちが伸び伸び遊べる環境をつくっていけないか考えていけないかと思います。

 

VBFCのような、その場に集まった人たちが無料でサッカーを楽しめるコミュニティを作りたいと思っていました。

大塚さんの言うように、日本の個人参加フットサル・サッカーで、コミュニケーションが発生しにくい日本独特のクローズドな空気感を少しづつ溶かしていきながら、大人がもっとオープンに楽しめるような場所ができたら、他人との交流が増え、サッカー以外の楽しみにも発展し、人生が面白くなっていく。そうなれば、その楽しみを子どもたちにも体験させたいという大人が行動を起こしていけるかもしれないなどと思っています。

サッカーをもっと日常的なものにできるように、僕たちにできることをやっていきましょう。

 

keikun028.hatenadiary.jp