高校女子サッカーの名門、藤枝順心高校で全国大会優勝を経験し、高校卒業後は女子サッカーでは世界トップレベルのアメリカへ渡った黒崎優香選手。
今回、アメリカで挑戦している彼女に現地での経験、その中で感じることを書いていただきました。
挑戦を後押しする素晴らしい記事です。是非、最後まで読んでいただきたい。
経歴
4歳で兄の影響でサッカーを始める神理FC
NW北九州レディース
藤枝順心高校
University of Kentucky (ケンタッキー大学)
アメリカで体感したサッカーの魅力
日本を離れ海外で生活して感じていることは、サッカーを通して学べる事が増えていくことです。
私の場合はアメリカですが、アメリカに来たから学べたことというのが沢山あります。
1つの例としては勉強の大切さを学べたことです。
日本の大学に行っていれば、私はサッカーばかりに没頭し勉強というものは頭の片隅にしかなかったでしょう。ですが、勉強というのはとても大切なことで、サッカーともリンクされていると思いますし、経験していることを言語化するにしても文章力や構成力も必要になってきます。
これを伝えていくことは難しいことだとは思うのですが、サッカーだけでなく勉強との両立、セルフマネジメントの重要性というのを日々感じています。
サッカー面では大学リーグでもかなりの観客数が入ります。
そのような環境でプレーが出来るというのはモチベーションも高まりますし、ファンの方との距離感が近い所も良いところだと思います。
たくさんの小さい子ども達が見にきてくれるので、そういう子ども達になにかを与えれる選手でありたいと思います。
海外でプレーして感じた日本サッカーの課題
サッカースタイル自体が違うので、日本の課題は？と聞かれると難しいのですが、アメリカと日本を比べると明らかにフィジカル面での差を感じます。
個人的に思うことは、日本人の選手は個々の技術が高いと思います。
でもその技術というのは練習で使える技術で、試合で使える技術とはまた違います。
なぜそう思うのかというと、アメリカでは練習でうまく出来ていないことが試合で出来てしまうという事が多々あるからです。
日本のトレーニングの質はかなり高いと思いますが、実際の試合になった時にそれが出来るか。という部分でクエッションマークが浮かびます。
試合の進め方であったり気持ちの入れ方そういう部分が特に海外との差なのではないかなと思います。
サッカーが上手いことより大切なこと
2つあります。
まず、「感謝の気持ち」ありがとうを伝えることです。
今でもそうですが、私は英語力が高いわけではありません。ですが、私がここまで来れたのは私の事を理解してくれている家族やコーチ、チームメートをはじめとした多くの方の支えがあって私は今アメリカでプレーする事ができています。
「ありがとう」という言葉を言われて嫌な気分になる人はいないと思います。
それを伝えるか伝えないかも大きな差だと思いますし、それを伝えることによってコミュニケーションがとれたり、信頼感を築き上げることもできてきます。
私にとって人との出逢いは他の何ものにも代え難いものになっています。
なので私はこれからもありがとうという感謝の気持ちを忘れずにプレーします。
そしてもうひとつ。
日本人であることを誇りに思うことです。
私は代表選手でも上手い選手でもありません。ですが、日本から出て海外でプレーをしているということはそれだけで日本の代表だということです。
ミスをすれば下手な日本人として叩かれますし、なにか良いことをすればさすが日本人と褒められます。文化の違いや環境の違いなどもありますが、アメリカにきて尚更、日本人の素晴らしさというのを実感する事ができました。
伝えたいこと
私が今一番伝えたいことは、海外挑戦に迷ってる人がいたら是非挑戦してほしいということです。
もちろん金銭面など色々な問題が発生してしまうこともあると思います。
人生は長いようで短いです。
迷ってるのであれば、一歩を踏み出して海外に出てほしいと思います。
海外に出たら大変なことも沢山ありますが、それ以上に人として成長でき、視野も広がります。
海外挑戦に限らず、若いうちに沢山チャレンジし、失敗し、リスクを恐れずに進むことが大事なのではないかなと私は思います。
最後までご覧いただき、有難うございました。
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