日々、様々な記事に目を通しているのですが、その中で日本のサッカー文化を育む為のヒントになりそうな記事を定期的にご紹介していきたいと思います。
心の充実なくして体は動かない
ジュニサカさんの記事でとても興味深かった記事をご紹介させていただきます。
キネティックフォーラムという治療家、トレーナー、指導者などで構成される学術団体の代表を務める矢田修一氏のお話。
最初、夢を持ってサッカー始めた。メダルを取りたいと思って始めたスポーツ。そこに行き着くまでにその希望が消されてしまうのが日本だと思います。その夢を持ち続けられる努力を、親がする、指導者がする、医療関係者もする、もちろん本人もする。みんなでするのが大切なんです。その本質的な部分が見えてないのだと思います。
選手というのは自分の中に迷いが出たときに故障するんです。練習量がどうとかは二の次だと思います。『寝る間も惜しんでサッカーしたいねん』、『ご飯食べるより、サッカーしたいねん』ってどうやったらしてあげられるかだと思います
死ぬほどサッカーをさせられて怪我をするオーバーワーク。一方で、夢中で何時間も時間を忘れてサッカーをして怪我をすることは不思議なものであまりない。やらされる状態をなくして、やりたい→夢中でやれる状態をいかにつくるのかが大切なことなのかもしれません。
伝統をアップデートすること
長崎の名門国見高校サッカー部。全員坊主の超名門は数々のスター選手を生み出してきました。大久保嘉人、平山相太… 飛び抜けた才能を排出してきた名門校がついに坊主撤廃…。変革を行った監督の言葉。
『坊主だから強い』と思ったことは一度もない。小嶺(忠敏)先生が植え付けてくれた基礎技術とハードワークを大切にしたサッカーと、『相手に必ず勝つ』というメンタリティーがあったからこそ、強い国見があると思っていました。
大事なのは、人としての中身。情熱、やる気、実直さ。これこそが小嶺先生が植え付けた本物の国見のメンタリティーで、そこに坊主や携帯電話を持つ、持たないは関係ない…
たまに『選手を甘やかしている』と言われますが、それは違って、その規則で満足している方が甘やかしている気がします。そもそも我々は結果を出すために坊主をなくしたわけではありません。あくまで僕の中ではフラットな状態に戻ったにすぎないので、本当にこれからだと思います。これから我々の真価が問われてくると思います。
とても本質的な話だと思いました。伝統とは何か…を考えさせられるお話。坊主という表面的なものが伝統なのではなく、人の心を育てたという本質が語られなかった。それが名門国見が抱えていた問題だったと…
サッカーと銭湯
ちょっとテイストは変わりますが、サッカー文化という点において、日常にサッカーがどれだけ入ってくるかというのはサッカー文化を測る一つの指標になります。
南米や欧州のサッカー強国は、街のいたるところにサッカーが溶け込んでいます。日常会話に週末のリーグ戦の話や、子どもたちのサッカーの試合の話がされます。
そういった意味で、この記事はとても興味深い内容でした。
サッカー文化を育む為にできることをやっていきたいと思います。
当ブログでできることなどあれば、お気軽にコメント、メッセージをいただければと思います。

- 作者:片野道郎/ロベルト・ロッシ
- 出版社:ソル・メディア
- 発売日: 2019年07月12日頃