大人になってから学ぶサッカーの本質とは

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教えたがりの先生、コーチが子供の好奇心を奪ってしまう理由

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子供は本来、自分で考えたり、試したり、発見したりすることが大好きです。しかし、教えたがりの先生やコーチは、子供が好奇心を持つ前に先回りして教えてしまったり、自分の考えややり方を押し付けたりします。これはなぜでしょうか?

【目次】

 

子供の好奇心を奪う2つのエピソード

まず一つ目のエピソードは、私が小学生時代、美術の授業で起きたことです。あるクラスでは、先生が絵の具を使って自由に絵を描くという課題を出しました。

子供たちは色々なアイデアを出しながら楽しく絵を描き始めましたが、先生はそれに満足せず、どういう風に絵を描くべきかを細かく指示し始めました。

例えば、「空は青く塗りなさい」「木は茶色と緑で描きなさい」「人物は顔や手足をしっかり書きなさい」といった具合です。

先生は自分のイメージに合わない絵を見ると、子供たちに注意したり、直したりしました。その結果、子供たちは自分の創造力や感性を表現することができず、先生の言う通りに絵を描くことになりました。

少し嫌な感情になった記憶なので覚えているのですが、いま思い返すと、美術の先生ではなかったので教える方も難しかったのかなとも思うのですが、その先生は教えたがる人だったなと思います。どの授業でも細かく指導され、注意された記憶があります。

でも、教えすぎてしまうと、子供の自由な発想や表現力を奪ってしまうことになりますよね。

 

二つ目のエピソードは、少年時代のサッカーの練習での出来事です。あるコーチは、子供たちに基本的な技術や戦術を教えました。

子供たちは一生懸命に練習しましたが、やはり上手くできないこともありました。すると、コーチはイライラして、

「何でそんなに下手なんだ!もっと早く走れ!もっと正確にパスしろ!」と怒鳴りました。子供たちは萎縮してしまいました。

私は、このコーチの対応が間違っていると思いました。もちろん、上達するためには厳しい指導も必要ですが、子供の自信や楽しさを奪ってはいけないと思います。

むしろ、その子たちの得意な点や努力した点を褒めてあげるべきだと思います。そうすれば、子供は自分の能力に自信を持つでしょうし、もっと上手くなりたいと思うでしょう。

 

私は、教えたがりの先生やコーチには、以下のような特徴があると思います。

支配欲がある

教えたがりの先生やコーチは、自分が正しいと思うことを子供に従わせたいという支配欲が少なからずあるように思います。子供に自分で考えさせることは面倒だと感じたり、自分の権威を揺るがされると感じたりするのではないでしょうか。そのため、子供の意見や感情を無視したり、否定したりするのかもしれません。

言うことを聞かせたい

教えたがりの先生やコーチは、子供に言うことを聞かせたいという欲求があるように思います。子供に自分で考えさせることは時間がかかったり、失敗したりする可能性があると感じるため、早く結果を出させたいと思ったり、自分の評価を高めたいと思ったりするのではないかと。

これらの特徴は、子供の好奇心を奪ってしまうだけでなく、自信や創造力をも奪ってしまう可能性があります。子供は自分で考えることや発言することに恐れを持ったり、自分の価値を低く見積もったりします。また、教えられることに頼ってしまい、主体性や自立性が育ちにくいように思います。

では、どうすれば良いでしょうか?

先生やコーチが持つべきは、以下のような姿勢なのではないかと思います。

好奇心や主体性を引き出すこと

先生やコーチは、子供に教えるだけでなく、質問したり、励ましたり、褒めたりすることで、子供の好奇心や主体性を引き出すことが大切です。子供に自分で考えさせることは難しいですが、好奇心を持つきっかけをつくることはできるかもしれません。子供の発想や感性に驚いたり、感動したりすることも有効です。

子供心を持っていること

先生やコーチは、子供心を持っていることも大切です。子供心とは、新しいことに興味を持ったり、失敗を恐れなかったりすることです。先生やコーチも、自分の知らないことやできないことに挑戦したり、子供から学んだりすることで、成長することができます。

大人が子どもを見守る姿勢が大切

日本のサッカー育成年代の現場を見てきて違和感を感じ、海外の育成現場も見てきましたが、子どもの好奇心や主体性を引き出すアプローチにおいては日本は遅れていると感じます。教育文化の違いなのかもしれませんが、もう少し子どもの成長をゆとりを持って見守る姿勢が大切なのかもしれません。

keikun028.hatenadiary.jp

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