大人になってから学ぶサッカーの本質とは

サッカーの本質を追求するWebマガジン 考えるよりも感じることを大切に 美しさとは何かを感じる心を大切に 大切なものを失わない為に書き綴る                    ※当ブログはプロモーションが含まれています

あなたは、待つことができるか

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この言葉は、子育てについて語られたものだ。
けれど、私はこれを読んだとき、サッカーの現場が思い浮かんだ。

叱責の声が響くグラウンド。
ミスをした瞬間に飛ぶ怒号。
その場では従うけれど、どこか縮こまった表情の選手。

私たちは、本当に“育てて”いるのだろうか。
それとも、ただ“従わせて”いるだけなのだろうか。

「早くできるように」は、誰の願いか

サッカーの現場には、焦りがある。

もっと早く理解してほしい。
もっと早く判断してほしい。
もっと早く結果を出してほしい。

だが、その「早く」は、誰の願いだろう。

選手自身だろうか。
それとも、大人の都合だろうか。

子どもには、それぞれの歩幅がある。
理解の速度も、感情の揺れも、成長のタイミングも違う。

待つことは、効率が悪い。
けれど、待たなければ見えない景色がある。

怖さの中に、自立は育たない

佐々木さんは言う。

「叱ったり、叩いたりしてその場だけ従わせても、子どもは怖がり、萎縮してしまうだけで、決して自立心は育ちません。」

サッカーで言えば、
怒られないためのプレーが増えるということだ。

ミスを恐れて、無難な選択をする。
怒鳴られないために、チャレンジをやめる。

一見、整っているように見える。
だがそこにあるのは、自立ではなく、回避だ。

自立とは、自分で決めること。
自分で選び、その結果を受け止めること。

怖さの中では、人は守りに入る。
挑戦は、生まれない。

何度でも、という覚悟

「何度でも言ってあげる」

この言葉には、忍耐がある。
そして、信頼がある。

あなたは、できるようになる。
時間はかかっても、大丈夫だ。

サッカーの指導も同じだ。

一度でできなくてもいい。
理解が遅れてもいい。
何度でも伝える。

それは、甘やかすことではない。
諦めないという宣言だ。

選手に伝えたいこと

あなたが今、
できなくて悔しいと思っているなら、
それは成長の途中にいる証拠だ。

できない自分を責めなくていい。
焦らなくていい。

何度でもやっていい。

サッカーは、
一度の失敗で終わるスポーツではない。

挑戦を続ける限り、
あなたは前に進んでいる。

指導者に問いたい

あなたは、待てるだろうか。

その選手が、自分で気づく瞬間を。
その子が、自分の言葉で理解する時間を。

すぐに答えを与えれば、早い。
叱れば、その場は整う。

でも、それは成長だろうか。

待つというのは、
信じるということだ。

この子は、自分で立てる。
時間がかかっても、大丈夫だ。

そう思えるかどうかが、
指導の質を決める。

強さの定義を、問い直す

強いチームとは、
ミスをしないチームだろうか。

それとも、
ミスをしても立ち上がれるチームだろうか。

後者を目指すなら、
待つ時間は欠かせない。

何度でも。
繰り返し。
諦めずに。

その積み重ねの中で、
自立は育つ。

 

サッカーは、
勝つためのスポーツだ。

でもそれ以上に、
人が育つ場所であってほしい。

「何度でも言ってあげる」
「できなかったら何度でも教えてあげる」

その姿勢がある限り、
グラウンドは、安心の場所になる。

安心の中でこそ、
挑戦は生まれる。

待つことができるか。

それが、
サッカー選手にも、
指導者にも、
いちばん問われていることなのかもしれない。

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