プレミアリーグの首位を走るペップグアルディオラ率いるマンチェスターシティ。
先日のレスターシティ戦後の記者会見の様子を@fantaglandistaさんのTweetからご紹介させていただきます。
レスター戦後のペップの記者会見より抜粋。 pic.twitter.com/wARBgMGPZ5
— ㅤ (@fantaglandista) 2018年2月13日
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翻訳を書き起こしてみました。
記者)
以前こう仰いましたよね。
「セルヒオ(・アグエロ)は改善の余地がある」と。言いましたよね?
それもそのはず、彼はプレーにほぼ関わっていないも同然でした。
今はどう評価していますか?
それでも世界最高のFWでしょうか。
ペップ)
前から何度も言っていることだよ。
どの選手の場合でもそうだ。
選手は自分自身のために改善するけど、チームメイトとの関係性の中で何をするのかを理解しなくてはいけない。
いつもそうだし、さらにさらに良くなれるよ。
だから、セルヒオは試合中に何度も顔を出すわけじゃない。
例えば、前半は簡単じゃなかった。
5人が後ろにいて、4人がそこ(その前)にいたんだから。
ほとんどスペースがなかったんだ。
でも彼は集中を切らすことなく、常にそこにいた。
そうすれば遅かれ早かれゴールを決められる。
2点目が簡単に見えるのは、いるべきところにいたからだよ。
その後、1点決めた後、彼が雰囲気を変えて、3点目、4点目と決めることができたのが良い例だよ。素晴らしかったね。
記者)
ペップ、あなたがやってきて1度しかホームで負けていません。これは重要でしょうか?
こうした記録がここに来るチームを怯えさせ、プレーをちぐはぐにさせるのでしょうか?
ペップ)
ここホームだよね?
記録はどうでも良いよ。
ここで多くの試合に勝つのも、ここで負けないのもタイトルを勝ち獲るためだ。
でも、当然だけど、ホームでそうできなければ、(ここまで)安定していなかったよ。
ホームで勝点2しか落としていないのは非常に良いね。
そして、私たちはプレーしてゴールができる。
おそらく107か108ゴールをここまで今季の全体大会を通じて決めている。
まだ2月だよ。
たくさんのゴールがあるのは、プレスをするからだよ。
1点はセルヒオがキーパーにプレスをかけて、キーパーのミスを誘発したからだよ。
シュマイケルのね。
つまり、プレーできる時間がパスの能力や質を左右するから、そうするんだ。
すぐに相手は感じとるよ。
プレーする時間を与えないんだ。
だからいくつかミスを誘発し、その後動き出して走れる選手たちでカウンターアタックをしたんだ。
どれだけ勝ち点を落としたかというのはなんでもない。
重要じゃないね。
重要なことは、知っての通り、昨季はホームで勝ち続けるのに苦労したけど、今季はたくさんの勝ち点を稼いでいることだよ。
ペップの言葉は学ぶべきことがとても多い。
今回はこの言葉にフォーカスしてみたい。
選手は自分自身のために改善するけど、チームメイトとの関係性の中で何をするのかを理解しなくてはいけない。
常に自分自身を高めために努力する選手たち、しかし、チーム力を向上させるにはチームメイトとの関係性を高めていかなければならないということです。
そこでペップが使ったこの表現はとても本質的であると感じました。
チームメイトとの関係性の中で何をするのかを理解しなくてはいけない。
何度も引用するのは、とても大切な表現だと思うからです。
一人ひとりが異なる個性を持っているわけです。その一人ひとり、あるいは複数人との関係性の中でどのように自分を表現するかによって出る答えは変わるんですね。
デブライネとアグエロ、サネとジェズズ、あるいはフェルナンジーニョとデブライネとアグエロ、それぞれの関係性の中で生み出される表現は異なるということです。
ペップ・グアルディオラが作り出すチームの魅力はそんな柔らかく美しい発想がベースにあるのだと感じる。
サッカーの本質を追求する旅はつづく…