スペインの友人に日本人って自分が何やりたいかわからない人多いのなんで?って言われて説明に困ったことがあった。
— Kei Imai (@Keivivito) 2019年11月21日
何食べたい?どこ行きたい?何したい?っていうのが出てこないんだよ。これは考えてないんじゃなくて、感じてないんじゃない?
みたいなことを言われたのを思い出した。
感じてない…
私はこの時の友人の言葉がずっと頭のどこかにこびりついている。
「単純に思考停止している」と言ってくれればいいのに、「感じてないんじゃない?」などと言われて何か本質を突かれたような気がしてならなかったのです。
久しぶりに↑のやり取りを思い出したと思ったら、Twitterのタイムラインにこんなものが流れてきた↓
イチローが出演したとある番組の一部を抜粋した動画ですが、これを観てハッと思いました。
以下、書き起こしです。
イチローが語る「リーダーよりも大事なもの」
よく言われるんですよ。
特に負けているチームはリーダーが必要だと。
もちろん、いた方がいいですよ。
いた方がいいですけれど、もっと大事なのは、何かを感じようとする人間がいるかどうかですよね。
優秀なリーダーがいても、それを見て何かを感じる人間が周りにいなかったら、何にもならないですよ、チームとして。でもリーダーが「一人」決まった人がいなくても何かから何かを常に感じようとする姿勢がある人間が集まった方が、実はチームとしては上手く機能すると思います。
なんとなく、こいつが中心かなって出てくるんですよね。
出てこなかったらそれまでです。
安易に、こいつがキャプテンとやると上手くいかないんですよ。
イチローが語ったことは、実はとても大切なことだと思うんです。
冒頭のスペイン人の友人が言わんとしたことにも通ずる気がするのですが、考える前に、感じることができない人が多いのかもしれないと思ったのです。
日本人が思考停止しがちな理由
これは日本の教育文化にあると思います。つまり、周りと同じようにできることを良しとし、周りと違うことはよくないものとする教育文化にあるのだと思うのです。
私の周りにとても多いのが、「みんなが大学に行くから行く」「みんな就職するからする」「あの子がサッカー習うからうちの子も」「車来てないけど、赤信号だし、みんな待ってるから待つ」
こうして自分自身で考えて、意思決定することがなくなると思考停止していきます。
しかし、どうやらそれだけではないのかもしれません。
常に自分以外の周りが判断基準になってしまうと、思考停止するどころか、何かを感じることすらできなくなってしまうのかもしれません。
自分がどうしたいのか分からない、自分と向き合わないから分からない、分かろうとしないから、他人任せになる。
更には、他人の気持ちに寄り添うことすらできなくなってしまう。感じる心まで死んでしまう。自分を大事にできない人間が、他人を大事にするのは難しい。
では、何かを感じようとする人間になるにはどうすれば良いか、私たちは考えていかなければなりません。
今、我々日本人に足りないのは「何かを感じる心」なのかもしれない。
サッカーの本質を追求する旅はつづく…