5歳の息子がサッカーやめたいと言うので理由を聞くと、怒られるし、つまらないと言うので見に行ってみたら、息子が言う理由がわかりました。
— Kei Imai (@Keivivito) 2023年10月23日
コーチがちゃんと教えよう、しっかり成り立たせようと必死で、大きな声で指導してくれていて頻繁に笛で止まるし、サッカー指導という名の教育になってました。
まだ5歳ということもありますが、息子にはサッカーを教えたことがありません。
週末に公園に行って、一緒にボールを蹴って遊ぶことはあるけれど、教えたことは一切ないんです。
サッカーが好きになってくれたらいいな、と思ってはいるものの息子が好奇心をもつものはもしかするとサッカーじゃないかもしれない。そう思っているので、彼がサッカー好きになり、上手くなりたいという気持ちが芽生えてきたら考えようかなくらいに思っています。
とはいうものの、幼稚園のサッカー教室的なものには入っていて、サッカーに触れる機会を増やしてみようなどと親のエゴがでており、その結果、タイトルの通り息子にこう言われました。
「パパ、サッカー行きたくない。怒られるし、つまらないから」
息子がコーチの言うことを聞かないで困らせているか、ちょっと厳しいコーチなのかな?と思いながらも、ちょっと見に行ってみることにしました。
ちゃんとさせたいコーチとプレーしたい子ども
幼稚園が近づいてくると、元気の良いコーチの声が聞こえてきました。
「はーい、〇〇くんこっちきてー」
「ゴールそっちじゃなーい、反対だーもどってきてー」
子どもより元気いっぱいのコーチ、5歳(年中)にサッカーを教えるって難しいんですよね。私も経験しているのでよくわかります。大変だった時のことを思い出しながら見ていました。
でも、息子がサッカーやめたいと言う理由はすぐにわかりました。
決して厳しく怒っているわけではないのですが、その元気いっぱいのコーチの声が大きくて迫力があるのと、ルールを守れない子どもたちにちゃんと教えようと一生懸命なので、子どもがプレーする時間よりも説明の時間が長いんです。でも子どもたちは理解しきれなくてルールがやっぱり守れない、また指導、この繰り返しなんです。
見ていて気がついたのですが、5歳くらいの子どもって「指導」と「怒られている」の区別がつかないんだなと思いました。
息子は怒られてると言うよりは指導されているのですが、怒られたと感じたんだなと。
それで嫌だと言ったんですね。
つまらないって言うのは、プレーする時間より「指導」の時間が長いからなんですよね。
ちゃんとやらせるより、サッカーを好きにさせること
私が息子と公園でサッカーする時、息子が足で上手く扱えずにボールを手で持ってしまってもそのままプレーします。とんちんかんな方向にボールを蹴ってしまっても、そのままプレーします。
子どもが小さければ小さいほど、ちゃんとやらせることよりも、一緒に楽しみ、もっとやりたいを引き出すことが大切だということを知ってるからです。
このコーチを批判するつもりはありません。
一生懸命子どもたちのために頑張ってくれているのはわかるからです。
仕事としてサッカーを教えている時って、保護者の目も気にしないわけにはいかないのもわかるからです。
ちゃんと指導しているところを見せないといけないという気持ちを私自身経験しているからです。
とはいえ、子どもたちがサッカーを嫌いになってしまう可能性があるので、何かしらの形で伝えるべきことは伝えていくつもりです。伝え方、すごく大事にしないと。
エコロジカルアプローチ的なものがよさそう
じゃあ、どうすればいいのかなんですが、僕はちゃんと教えることよりも、一緒に楽しくプレーしながら見本的なプレーをしたり、ゴールの位置を変えたり、ゴールやボールを増やしたり環境を調整して、言葉のコーチングを最小限にします。勝手に上手くなる環境を模索する。
— Kei Imai (@Keivivito) 2023年10月23日
言葉のコーチングではなく、環境を変えたり、制約主導のアプローチをすることが有効なんです。このジュニア世代は遊びの中にエコロジカルアプローチ的な要素を入れていく工夫が肝になるように思います。
エコロジカルアプローチという概念が出てくるずっと前、まだサッカーコーチをはじめたばかりの20年前に、このようなことをやっていたんです。
いくら言葉で指導しても、年中さんくらいの子はわからないので、勝手に上手くなるような工夫をしていたんです。
幼稚園サッカーにもエコロジカルアプローチが導入されたらいいなと思います。