多くの人がサッカー選手に憧れて、プロを目指しますが、サッカー選手になれる人ってほんのわずかです。
サッカー選手になれたとしても、引退後のセカンドキャリアというのは大きな課題になります。
サッカー指導者になるか、解説者になるか…
しかし、それすらも非常に狭き門です。
私の場合は、大学まで本気でサッカー選手になるためだけに必死に生きてきましたが、大怪我により選手以外の道を考えたのは本当に20歳を過ぎてからでした。
それまでロクに勉強もしてこなかったしサッカー以外の道は考えたこともなかった為、仕事をするときは非常に苦しい思いをしましたし、どうやって生きていこうか毎日悩みました。
私のような思いをしている若者はたくさんいるのではないかと思います。
そこでサッカー選手のセカンドキャリア、サッカーに携わった人の生き方をご紹介していきたいと思います。
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エンジニア・投資家・サッカー選手という3つの顔を持つ男
学生時代はサッカー学生日本代表としてU21の東アジア競技大会で金メダルを取得、その後、サッカー選手にではなくエンジニアに転身し、ハワイで起業した酒井さんのセカンドキャリアをご紹介します。
※下記参考記事より抜粋してご紹介します。
U21 東アジア競技大会で金メダル
同志社大学の神学部にサッカー推薦で入って、本当にサッカーだけをやってました(笑) 在学中は大学日本代表に選抜されて、2001年のU21の東アジア競技大会では金メダルを取りました。
サッカーができなくなることなんてちっぽけだと思った話
酒井さん:プロのオファーも頂いたんですけど、左膝の靭帯を傷めてしまってパフォーマンスが落ちたんですよ。なので、その状態でプロになってもあまり活躍できないのかなと思い他の道に切り替えました。
編集部:でも、それまで「サッカーのプロになる」という夢に向かってやっていたわけじゃないですか。そんなに簡単に切り替えられたんですか?
酒井さん:意外と諦めはつきましたけどね。やっぱり、人の幸せというか、、、例えば、震災などの災害で亡くなられた方って、別に悪いことをしたわけではなく、ただそこにいただけで亡くなったわけじゃないですか。
あと、国際大会に行った時に、インドの寺院に捨てられた子供とかお金がなくて処置ができずに亡くなっていく方々を見てきたわけですよ。
そういった方々と比べれば、自分がサッカーを出来なくなることなんて本当にちっぽけだなって。むしろ、生きてるだけで儲けものっていう感じでしたね。逆にそういう経験がなかったら、悔しくて切り替えも遅くなっていたかもしれません。
編集部:選手ではなくコーチになるという選択肢もあったと思うんですが、そこは選ばなかったんですか?
酒井さん:もちろん、初めはサッカーで食べていきたいと思っていたんですよ。でも、色々調べてみるとサッカーのコーチで食べていくのはかなり大変だと知って…
編集部:そこは現実的な問題があったわけですね。
酒井さん:自分ひとりだけなら良いんですけど、家族や子どもを持った時に辛い思いをさせるかなって。なので、世の中結構厳しくて、自分のやりたいことでお金を儲けることができないこともあるんです。
サッカー以外の道にいくきっかけは?
神学部の教授に「何か良い道はないですか?」って聞いたら、「今後はITと英語ができれば食っていけるよ」って。
その教授に「ITだと新しい言語とか分野がすぐ出てくるから、先を見据えて一番需要がある分野を一つ極めれば、ずっとITをやってきた人たちにも追いつけるし追い抜けるよ」って言われたんです。
その後、NTTドコモでエンジニアで働いた後、ハワイで起業された酒井さん。
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酒井さんはこう言います。
どんな成功者でも必ず人生のどこかでリスクは取っていると…
スプーン一杯のリスクをとる
酒井さん:私が常に気にしているのは「スプーン1杯のリスクを取る」ということなんです。例えば、命綱なしで綱渡りをするようなリスクを取りすぎる人っていうのは最後に亡くなってしまう傾向が多いんですね。株式投資でも同じで、全財産をかけて失敗する人っていうのは世の中に多いんです。
編集部:いわゆるリスクテイカーですね。
酒井さん:でもリスクを全く取らないのもダメで、例えば、日本人の8割以上がリスクを全く取らない人生を過ごしていると言われてるんですが、どんな成功者でも必ず人生のどこかでリスクは取ってるんです。なので、スプーン1杯ぐらいのリスクを取れば成功する確率も上がっていくんじゃないかと思います。
編集部:それは具体的にどういったことなんでしょうか?
酒井さん:いきなり起業のような大きなチャレンジをしても自己破産してしまうかもしれないので、そこまでリスクを取る必要はないと思っていて。例えば、ずっと同じ会社に勤めている人がちょっと転職をしてみるとか、それぐらいで良いと思うんです。それくらいの小さなリスクだったら失敗してもまた元に戻れますよね。
編集部:なるほど。少し勇気を出して、新たな環境に飛び込んでみるということですね。
酒井さん:そういうことの積み重ねだと思うんですよね。私はTOEIC300点でアメリカに来ましたし、大学の時も神学部から情報系の大学院に行くというちょっとしたリスクを取ってきたので。「やればできる」っていうと白けてしまうかもしれませんが、そういうちょっとしたリスクを取ってチャレンジしていけば、人生良い方向に行くんじゃないかと思います。
ジーコへの質問、その回答で学んだこと
酒井さん:あれは私が小学生の時なんですが、学校でジーコのサッカー教室みたいなものがあったんです。それで最後の質問コーナーの時に、「ブラジルのサッカー選手は学校にも行かずにサッカーばかりやってるから、私もそれぐらいサッカーをやらなきゃいけないんですか?」って聞いたんです。
すると「ブラジルにソクラテスというサッカー選手がいるけど、彼は医師免許も取って、サッカーブラジル代表にもなった。だから、サッカーと同じくらい勉強もしなきゃダメだよ。」と言われたんです。
しっかりと自分の頭で考えて、行動すること
酒井さんが恐ろしく優秀な方であることは置いといて、こんなキャリアチェンジもあるのかと参考にしていただきたいと思います。
私もサッカー選手を諦めた当初は消防士になるか、トレーナーを目指すかサッカーコーチを目指すか散々悩んだものです。しかし、海外に出て色んな価値観に触れ、帰国してから様々な活動をする人たちと交流する機会を経て感じるのは、世の中本当に様々な仕事があって、様々な価値観を持った人がたくさんいる。肩書きや職種でやりたいことを探るというのはもう古いということなんです。
これからサッカー以外の道へ行こうと考える方へ伝えたいことは、しっかりと自分の頭で考えて、行動してほしいということです。
今は、SNSを通じて気になる人に連絡が取れる時代です。積極的に人に会うことで世界が広がります。
ぜひ、行動に繋げてほしいと思います。
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サッカーの本質を追求する旅はつづく…
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