「子どものサッカーで起こった嬉しいこと・悲しいこと」というアンケートに、こんな回答がありました。
4-0で負けた試合で、小5の息子は6年のチームに入ってリーグ戦で戦ったのですが、必死にディフェンスでよく守ろうとプレーしていたと思います。試合終了後の挨拶をしてグラウンドから戻る際に、相手チームのキャプテンが後ろから背中をトントンと叩き、「よかったよ」と激励の言葉をかけてくれました。
子ども同士のサッカーの試合、大人の目を気にせず、このようにお互いのプレーを讃え合うことができるって素晴らしいことですよね。
このような光景が見られる環境を私たち大人が作っていかないといけないといけないなと改めて感じさせてくれるエピソードでした。
まずはコーチの目、親の目を気にしながらサッカーする子どもたちを見て違和感を感じることからなのかもしれません。本来サッカーは、ピッチ上で子ども自らが考えて状況判断して主体的にプレーを楽しみながら勝利を目指すゲームです。子どもが夢中になれるようにサポートすることが我々大人の役目だと思います。
こんなコーチのいるチームに預けたいと思った話
先日、近所の公園で子どもとボールを蹴って遊んでいたら、某クラブチームの若いコーチと子どもたち10人くらいがリュックをゴールにして、ミニゲームをしていました。
恐らく試合の後に時間があったのか、みんなでボールを蹴っていたようです。
そこに傍で見ていた一人のお父さんも「僕も混ざっていいですか?」と言って入っていき、子どもたちと一緒に楽しそうに真剣勝負を繰り広げていました。
そのクラブの若いコーチがまたナイスガイだったのですが、ベビーカーを押したママさんが通りかかるなり、みんなを集めて「ここは公共の公園だから遊びに来た人たちがいたらすぐやめような。周りをちゃんと見て、他の人にも気を配りながらプレーするのがサッカー選手だからね」と話したんです。
すごくいい雰囲気のチームで、子どもたちの表情もいいし、コーチも頼りになるお兄さんという関係性もすごくよかったです。
公共の公園だったので、他の遊びに来る人にも配慮しながらのオーガナイズも素敵でした。こんなコーチのいるチームに預けたいなと思えたのは本当に久しぶりで、サッカーの本質を伝えられる若いコーチと出会えてとても嬉しかったです。
サッカーの本質を追求する旅はつづく…
- 作者:A・P・マリーニョ+笠野英弘
- 出版社:東邦出版
- 発売日: 2019年04月25日頃