ペップ・グアルディオラのバイエルン時代のインタビューが面白かったので、ご紹介したい。
グアルディオラのフットボール哲学を学ぶことができる。
約2分ですが、とても本質が詰まった内容になっています。
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相手を動かすために、ボールを動かす…大切なのはシンプルにプレーすること
2013年6月、グアルディオラのバイエルンでの初練習には、 2018年のインタビューで語られた原則や、マンチェスターでの指導と同じものが見てとれる。多くのクラブを率い、さらに詳細になっていく、グアルディオラ唯一のサッカー哲学 @slawekmorawski @K_Miyamatsu pic.twitter.com/o70Gzfkg8Y
— マインドフットボール (@mindfootballjpn) 2019年2月14日
以下、インタビューを書き起こしました↓
「相手を動かすために、ボールを動かす」のです。
もし、ボールが一箇所に留まってしまえば、相手は守りやすいでしょうね。
しかし、ボールが常に動き続けていれば、相手ディフェンスラインは、どこが一番危険なのか、と戸惑うことでしょう。
それと同時に、ボールをサイドから中央、中央からサイドへと動かすのです。
これが攻撃のやり方です。
だからこそ、練習を積んで、常にボールを握れるようにするのです。
そうすれば、ゲームを優位に運ぶことができます。
もちろん、繰り返しトレーニングをする必要がありますね。
ーーでは、どのように選手の判断について指導をしているのか教えてください。 例えば、パスがうまく回らないときや、選手の判断する時間が少ないときはどのようにするのでしょうか? 選手により早く、より良い判断をさせるために、どのような指導をしていますか?
プレーに参加します。そのほかに方法はありませんから。
より短い時間の中での判断が必要だと感じたときだけ、判断を助けます。 下手な選手には、大きなスペースが必要です。
裏を返せば、より良い選手は、狭いエリアでプレーできるということです。
選手たちは限られた時間内で考え、判断をしているのです。
ーーヨハンクライフの有名な言葉のひとつに、「シンプルにフットボールをすることは、難しい」というものがありますが、これと似たようなことですか?
そうです。
私たちは「シンプルにプレーしているから、より良いプレーができるのだ」と、よく言っています。
シンプルにプレーしているから、素早くプレーできるのです。
ボールが絶え間なく動き続け、相手がボールに触れることすらできなくなったら、最高ですね。 もし、選手がドリブルを始めたら、「ナイスプレー」と声をかけますが、ドリブルの選択肢がない状況になれば、「さあ、パスだぞ」と、なるわけです。
このおかげで、選手全員がゲームに関与することになります。
攻撃は大好きとしか言いようがありません。
なぜなら、ゲームの主導権を握れます。選手一人一人が主役となり、他の選手に依存することなく、勇敢にプレーする手助けにもなります。
ボールを失ったときの選手たちは、ディフェンスすることを厭うことはありません。
素早くボールを奪って、なるべくポゼッションを高めたいからです。
大切なのは、そういうところなのです。
グアルディオラの率いるチームには必ずシンプルにプレーする天才が生まれる。
バルセロナのセルヒオ・ブスケツもその1人だ。
「シンプルなプレーは複雑なプレーより難しい」だからこそホンモノになりたければこれを追求すべき
ブスケツが教えてくれるホンモノの技術 〜本当にサッカーが巧い選手は、シンプルに表現する〜 - 大人になってから学ぶサッカーの本質とは
シンプルにプレーするために、いやシンプルにプレーできるようになるためにどうアプローチをすれば良いか指導者たちは考えなければならない。
サッカーの本質を追求する旅はつづく…