大学生の時、サッカーコーチとして、子どもたちに携わるようになってから、社会の仕組みを勉強しながら、自分の人生を模索しながら、目の前にいる子どもたちに何を伝えるべきかを日々考えていました。
サッカーのコーチなので、当然サッカーの魅力を伝えることが仕事なのですが、サッカーの本質を伝えるということは、同時に人生の本質を伝えることにもなるわけです。
サッカーとは、自分で見て、感じて、考えて、プレーするスポーツです。
人生と同じなのです。
しかしながら、日本の教育というのは、普通を強いられ、出る杭は打たれ、周りと同じように協調することを重んじられるものです。和を乱したり、周りと違うことをすると、白い目で見られ、怒られる。酷い場合はいじめられることもあります。
同調圧力が強いのです。そんな環境で生きていると、思考停止してしまいやすいわけです。サッカーのような自発性、主体性、自立思考が求められるスポーツに影響します。
これは海外に出て気が付いたことですが、日本のサッカーはリズムがないのです。
常に一定のリズムでプレーがつづく。なぜなら、ゲームの流れを感じる力が弱かったり、リズムを変える必要性を感じても、主張できなかったり(主張する習慣がない)、そもそも思考しないでプレーしていたり…
そういう日本サッカーの課題に気が付いたと同時に、これは日本の教育文化の問題でもあるなと思ったわけです。
Twitterで流れてきた動画です。あるドラマの一部だと思います。
女王の教室、今なら確実に放送できない内容。核心突き過ぎ! 「日本という国は、特権階級が楽しく幸せに暮らせるように凡人が安い給料で働き、高い税金を払うことで成り立ってる。特権階級の人たちがあなたたちに何を望んでるか知ってる? pic.twitter.com/uXRWu5aXmR
— LOUD MINORITY. (@LoudminorityJP) March 26, 2020
日本という国は、特権階級の人たちが、楽しく、幸せに暮らせるように、あなたたち凡人が、安い給料で働き、高い税金を払うことで成り立っているのです。
そういう特権階級の人たちが、あなたたちに何を望んでいるか知ってる?
今のままずーっと愚かでいてくれればいいの。
世の中の仕組みや不公平なんかに気付かず、テレビやマンガでもぼうっと見て、何も考えず、会社に入ったら上司の言うことを大人しく聞いて、戦争が始まったら、真っ先に危険な所へ行って戦ってくれればいいの。
私はこの映像を見たときに、子どもたちに自分の頭でしっかり考えて行動できるようにさせなければと思いました。
先生やコーチのいうことをただ素直に聞くだけでは、サッカーは上手くならないからです。
親や上司、政治家のいうことをただ聞くだけでは社会はよくならないし、自分の人生を生きることはできないからです。
子どもたちが自分の頭で考えられるようになる為に、私たち大人は、好奇心を育み、主体性を引き出し、学びをサポートしていかなければなりません。
サッカーの本質を追求する旅はつづく…
- 作者:風間八宏/北健一郎
- 出版社:ソル・メディア
- 発売日: 2019年07月27日