『サッカーは頭で始まり、足で終わる。決してその逆ではない』なんて本質をついた言葉なのだろうか。 pic.twitter.com/LQqSupvxeJ
— Kei Imai (@Keivivito) 2017年7月9日
すべての練習メニュー、プレーは練習の中で向上、発展していく。明確な目的を持ち、練習をデザインしなければならない。
— Kei Imai (@Keivivito) 2017年7月10日
フアンマ・リージョ
これらの言葉はこれからご紹介する本から引用したものになります。
スペイン取材から帰ってきてから、よりサッカーを深く知りたい!学びたい!という知的好奇心が高まっています。
サッカーの本質とは?というテーマでこのブログを運営している私の使命はより深くサッカーを学び、わかりやすく伝えていくことだと考えています。
そのために帰国後早々に私が熟読した本があります。それをサッカーの育成年代に関わるみなさんにご紹介したいと思います。
スペイン流サッカーライセンス講座―「育成大国」の指導者が明かす考えるトレーニング理論
この本にはサッカーの本質が散りばめられており、サッカーを正しく理解するための最適な一冊です。
私が惹きつけられ、購入を決意したきっかけとなった導入文を引用させていただきます。
私が育成に携わらせてもらい、実際に経験し、そして考えていることがあります。
サッカーの世界がこれだけグローバルになり、さらに商業主義が蔓延している中で、来たる未来でクラブが求められることは、遠く離れた場所から選手を探して来るのではなく、いかにして自分たちのクラブで優秀な選手を育成していくのかという点だと思います。とはいえ、これから私が何か育成の秘密のレシピをご紹介するということでもなく、素晴らしい理論を広めたいということでもありません。さまざまな状況をプランニングし、それをある瞬間どのように解決していくかをみなさんと一緒に考えることが私の目的なのです。
私は著書のこのスタンス、考え方がとても好きです。
サッカーを愛していれば、サッカーの本質を感じることができれば、「教える」ことの本質にまで配慮された表現になるのだと思うのです。人生も同じく、さまざまな問題をどのように解決していくかを「教える」のではなく、「一緒に考える」ことがとても大切だと私は考えています。
指導者としての在り方が問われている
チームがどのように発展するかを最も知っているのは他でもないそのチームの指導者自身です。さらに、それぞれの選手たちがどのような選手かを知ることでより完璧に近づくことができるでしょう。そのためにも指導者が考えた練習メニューを選手たちがしっかりと実行できるように仕向けていかなければいけません。
決して、目の前の選手たちの成長を見ることなく、シーズンが始まる前に立てたプランニング通りの練習を行うことが目的ではありません。
プランを立て実行したら、次にそれを振り返り、さらに良くしていくことを続けなければならないのです。
「目的を定めることなく行うことは、ただこなしていることと同じであり、時間の無駄である」この言葉も指導者の大事な心構えとして頭の中に置いておいてほしいと思います。
スペイン流サッカーライセンス講座―「育成大国」の指導者が明かす考えるトレーニング理論
スペインはこうだから、ドイツはこうだから、そうするべきだと考えることはナンセンスです。日本とはサッカーの文脈もカルチャーも性質も異なるからです。
日本の指導者、大人に問われているのは「在り方」なのだと思うのです。
もちろん私も含めて、より柔軟し思考しクリエイティブな発信をしていくことが大切になってきていると感じています。
一流から学び、それをどう発展させていくか…
サッカーの本質を追求する旅はつづく…