大人になってから学ぶサッカーの本質とは

サッカーの本質を追求するWebマガジン 考えるよりも感じることを大切に 美しさとは何かを感じる心を大切に 大切なものを失わない為に書き綴る

ずーっと大人に練習をやらされている子供達は、常にお腹がいっぱいの状態

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長友佑都選手がツイッターでこのようにつぶやきました。

影響力のある選手からこのような発言が出たというのはとても意義のあることだと思います。何年も前から一部の現場の指導者は利益>選手という構図に対して「NO」を発信していたのにも関わらず一向に変わらない。

その原因はなんなのか考えなければなりません。

 

私自身、育成年代の指導現場をいくつもみてきましたが本当に残念な大人が多いと感じています。本当に子どもたちのことを考えて指導している人は少ないです。

子どものサッカーが大人の娯楽でしかない…

そう思わざるを得ない光景を何度も目にしてきました。

そんな大人の都合の一部が高校サッカー選手権大会でもあると思うのです。

 

サッカーを上手くさせるためには、まず好きにさせること

もう1つの問題があります。

それは「善意が裏目に出ているということに気づけない」問題です。

多くの指導者が子どもたちにサッカーが上手くなって欲しい。上手くさせたい!と日々熱心に指導をしています。

 

しかし、そのアプローチ方法は間違っていることが多いのです。

サッカーを上手くさせるには、「教え込む」のではなく、まず「サッカーを好きにさせる」ことです。

サッカーが好きになると子どもが自ら練習するようになり、教えたことをしっかりと吸収するようになります。

多くのチームは最初に「教え込む」ことをしてしまうから“子どもがサッカーを大人にやらされる”、“習い事のようになってしまう” のです。

最悪の場合サッカーが嫌いになって辞めてしまう。

このような事例は本当に多いのです。

 

ここで、2つの記事をご紹介させていただきます。

子どものサッカーに携わる方は必見の内容かと思います。

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子供たちが、サッカーをしたい!と思える状況をいつも作ってあげること

とかく日本は、休み無く練習&試合をする事が美徳とされる傾向が強い。

練習をしたら上手くなる。練習をしたら勝てるようになる。

練習をたくさんやる事で、上手くなった気になる。

だから大人は、休まず練習をさせたくなる。

 

しかし、ずーっと大人に練習をやらされている子供達は、常にお腹がいっぱいの状態が続いているのと同じ。

大人の目が行き届かない時、知らず知らずに自然と手を抜きたくなる。

チームが変わって、指導者や環境が変わると、自主的に練習をやらなくなったりします。 

子供自ら、たくさん練習するのは良い。しかし、大人が子供にやらせているケースは非常に多い。それは、指導者、保護者に共通している。 

しかし、子供も、人間。ロボットでは無い。大人だって、休み無く仕事をしろ、と言われたら、仕事が嫌になるでしょう。子供も同じです。

子供たちは、サッカー以外に、学校生活もあるわけです。

一日の大半は、学校で勉強や色々な活動をし、それにプラスアルファーとして、サッカーがある。 子供の健全育成の為に、きちんと休む。

サッカーで勝ちたければ、そして、子供たちを成長させたければ、子供に休息を与える。

子供たちが、サッカーをしたい! と思える状況をいつも作ってあげる事が大切です。それは、私がドイツで学んだこと。長きに渡り、ずっとサッカーを楽しんで欲しいとも思っているので。と、私は常に考え、夏冬に長期休みをとっています。

www.traumakademie.com

 

心の遊び、ゆとりこそが成長を育む

休むことはマイナス、せっかく練習したことを忘れてしまう、錆びついてしまうという不安から、無理にでも練習を組み、時間を長くする……やればやるほど技術も体力もつく、コレができたら次はコレ、その次はコレ…と足し算にとらわれるばかり。  

 

しかし、それは間違い。何かを練習するということは、何かを失うということ。何かを練習すれば、その何か以外のものが付随して上手くなったりするもの。コレができるようになったことで、できていたはずのアレができなくなったり…その繰り返しのサイクルの中で、子どもたちは成長していく。  

 

コレとコレの要素を今一緒に練習に組み込むことによって、双方に爆発的な相乗効果が出るとか、コイツとコイツをペアで組ませて練習すればこういう効果が引き出せるだろうとか、その逆もあるとか……育成とはかけ算であり、たまに引き算、割り算、因数分解の要素もある。「やればいいってものじゃない」というごく簡単なことなのだが、大人のくせにそれを理解していない人が何故こうも多いのだろうと、不思議で仕方ない。

 

 教えたことや練習したことは、全部伝わるわけがない。相手はロボットでもAIでもない、生身の人間なんだから。「教えたぜ……!」と自己満足していることは、半分も伝わっていればいいほう。ほぼ、その半分すら伝わらない。あとは選手それぞれの受け取り方と咀嚼の仕方次第。そこから先に、選手の個性を育む可能性がある。  

 

だから、子どもたちに「もう無理」とか思わせたらいけないです。「もっとやりたい、もっとサッカーしたい!」という心の遊び、ゆとりがあるから、練習後にでも子どもたちは遊ぶ。練習がない日でも、自分たちで勝手に遊ぶ。その時間を残すことこそが大人の最大の役目だと、僕は確信を持って言える。

victorysportsnews.com

 

大切なことをまとめると

サッカーを上手くさせるためには、まず好きにさせること。

そして、

子供たちが、サッカーをしたい! と思える状況をいつも作ってあげることです。

 

サッカーの本質を追求する旅はつづく…