バスケの練習から帰ってきた娘
— SportsForChildren(SFC) (@sportsforchild1) November 19, 2019
「コーチが変わって怒鳴られなくなったから緊張しなくなって、シュートもいっぱい入るようになったし、リバウンドもいっぱい取れるようになってきた。バスケ楽しい!」
スポーツの魅力がこの娘の言葉に凝縮されてる。
暴言、罵声、暴力はスポーツには不要だ
大切なのは楽しいと思わせること
サッカーだけじゃなく日本のスポーツ全般において、指導者による暴言、罵声、暴力が横行している。最近になってようやくメディアでも体罰や暴力が問題になってきたこともあり、現場で殴る蹴るなどの光景は少なくなったけれど、相変わらず指導という名の暴言や罵声は響き渡る。
学校では、体罰ができなくなった先生が子どもたちを制御できず学級崩壊してしまうという話を何度か聞いた。これは子どもの問題というより親を含めた大人の問題だと思う。
大人がずっと勉強もスポーツも強制的に"やらされてきた"からそれ以外に教える方法を知らないのかもしれない。
しかし、一番大切なことは勉強もスポーツも楽しいと思わせることだ。
楽しめないことによる弊害
元プロ陸上選手の為末大さんは楽しめないことの弊害をこう語りました↓
楽しめないことによる最大の弊害は、成長できなくなることだ。若い年齢であれば楽しむことを捨て指導者が決めたことを実行しても高いレベルに行くことができると思う。しかし、競技の世界を見てきて感じるのは、長く続ける選手が高いところに到達するし、長く続ける選手は主体性があり自分で考えている
— Dai Tamesue (為末大) (@daijapan) November 17, 2019
楽しむことを捨てて、ひたすらに決められたことを実行すると、人生で跳ね返ってきて害をなす。頑張ることとは抑圧することであり、開放はよくないことだと思い込む。さらに常に頑張っていないとダメだという几帳面さが加わると、人生のどこかで大きなしっぺ返しを食らう。
— Dai Tamesue (為末大) (@daijapan) November 17, 2019
だからこそ、こう言いつづけたい。
サッカーの指導者は、子供たちにサッカーが楽しいと思わせることが何より大切だと。
子供は楽しければ、勝手に上手くなろうとする。好奇心を育めれば、勝手に上手くなる為に考える。主体的にアクションを起こすようになる。試合に勝ちたいと思うようになる。
しかし、多くの指導者は、楽しくプレーすることはよくないことだと考えてしまう。
苦しみを乗り越えた先に成功があるんだと、走らせて、筋トレさせて、忍耐力をつけて、ようやく試合に勝てるんだと。鍛えるとはこういうことだと。
サッカークラブではなく軍隊に入ったかのような錯覚を覚えるクラブは未だにたくさんある。
そんなクラブのコーチは、ちゃんと教えなければ、ちゃんと教えている光景、子供がしっかりコーチの言うことを聞いている光景を作らなければならないと子供を制御する。
このような表面的なことばかりを大事にする大人が信じられないほど多いのが日本という国なんです。
サッカーの本質を伝えること
私たち大人がやるべきことは、本質を伝えることだと思います。
サッカーは、主体的に考えて、アクションしつづけなければいけません。
自分で見て、感じて、判断する。これの繰り返しです。
なぜこれが大事かって、人生も同じだからです。
言われたことをやるだけ、周りのみんなと同じようにやれればOKだった時代は終わりました。
これからは自分で考えて、アクションしなければ生きていくことができません。
サッカーだけではなく、冒頭のバスケもそうだと思います。
それぞれのスポーツの本質は、主体的であり、好奇心を育んだ先に成長が加速するものだと思います。
「楽しんではいけない価値観」から「楽しまなければいけない価値観」へ早くシフトしていかなければなりません。
サッカーの本質を追求する旅はつづく…