引用:N'Golo Kantéさん(@nglkante) • Instagram写真と動画
ロシアW杯を圧倒的な強さで制したフランス代表の中盤のキーマン、エンゴロ・カンテ。
相手を凌駕する運動量、身体能力で攻守にわたり輝きを放つフランス人MFである。
プレミアリーグのチェルシーでも、その圧倒的な能力を見せつけている。
そんなカンテの巧さの秘密を紐解いていきたい。
カンテの凄さといえば、屈強でしなやかなフィジカル、広大な守備範囲、すなわち凄まじき運動量である。
しかし、よくカンテを観察してみると、単なるフィジカルオバケではないことがわかってきた。
× 無尽蔵に見える運動量=人の域を超えた走力トレーニング
× 小さくても当たり負けない屈強な身体=人の域を超えた筋力トレーニング
これらの認識は当然誤りである。
もちろんカンテのプレーを模倣しようと思うのであれば、凡人であるならば凄まじいトレーニングは求められるけれど、まずはこれからご紹介するフィジカルに関する技術的な要綱を把握していただきたい。
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今回はTwitterで素晴らしい解説を続け、日々私の知識をアップデートさせてくれているアスレチックトレーナーの奥村氏のツイートを引用させていただきたい。
カンテの巧さってなに?
カンテの凄さってどういうとこ?
そんな疑問を少しは解消できる内容になるはず。
カンテの巧さ、強さとは?
さすが、世界屈指のボール奪取力を誇るカンテ選手。
— 奥村正樹(スポーツトレーナー/physiotherapist) (@Masa19901) 2018年10月19日
相手に当たる際の角度、そして股関節で溜めたパワーをうまく伝える伸展の動きがずば抜けている、、、
そりゃ、そのパワーがきちんと伝わった状態でぶつかられたら相手はふっ飛ばされる。
曲げたパワーをどう活かすか。pic.twitter.com/sWKmwQUMFd
フットボールにおけるフィジカルとはなんだろうかと考えさせられたツイート。
私自身もプロを目指してプレーしてきた身、フィジカルの強さには質があることを知っている。
筋肉の多さ、パワーの大きさがそれを定義するわけではないのです。
カンテは柔らかく、しなやかであるからこそ強いというわけです。
奥村氏の言う通り、力をどう伝えるか、パワーをどう活かすかを知ることがフットボールではまず大切なのだということです。
カンテの凄さの秘密はそんなところにあるんですね。
カンテの優れた身体の運用
止まる、減速の動きが凄くて、さらに最初の一対一の場面で止まった姿勢(パワーポジション)の時は上体が起きたままで常に股関節から足が自由に動く状態なので細かなステップが可能。
— 奥村正樹(スポーツトレーナー/physiotherapist) (@Masa19901) 2018年5月19日
そして、その次のシーンでは不意な動きにもスッと対応できる柔軟性もある。
彼のディフェンスの姿勢は正にお手本。 pic.twitter.com/rBLaPYtSOE
フランス代表の中でもとりわけ身体の運用が優れているということがよくわかる。
現代フットボールにおける中盤はスペースの奪い合いであり、非常にインテンシティが高い。つまり、素早くトップスピードに入ることが求められ、素早くストップする技術が求められる。更にいえばその中でボールを巧く扱えなければならない。
その環境に最適化する必要がある。
カンテの身体の運用は非常に参考になるはずだ。
カンテのプレースペース
カンテ
— CLUB CORAGGiO (@clubcoraggio) 2018年10月19日
相手マーカーの担当ゾーンから大きくスライドしてマークを剥がす。すでに1人マークしているDFのところへ飛び込むことで相手の対応が遅れる。 pic.twitter.com/WChpVxUhSp
中盤の低い位置で仕事をしたと思ったら、最前線でゴールに絡んでしまう。
このカンテのプレーの範囲は相手にとって常に驚異だ。
カンテを捉えることは難しく、カンテから逃れることは難しい。
カンテは攻撃のスイッチを入れる
ハイライトはこちらをご覧いただきたい。
カンテのプレーの魅力がよくわかる。
エンゴロ・カンテの凄さを知らないあなたへ pic.twitter.com/y6KdYpTcpQ
— なな (@nana_1_12) 2018年10月20日
カンテのプレーから学ぶことは多い。
>>レロイ・サネのドリブルの秘密 〜姿勢の美しさ、腕の使い方〜
サッカーの本質を追求する旅はつづく…