みなさま
本年もありがとうございました。
多くのご意見をいただく中で感じること、たくさんありました。
その中で、サッカーで発生する問題のほとんどは、サッカー以外の問題なんだなと改めて感じました。
ハラスメントの問題、ジェンダー問題、これらはサッカーで起こっているかのように見えますが、社会問題です。
その他にも、腐敗的な組織構造、それを作り上げ固執する既得権益、複雑に絡むステークホルダー、善悪が入り乱れてもはや誰を信じれば良いのかわからない。知れば知るほどそんな構図が炙り出されます。そんな社会の中にサッカーをはじめとする子どもたちの環境がつながっています。
私たちはサッカーを通じて、社会を見つめ直さなければなりません。サッカーを変えるのではなく、社会をよりよきものに変えていかなければならないと思います。
子どもを取り巻く環境、教育現場の改善、スポーツの育成年代の環境改善、サッカーを変えるために私たちにできることは、サッカーの現場にいる人たちではなく、むしろサッカーの現場にいない人だと思います。サッカーと社会は繋がっているからです。
もちろんサッカーの現場の人も社会とつながらなければなりません。なぜならサッカーと社会をつなげるためのハブにならなければならないからです。
サッカーの現場の人が、サッカー関係者以外の人を遠ざける振る舞いは、サッカーと社会を分断していることになり得るという自覚を持たなければなりません。
私たちは社会に迎合するのではなく、社会をつくっていく意識をもって生きていかなければなりません。少しでも若い世代に紡いでいけるように。
長くなりましたが、本年も本当にありがとうございました!
良いお年をお迎えください。