高校時代にサッカー部のマネージャーをやっていた子から衝撃的なメッセージが届きました。
寝坊をして、それが連帯責任として、選手たちは罰走させられ、自分は罰走させられず、選手たちを励まさないといけないという状況を想像するだけで、怒りがこみ上げてきます。これは拷問であり、いじめ以外のなにものでもないのではないでしょう。
詳しくは下記のnoteに書きました。
連帯責任を課す指導者は最低
こんなことをする指導者を私はとても許せません。DMを読み返す度に、彼女のその時味わった精神的苦痛を想像するだけで胸が張り裂けそうになります。
なぜこんなことをしなければならなかったのか、とても理解できません。
ポジティブな理由がなにも浮かびません。2度と寝坊などさせないように敢えてこんな罰を課したのでしょうか。
いずれにせよ、未だに連帯責任による罰走のようなものは至るところで耳にします。
そしてその精神的、肉体的苦痛を訴える子どもたちの声を聞く度に頭を抱えます。
「今どきの子は、メンタルが弱すぎる。俺らの時代は…」などという反応もあります。
しかしながら、現在は少し勉強すれば連帯責任などを用いなくとも、効果的で科学的にも証明されたトレーニング方法、コーチング理論を簡単に学ぶことができます。
連帯責任を課すというのは、指導者の怠慢以外のなにものでもないと思います。
ユース年代に限らず、ジュニア年代までもが、昭和の価値観で、非科学的な根性論偏重の指導によって、子どもたちの心も体も蝕んでいるという状況を一刻も早く変えたいです。
この女の子のようにサッカーがトラウマになってしまったり、サッカーが嫌いになってしまうリスクのあることをやってしまう指導はなくさねばなりません。
育成年代のおかしな構造問題
日本の育成年代でこのようなことが蔓延する理由はなんでしょうか。
勝利が過剰に求められる空気、その為に下手な子は淘汰される構造がまかり通っているからだと思います。
理不尽で苦しい練習を課して、耐えられた生徒だけ生き残れるという多くの犠牲が前提の構造が当たり前になっていることです。この空気感、構造がある限り、サッカーが嫌いになって辞めてしまう子、部活が原因でいじめられる子はなくならないと思います。
相談に乗ります
私たち大人にできることはあるはずです。おかしいことをおかしいと声をあげることです。監督やコーチ、先生に伝えましょう。
直接言っても無駄ならば、そこで諦めずにご相談ください。
一緒に解決策を考えます。
苦しんでいる若者も、一人で抱え込まずに連絡をください。
相談に乗ります。
サッカーに限らず、あらゆるスポーツで同じようなことが起きていると思います。
これはサッカーの問題ではなく、教育の問題であり、大人の問題だからです。
このような問題によって、個人は簡単に分断されます。一瞬で仲間がいなくなって孤独になったりします。誰にも言えずに心を病んでしまう子も見てきました。
一人で苦しまず、気軽にメッセージをください。