この記事の本題に入る前にまず、このブログ「大人になってから学ぶサッカーの本質とは」をはじめたきっかけをお話しておきたいと思います。
大学生の頃にサッカーの育成年代の指導に関わって感じたことがとても大きいのですが、現場で強烈に感じたのはサッカー指導者の多くがサッカーを正しく理解していないということです。
ほとんどのチームで行われているのは目の前の試合に勝つためだけに考えられた薄っぺらいシステムの運用だったのです。足の速い子供とキック力のある子供が優先で試合に出ることができ、次に気持ち、根性がある子供が試合に出ることができるシステム。
これで簡単に結果が出てしまうから、大人も気持ちが良く、それがあたかも正解であると思い込んでしまっているのです。
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この状況をどうにかしなければいけないという思いが強く自分の中にあり、子どもにサッカーを教える前に大人がサッカーを理解しなければいけない!と感じました。
そんな思いがこのブログをはじめたきっかけになります。
私はサッカーの本質をしっかりと伝えることができれば、サッカーが上手くなるだけでなく、これからの人生を生きる上でとても大切な力が身につくと考えています。
サッカーとは関係ありませんが、とても興味深いツイートをご紹介します。
これからの時代に求められる力
世の中には、
— 山口周 (@shu_yamaguchi) 2018年6月9日
ルールをゼロから作る人
すでにあるルールを書き換える人
今のルールにただ従う人
の三種類がいます。
日本に多いのはもちろん三番目なのですが、このタイプの人は最もフラジャイルな人生を送ることになります。
一方で、言うまでもなく世の中を振り回すようになるのは一番目、二番目の人たちです。
— 山口周 (@shu_yamaguchi) 2018年6月9日
ということで、できれば一番か二番ということになるわけですが、ではどうすればそのような人材を育てられるかというと、とにかくリバラルに育てるしかありません
具体的には、あるルールがあったとして、そのルールの合理性、必然性に納得できなければ、
— 山口周 (@shu_yamaguchi) 2018年6月9日
オピニオン
エグジット
という二つの武器を駆使しろ、と教育するしかありません。
地元の公立中学に実にくだらない髪型に関するルールがあると聞くに及び、そんな校則に従わせるのは感性の摩耗を招くだけだなと思いながら、自分自身の原点は、そのようなくだらない校則の撤廃のために徹底的にセンコー供と議論し、コテンパンに論破したことにあるよなあ、と思い出す初夏の夜。
— 山口周 (@shu_yamaguchi) 2018年6月9日
このツイートはこれからの時代に求められる力とは?という問いに対して、とても本質的な解であると感じます。
これからの時代、「ルールを作る力」、「ルールを書き換える力」はこれまで以上に求められるでしょう。
しかしながら、教育者がそのことに気づかずに未だに「ルールにただ従う力」を養うための教育に力を入れているのです。
サッカーの育成年代の指導現場を見ていてもそのように感じます。
コーチにただ従うことを求め、言われたことをしっかりとやることを求められます。
サッカーはよりクリエイティブであり、これからは創造性が求められる
欧州ではサッカーは芸術であると言われるほど、クリエイティブなものです。
サッカーは本来、想像し、創造する力が求められるものです。
サッカーの本質である「プレーする喜び」「駆け引きの楽しさ」を伝えるとともに、主体的に自らをコントロールする力、答えを自分でつくっていく力を養っていかなければなりません。
サッカーの本質を伝えることは、これからの時代に求められる力を養うことなのです。
サッカーの本質を追求する旅はつづく…
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