ペップ・グアルディオラ監督のインタビュー、何度も聞いているはずなのに、毎回新たな発見、学びがある。そしていつも大切なことを思い出させてくれる。
グアルディオラ監督自身が常に進化し、成長し続けているということだと思います。
今回、マインドフットボールさんがTwitterで紹介しているインタビュー映像を見ていただきたいと思います。
フットボールの目的とは
フットボールに対する意図、喜び、そして満足感に関して、ペップ・グアルディオラが語る数少ない感動的な言葉。勝ち負けに対する興味深い洞察。@slawekmorawski @K_Miyamatsu pic.twitter.com/0iew8zN6hI
— マインドフットボール (@mindfootballjpn) 2019年3月17日
翻訳を書き起こしました↓
試合で勝てないとき私は疑問を持つのです。
「私たちに出来ることはなんなのか?」と、半日かけて考えます。
2、3時間のときもあると思いますが、その後に思い出します。私が好きなことや、どんなプレーをするチームを見たいか、そして、それをただ主張するのです。
また、どのスポーツにおいても、毎年優勝するチームはないのだと思い出すのです。時には気づくことも重要です。
我々を向上させてくれるものはなにか、良くするためには何をするのか、を考えるのです。
去年経験したことは、キャリアプロセスの一部に過ぎません。
監督として、選手としてのキャリアの一部なのです。
重要なのは意思なのです。
本当に大切なことは、我々がトライしていることなのです。
結果は結果でしかありません。
我々のフットボールへの意思について判断して欲しいのです。
意思はいつでも正直ですから。
ボールを奪おうとすること、プレーしようとすること、攻撃しようとすること、一試合で3点近く取るためにしていること。
これが我々の「意思」です。
我々の意思はとても良いものです。しかし、我々が勝てないのは、相手も同じように良いからなのです。
良い監督がいて、良い選手がいるからなのです。
負けることもあります。
しかし、今シーズン、それらのチームにどのくらい勝てるのかと心配はしません。
しかし、既に仕事はやり終えてしまっているのです。
意思を持ってプレーするという点で、我々は事を成し遂げているのです。
我々はイングランドであの様にプレーしています。
そして、「人々は…、彼らはあのプレースタイルでプレーするのが好きだし、楽しんでいるんだな」と言うのです。
それがポイントなのです。キャリアを終えた私はこういうでしょうね。
「イングランドにいた時は、自分たちのやりたい方法でプレーできた。私は満足している。」
もちろん、トロフィを掲げたときはクレイジーになるくらい嬉しかったし、価値のあることだと評価された。でも、個人的には先程言ったことで満足していましたよ。
なぜなら、選手が楽しんでフットボールをするということは、一番素晴らしいことなんですからね。
選手たちは練習でも、試合でも楽しんでプレーしています。
それがサッカー監督にとって、一番の称号なのだと思います。
だからこそ、それにチャレンジするために、ここへ来たし、それが、私が幸せな理由なのです。
育成年代の指導者の課題の一つに目先の結果ばかりを追いかけてしまい、子どもたちの未来をないがしろにしてしまうというというのがあります。目の前の試合の勝利よりも大切なこと、それはフットボールをプレーする上での本質でもある。
グアルディオラは育成年代の指導者の何千倍ものプレッシャーを抱えているはずだ、勝利しなければ、結果を出さなければ首が飛ぶ。世界でもっとも目先の結果が求められる監督がこう語っているんです。
「重要なのは意思なのです。本当に大切なことは、我々がトライしていることなのです。結果は結果でしかありません。」
「 選手が楽しんでフットボールをするということは、一番素晴らしいこと」
勝利を義務ずけられた育成年代のチームなど存在しないのです。
ですから、常に本当に大切なことを見失わずに、日々子どもたちと共に成長していくことが大事なのです。
サッカーの本質を追求する旅はつづく…