大人になってから学ぶサッカーの本質とは

サッカーの本質を追求するWebマガジン 考えるよりも感じることを大切に 美しさとは何かを感じる心を大切に 大切なものを失わない為に書き綴る

ストイコビッチと近くで一緒にプレーすると、自分もボールの止め方がストイコビッチ的になっていく。

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「カズのまま死にたい」_”多彩なルーツ、当たり前に”より

農作物では雑種で生まれた一代目が、親より耐性が強くなって大きくもなる法則があるらしい。ルーツや文化が交わることの恩恵はサッカーでもあるだろう。

ストイコビッチと近くで一緒にプレーすると、自分もボールの止め方がストイコビッチ的になっていく。少なくともそういう気分になる。

接触し、マネすることから上達は始まるからね。

小さい頃から身体能力の高い子と競う子は、おそらくプレー水準が引き上げられる。自分とは異質なライバルが隣に出現することで、自分も伸びうるんだ。

カズのまま死にたい

カズのまま死にたい

  • 作者:三浦 知良
  • 出版社:新潮社
  • 発売日: 2020年02月15日頃

上手い人とプレーすると上手くなりやすい

練習を一生懸命頑張れば上手くなるというのは半分嘘です。練習の内容次第で上手くもなれば、下手にもなり得ます。

上手くなりやすい状況としては、上手い人とプレーすることかなと思います。自分自身の経験でもそうですが、自分より上手い先輩や、大人とプレーすることで上手くなったという体験があります。また、子供にサッカーを指導している時も、まあまあ上手い子を、その子より上手い子たちのグループに放り込むと、みるみる成長していったのを目の当たりにしたのは一度や二度ではありません。

カズさんが「ストイコビッチと近くで一緒にプレーすると、自分もボールの止め方がストイコビッチ的になっていく」

と言いましたが、そのようなことは往々にしてあります。

 

見て学び、プレーして上手くなる

サッカーは見て学び、プレーして上手くなります。当たり前のことです。

一流選手のプレーを観て、憧れ、真似して、プレーして、を繰り返す。でも今の日本の子どもたちはどうでしょう?

一流選手のプレーを観て憧れる機会は十分でしょうか?

好奇心を起点にプレーする機会は十分でしょうか?

サッカーが習い事化し、子どもたちだけで遊ぶ場所は少なくなっています。

公園で遊ぼうとしても、ボール遊び禁止。

サッカークラブに入っても大人に用意された枠組みの中でしかプレーできない。

養殖の選手は増えたかもしれませんが、天然の選手は減っているのかもしれません。

 

エコロジカルで、偶発的で、多様性のある空間と機会

ストリートサッカー的なことができる機会があったら良いのではないかと思うんです。

年齢も性別も人種もごちゃまぜ、当然レベルもごちゃまぜ。

そんなカオスな中でも、それぞれのリズムと速度に適応しながらプレーするというのは、上手い選手でも簡単ではありません。コミュニケーションを取りながら、意思疎通を図る。言葉だけでは通じ合えない場合、身振り手振りで意思を投げ合う。そんな環境でプレーする機会があったらいいなと思うんです。

上手くなるための場所ではなく、プレーを楽しむ場所。サッカーを、フットボールを楽しむ場所が。

そんな場所にストイコビッチが来てくれて、一緒にプレーできたなら。プロも、元スター選手も、誰でもプレーできる機会があったなら素敵だな。

伝統的アプローチは、人の運動を分析するときに、脳がどのように認知し、判断し、身体に指令を出すかというプロセスに着目します。運動する主体は人なので、人の運動を分析するときは、人そのものを主要な分析対象としているわけです。

これに対してエコロジカル・アプローチは、人と環境の相互作用の中にスキルが存在すると考えます。

エコロジカル・アプローチは、人と環境の相互作用の中にスキルが存在すると考えます。

エコロジカル・アプローチ

エコロジカル・アプローチ

  • 作者:植田文也
  • 出版社:ソル・メディア
  • 発売日: 2023年03月15日頃

keikun028.hatenadiary.jp