アーセナルのレジェンドでありフランス代表の全盛期を支えたティエリ・アンリの分析がとても面白い。
アンリの解説するリバプールのフィルミーノ選手の動画を翻訳してくれた@fantaglandistaさんのTweetをご紹介させていただきます。
アンリが解説するフィルミーノ pic.twitter.com/MDo4bbgCpL
— ㅤ (@fantaglandista) 2018年2月17日
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翻訳を書き起こしてみました。
彼(フィルミーノ)は何を見ています?
ギャップと… ギャップです。
2人のセンターバックがそこにいません。
上手くそこをサイドバックが守れていないことはさておき、彼は何を見ているのでしょう?
彼へと寄せているスティーブンスと、見ての通り、ここへ行こうとしているサラーですよね。
写真が見えてきました。
あとはどう実行するかです。
説明していきますよ。
寄っていって短いパスを出せましたが…遅く再生しますよ。
ブロックされていたかもしれません。
スティーブンスにです。
どういうことかと言うと、祈るしかなくなってしまうんです。
運が味方してくれることをです。
彼の足へと向かうかもしれませんが、そんなことを望まないのが賢い選手、彼のように良い選手なんです。
派手なプレーが求められますしね。
2つ目はこうしたパスです。
宙を舞うんです。
しかし、もしボールの飛行距離が十分でなければ、サラーは止まらざるを得ないかもしれませんし、そうならないかもしれません。スティーブンスがそこで、ボールを触ってキーパーがどこかへいっていたかもしれません。
良い選手というのは、一か八かなんて求めません。
求めるのは確実なことなんです。
彼はどうやったのでしょうか?
彼がボールを持ったので、DFから遠い足にボールが進みました。
DFはすでにそこにいます。
もうどうしようもありません。
だからここで集中するんです。
そこでサラーが何をしようとするか、どこへ行こうとするか。背後にパスをしなくてはいけませんから。どうやったのかというと、戻しますよ。
ここです。
こうすることで、ここでパスを出していたら、サラーはそこへはたどり着けませんでした。
ゴールキーパーの前にです。
こうすることでサラーはさらに3歩近づけたんです。
ここであれば、そこへたどり着けるから、このように合わせたわけです。
考えられたプロセスです。頭を使いましたね。
ここにも必要なことがありました。
仕上げのスパイスを加えていますよ。
こうして注意しているんです。
四六時中、毎日ですよ。
もしグラウンダーのパスをしていたら、スティーブンスはボールを捉えていました。
彼がやったのはわずかにボールを浮かせることです。
こうすることはわかっていましたよ。
良い選手というのは、一か八かなんて求めない
アンリのこの言葉がとても印象に残っている。
イニエスタやメッシ、モドリッチやデブライネのプレーを見ていると一か八かなど求めていないことがよくわかる。
本当に良い選手とは、技術レベル、サッカーインテリジェンスが高いということ。常に自然体で柔らかい状態を保てているからこそ最適な判断とプレーを選択することができるのではないか…
サッカーの本質を追求する旅はつづく…