世界最高峰プレミアリーグの強豪リバプールを率いるユルゲン・クロップ監督。
ユーモアと知性に溢れ、いざ試合になれば情熱的。
選手以上に感情を表現するその姿に多くの人が魅了されている。
プレミアリーグはいま、フットボールの世界でも一番面白いエンターテイメントだ。
個性的で魅力的な監督が素晴らしいチームを率いてぶつかりあう。
世界最高レベルの技術とパワーと戦略を楽しむことができる。
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近代フットボールに革命を起こしたマンチェスターシティのグアルディオラ監督。
古豪復活を目指すマンチェスターユナイテッドを率いるのは、破天荒で知性に溢れるモウリーニョ監督。
チェルシーに魔法をかけたサッリ監督。
そしてリバプールを魅力溢れるチームに進化させているクロップ監督。
フットボールを愛する者ならばプレミアリーグは最高だ。
今回はクロップ監督のインタビュー映像をご紹介したい。
人を惹きつける理由、リバプールが面白い理由がわかる内容になっている。
ぜひ、ご覧いただきたい。
戦術よりも大切なこと
クロップ「戦術なくして勝つことはできないけど…」 pic.twitter.com/Jnf7pyFFmh
— ㅤ (@fantaglandista) 2018年10月27日
以下、書き起こし
生涯でとてもたくさんの試合を観ているよ。
途方もない数になるね。
その中には確かに、退屈な試合もあったよ。
そんな時は寝てしまうね。
そんなに退屈だと、考えるよ。
彼らが相見えて、この20000人、40000人、60000人、80000人がいるスタジアムでこの退屈な試合をしている理由をね。
おかしな話だよ。
だから私たちは目指すんだ。
私たちが目指すのは自分たちのプレーを楽しむことだよ。
負けたっていいんだ。
目指すのは勝利だけど、私たちのやり方で負けたならいいんだ。
他人のやり方で負けたなら、それではどうにもならない。
そういうことだよ。
それが、とても感情的で、とても速くて、とても力強ければ、退屈にはならない。
チェスじゃないんだからね。
こんなふうにはしないよ。
そうだね。
もちろん戦術は必要だ。
でも、戦術は大きなハートがあってこそだよ。
戦術はとても大切だよ。
戦術なくして勝つことはできないけど、強い気持ちが違いを生み出すんだ。
私たちのプレーには生き様がある。
それが大切なんだ。
クロップ監督の人柄がよく伝わるインタビューだ。
生き様がプレーに宿るっていうのはリバプールのプレーを観ればよくわかる。
そして何より、シビアに結果が求められるプレミアリーグの名門で「勝利よりも大切なこと」を公の場で話せる器のデカさがまたクロップの魅力だ。
育成年代でよく見かける勝利至上主義の指導者にぜひ観てもらいたいインタビューだ。
サッカーの指導に関わる方はぜひこの記事も読んでください↓
Twitterを眺めていると、最近は戦術の解説が増えたなあと思う。
薄っぺらいものも半分くらいあるけれど、とても参考になる戦術分析や解説を目にする機会も増えた。
これはとても素晴らしいことだと思うけれど、私は頭でっかちな戦術語りが跋扈することを危惧している。
日本人の性質として、その傾向は高まると思う。
しかし、サッカーの本質をないがしろにした戦術論が跋扈することはサッカー離れを助長する可能性があるのではないかとも思う。
サッカーは気軽に楽しめるものだし、楽しみ方も多様なのです。
戦術よりも大切なこと。
日本サッカーは、まずここをしっかり育むことが大切なのだと思います。
サッカーの本質を追求する旅はつづく…