大人になってから学ぶサッカーの本質とは

サッカーの本質を追求するWebマガジン 考えるよりも感じることを大切に 美しさとは何かを感じる心を大切に 大切なものを失わない為に書き綴る                    ※当ブログはプロモーションが含まれています

子どもの長所を伸ばすと短所が一緒に伸びていく。短所に注目すると長所が消えていく。

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「欠点を克服しよう。できないことを頑張ろう。」


よく言われることです。


でも、息子のチームのコーチの短所へのアプローチはちょっと変わっています。

以前こんなふうに保護者に話してくれました。

「子どものできない部分ではなく、長所に注目し、 その特徴を伸ばそうとすると、 不思議と短所が一緒に伸びていくんです。 逆に短所にばかり注目すると、なぜか、 できていたはずの長所まで輝きを失っていくんです」


 選手達にはこんなふうに伝えます。

 

「 俺がみんなに求めてることは他の選手のようにできるようにな ることじゃないんだ。みんな得意なこと、苦手なことが違っていいんだ。
オーケストラを見てごらん。みんなが太鼓じゃだめなんだよ。 クラリネットもある、ピアノもある。 繊細な音を奏でる楽器もあれば、力強い楽器もある。 だからこそ美しい演奏ができあがるだろう? それがチームなんだよ。」


そして、いつもこういいます。

 

「自分の武器はなんだ」「強味を活かすんだ」


コーチの言葉に、息子のチームの選手たちは、 自分の強味を自覚し、それを活かそうとプレーをします。

 
足りない部分を責められたりすることがないため、卑屈になったり、 自信を失うことはありません。


先日の練習試合のことです。
コーチが試合の合間に選手達に話します。

 

「〇〇は速いだろう?ならそれを活かした方がいい。〇〇 はテクニックがある。じゃあそれを使わせてやれよ。周りの選手は〇〇 が武器を活かせるようそのサポートをしてあげるんだ」


みんなが足りないところがあるから、それを補い合えばいい。 


凸凹した彼らが、それぞれがもつ特徴を活かしあい、 足りないところを補い合うプレーはとても魅力的です。 
 

短所を伸ばすのに、どのようなアプローチがいいのか、 正解はないんだと思います。

 

でも、もしコーチや親から


「おまえは本当に使えないな」
「〇〇よりずっと下手だな」
「レギュラーはこれができるけど、 お前たちはこれができないから試合に出られないんだ」


そんなふうに、他人と比較され、否定の言葉を言われ続けていたら。


子どもたちは自信をなくし、劣等感を抱き、大人の目を気にし、 サッカーを楽しむことができなくなっていくのかもしれません。


「自分の最大の欠点の近くに最大の長所がある 」 と言われることもあるように、長所と短所は表裏一体です。

 

子どもたちのできる部分、 できない部分をどんなふうに輝かせていってくれるのかな。
コーチの子どもたちへの関わりに、 私たち保護者はいつも期待を寄せて見守っています。


さて、今日は素敵な絵本をご紹介します。


「ひび割れ壺」という物語を知っていますか?
原作は古いインドの民話だそうです。

 

ひびわれ壷

ひびわれ壷

  • 作者:菅原裕子
  • 出版社:二見書房
  • 発売日: 2011年03月


ヒビのない完璧な壺では、できないことがあります。
ヒビがあるからこそ出来ることがあります。


大人も子どもも誰もがヒビをもっています。  


指導者や親の役割は、子どものヒビを責めず、 ヒビを活かす方法を一緒に考えてあげることなのかもしれません 。


子育てに悩んだとき、子どものヒビが気になって仕方ないとき、 ぜひ、「ひびわれ壺」を手に取ってみてください。

 

ライタープロフィール

サッカー少年の子どもを持つ母

子どもたちをもっと笑顔にするためには大人が変わらないといけない…本には大人が変わるヒントがたくさん散りばめられています。大人の心を育む本をご紹介していきます。

 

keikun028.hatenadiary.jp

 

子どもの心のコーチング

子どもの心のコーチング

  • 作者:菅原裕子
  • 出版社:PHP研究所
  • 発売日: 2007年10月
マンガでわかる!子どもの心のコーチング実践編

マンガでわかる!子どもの心のコーチング実践編

  • 作者:菅原裕子
  • 出版社:二見書房
  • 発売日: 2018年11月

 

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