大人になってから学ぶサッカーの本質とは

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子どもたちの暴言、ラフプレーがひどいチームとの試合の話

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子どもたちの態度が悪いチーム、たまに見かけます。

審判へのリスペクトを欠く行為や、相手チームへの暴言などこれまで何度か目の当たりにしてきました。そんな時の所属チームの指導者の反応でどんなチームなのかわかるのですが、多くの場合、指導者の姿勢、言葉遣い、振る舞いが、そのままチームに、子どもたち反映されます。

 

今回は、「子どものサッカーで起こった嬉しいこと・悲しいこと」というアンケートにご回答いただいた中から一つご紹介させていただきます。

子どもたちの暴言、ラフプレーがひどいチームとの試合の話

息子のチームは低学年時にずっと人数が集まらず、やっと最近試合ができる人数が集まりました。他のチームに比べて経験の浅い子ばかりなので、地域では弱小のチームです。
でも、楽しくをモットーに導いてくださるコーチのおかげで、やっと少しずつ試合に選手全員が全力を出せるようになり、たまに勝てる試合も出てきました。
みんなが自信をつけはじめてサッカーが好きになり、サッカーに本気で取り組むことができるようになった矢先の試合での出来事です。
相手はクラブチームで人数も多く、技術も高い子が多いチームです。


試合中やたらに当チームの子達に向けて心無い言葉を投げ続けてきたそうです。トラップミスしたら「ミスしてやんの」とか、点を取られたときに周りに言ったドンマイ!の声に「点とられたくせにドンマイじゃねーだろ」等、試合中ずっとバカにする発言をし続けてきたとのこと。
ラフプレーも多かったため、堪忍袋の尾が切れた当チームの一人がキレて大声をあげて抗議をしました。
その子は1番技術が未熟ですが、ユーモアがあってみんなの人気者。普段は文句を言ったり声を荒らげたりしたことは一度もない子です。そして、先週くらいからサッカーに向かう気持ちに本気が見え始めたばかりで、今回の試合でも必死にボールを追いかけていました。
まだボールは上手く扱えませんが、とにかくボールを追いかけディフェンスしようと必死に向かっていってました。その姿が相手チームの子には滑稽に見えたのでしょうか、バカにした発言を繰り返してきたそうです。その子はそれがとても悔しくて大声をあげました。
その場面で審判は、当チームの子にイエローカードを準備したのです。
その子はその後に大声で号泣し、当チームのコーチに諌められピッチをあとにしました。


試合中に大声を出したのは悪いことだったのかもしれませんが、当チーム全員の悲しい気持ちを代弁してくれたその子の行いを責めることはできませんでした。
試合は0-5で完敗でしたが、そんな風に相手チームのメンタルを壊すような試合をして勝って楽しいのでしょうか。小学生のサッカーはなんのためにやっているのでしょうか。何かとても悲しくてモヤモヤした出来事でした。

 

対戦相手の子どもの暴言やラフプレーはしっかりとした対応が必要なのは、間違いありませんが、試合をコントロールするべき審判のジャッジもちょっと違和感を感じます。一連の出来事をピッチ内で把握できるはずだからです。とはいえ子どもも大人には気が付かないようにプレーすると思うので難しかったかもしれません。

 

考えないといけないのは、対戦チームをリスペクトすることを知らない子どもがピッチでプレーしていることに対して、どのようなアプローチをするかということです。これは指導者の役目です。

サッカーというゲームの本質をしっかりと伝えなければなりません。

サッカーが強いチームと強くないチーム、サッカーをずっとやっている子、はじめたばかりの子、いろんなフェーズの子が入り乱れているのが育成年代のサッカーです。

とりわけ日本は、欧州と比べるとレベル毎に明確にカテゴライズされていない場合が多いのでレベル感のミスマッチが起きやすい状況です。

それを踏まえて、大人は可能な限りマネジメントしなければならないと思います。

今回のようなケースは、子どもがサッカーをやりたくなくなってしまう可能性がある出来事だと思います。現場でしっかりと把握して、指導できるようにする必要があると思います。

 

下記アンケートフォームよりエピソードをお待ちしております。

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