徳島ヴォルティスに内定した名門、静岡学園高校の玄理吾選手の記事をご紹介させていただきます。
いまやプロも目を見張るテクニックと評価される選手ですが、ジュニア、ジュニアユース時代は試合に出る機会が少なかったり、高いレベルでプレーする機会にも恵まれなかったようです。
「小学校の時とかは地域の強いチームに入っていたんですけれども、トレセンとかはいくら技術があっても大柄選手が選ばれることがあったり、めっちゃ悔しくて。ですから、技術を磨いて、そいつらを打ち負かしてやろうというのはずっと強い思いがあって、それで中学のチームを選んで、信じてやってきました」。ジュニアユースは年下含めてもわずかな人数で練習場所は小さな公園。競争はなく、土日は公共の公園を利用させてもらっているため落ち葉の掃除から始めていたというが、それでも試合をイメージして練習した力が現在の原動力になっている。
試合に出れないと上手くならないという記事が話題になり、私ももちろんそう思いますが、試合に出れなくても腐らずに、自らを高め続けることができればプロまでたどり着けるという事例だなと思いました。
そしてジュニアユース時代の練習環境も興味深い。
少人数で、競争力もなく、練習場所も整っていない中で、試合をイメージして練習した力が原動力になっていると書かれているように、環境のせいにせず、自分を成長させる意思と力があればプロになれるということなのだと思います。
「自分は吸収力にも長けていると思っていて、自分よりもこの人上手いなと思った選手のポジショニングとか盗んで一つ一つのプレーを見て学んだりしました」。自分に対して真剣に向き合ってくれる指導者たちの下、一つ一つ学びながら成長。「中学生の時に磨きを掛けたボールタッチを高校でさらに磨きを掛けて取り組みましたし、今一番の自信になっているのはトラップ・パスの部分ですけれども、そこは高校入ってからグッと伸びたと思います。(静岡学園で)人間性の部分とかも鍛えられたと思っていて、凄く感謝しています」
中学3年時は公式戦出場ゼロ。大きな選手を打ち負かすために“絶品”の技術力身につけた静岡学園MF玄理吾が徳島内定!!! | ゲキサカ
これを読んでわかる通り、この選手は強い意思と、吸収力、成長力があるということがわかります。この気持ちを育てたのは親御さんや指導者、関わった大人の影響が多分にあると思うのですが、環境が整っていなくても、チャンスはあるということでもあるということだと思います。
もちろん試合に出れたほうが成長する機会は増えますが、試合に出ていてもそこから学び、成長につなげることができなければ、プロにまで辿り着けません。
試合に出なくても、試合をイメージして練習して、そこから成長に繋げることができれば、プロにまで辿り着けるということです。当然、後者の方が難しい。でも、チャンスはあるという事例だと思います。
ぜひ、プロで活躍してほしい。応援したいと思います。
![]() |
勝利と育成を両立させる! 新時代のサッカーコーチングマニュアル 倉本和昌 カンゼン 2021年05月18日頃 売り上げランキング :
|
![]() |
「楽しい」から強くなれる プロサッカー選手になるために僕が大切にしてきたこと 遠藤 航 ハーパーコリンズ・ジャパン 2021年09月10日頃 売り上げランキング :
|