photo by kenji onose
サッカーの本質と、ビジネスの本質は共通するものが多いのかもしれない…
アリババグループを創業したジャック・マー氏の言葉をご紹介します。
まずはこちらを読んでください。
みんなが同じことをするのでは勝算はない
起業家には情熱とビジョンが必要です。ビジョンが人と異ならなくてはいけない。つまり、ほかの99パーセントの人とビジョンが同じであれば、みんなが同じことをするので勝算はない。自分が勝てるはずもない。つまり、違うからこそ勝てるんです。そのためには情熱が必要です。
毎年、毎月、毎日、いつも「自分たちが正しいことをやっているのか?」「本来、これは仕事と言われるにふさわしいものだろうか?」「本当にそんなことを実現できるか?」と、絶えず自分たちに問うてきました。自分がやることに対して、確たる信念を持っていなければいけません。ベンチャーキャピタリストが信じてくれるからではありません。資金があるから信じているわけではありません。人が「いい」と言うことを信じてはいけません。自分なりの方法でしかできないことをできると思うからこそ、自信を持てるのです。人と違うことが起業家なのです。人に対しても、自分を信じてくれという説得力も増します。
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サッカーで成功するには?
という問いに対する答えでもあるのではないかと思うのです。
サッカーが他の誰かよりも上手くなるためには、他の誰かと同じトレーニングをしていてはいけないということです。
トレーニングの内容も、量も、質もです。
更に言えば、他の誰かとは違う考え方を持つべきです。
みんながメッシを目指すなら、俺はアザールを
みんながバルセロナを目指すなら、俺はチェルシーを
“自分らしさ” や “個性” は他人と違うことから始まる
私は小さい頃からひねくれ者で、常に他人とは違う自分でありたいと思っていました。
サッカーではポジティブに働きましたが、学校生活や社会生活ではむしろネガティブに働くことが多かったです。これは日本独特の同調圧力文化によるものなのだとわかったのは海外で生活してみてからのことです。
それまでは日本では生きていけないと思っていました。
ありがたいことに、日本にも少しづつ他人と違うことの価値を評価してくれる学校や会社が増えてきています。そして、みんなと同じことができることよりも、自分にしかできないことで価値を見いだせる方が圧倒的に有利な世の中になりました。
サッカーも同じです。
世界基準は常にオリジナリティが求められる
日本は同じようなフォーマットの選手を量産する傾向にある。これは日本の文化に影響されているのだけれど、世界基準は常に独自性が求められる。
私が毎年国際大会を取材すると、南米やスペインのビッグクラブのジュニア世代は一人一人にオリジナリティがあり、圧倒的な表現力を魅せるのです。
日本に欠けているのは自分を表現する力
世界のトップレベル、その育成年代のサッカーを観て感じるのは、自分を表現する力の凄さです。
これは日本には圧倒的に欠けている部分です。
周りと同じようにあること、出る杭は打たれてしまう。清く正しくあらねばならないという日本独自の価値観を過度に強制されすぎているが故に、感情表現すら抑制されてしまっているのだと思う。
サッカーは自分を表現する力が重要なのです。自分のポテンシャルを最大限発揮するための力が圧倒的に欠けている。
これは幸せな人生を過ごす上でも重要なことです。自分の感情を正しく発露できないが故に、人は過ちを犯す。毎年2万人以上の自殺者が出てしまう要因はこの辺りにあるのだと思うのです。
サッカーは起業家と同じ資質が求められる
失敗を恐れず、自分を信じて、自分を表現すること。
サッカーは「認知」「判断」「実行」の連続。
つまり、自分で観て、感じて、考えて、プレーするということです。
これは人生も同じです。
このマインドを大人も持たねばならないし、子どもたちにも伝えていかねばならないと思います。
冒頭にご紹介したアリババ創業者のジャックマー氏の言うように起業家に求められる資質もサッカーに求められる資質も共通する部分があるのだと思います。
サッカーもビジネスも、人と違うからこそ勝てる!でも情熱が必要なのです。
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サッカーの本質を追求する旅はつづく…