みな違うんだ。
これは間違いのない真実だよ。
バレーボールの指導者、フリオ・ベラスコを覚えているよ。
そのアルゼンチン指導者は、イタリアのバレーボールに革命を起こして、全てを勝ち取ったんだ。 彼と会う機会があったんだけど、探してた答えを教えてくれたね。
彼からこう学んだし、彼はこの点で全く正しいと思うんだ。 彼は言った…
ペップ・グアルディオラはこう話し始めた…
これはグアルディオラのインタビューの冒頭部分である。
常にサッカーの常識を覆し、新たな世界観を創造し続ける天才指揮官ペップ・グアルディオラがチームマネジメントの本質を語る。
サッカーに限らず、チーム組織をマネジメントする立場にいる人にとって必読の内容です。
ぜひ、最後まで読んでいただきたいと思います。
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人間は一人ひとり異なる。それが本質だ。選手の魅力を引き出すには、その本質を理解できなければならない
「指導者は選手たちにこう言うのが普通だ。
『君たちは皆同じだ』と。それはスポーツにおける大きな嘘だよ。
選手たちは皆同じではないんだ。
そうやって全員が同じように扱われるべきじゃない。
同じ敬意を持って扱わなければいけないんだよ。
私たちは皆人間なんだから、お互いにコミュニケーションをとって、理解しなければいけないんだ」 つまるところ彼が言いたいのは、選手たち全員が同じように感じるわけではないし、彼らから最高の力を引き出すには、異なる扱いをする必要があるということだよ。
練習後に、晩御飯へ連れていく必要がある選手がいれば、オフィスで個人的に対話する必要がある選手もいる。
戦術や相手について話す必要がない選手がいれば、個人的な問題について、話し合う必要がある選手もいる。
個人のレベルで1人1人と接する方法を見つけるのは、私たちの仕事の醍醐味だね。
何を言うか、どうモチベーションを上げるかを知るんだ。
1人1人をそそのかすことで、選手たちから最高の力を引き出すんだ。
表面的な優越や立場から、選手たちは指導者が上にいると思うかもしれない。
でも実際は、私たちは彼らより下なんだ。 選手たち次第だからだよ。
だから選手たちをそそのかさなければならない。
彼らを担いで、出せる最高の力を引き出すんだ。
そうやって共通の目標を達成するんだよ。
簡単にゲームがどのようになるか想像できるよ。 どうプレーすべきかがね。
でも、そのビジョンを選手たちに具現化しなくてはいけない。
説明するんだ。 他の選手の前で義務の説明を受けられる選手たちもいるよ。
チームの残りの選手たちの前でね。
でも、悪かった点や改善点を指摘されるのが嫌いな選手たちもいる。
攻撃されていると感じ始めるかもしれない。
だから、選手たちを知る時間が必要なんだ。
でも、プロのレベルでは十分な時間がないんだ。
だからこの仕事は大きな挑戦になる。
時間がないからね。 未来なんて日はないんだよ。
※当記事は下記の動画、及び翻訳を書き起こしたものになります。
バレーボールの伝説的指導者フリオ・ベラスコからペップが学んだこと
— ㅤ (@fantaglandista) 2018年2月9日
Thank you for your great work again, @slawekmorawski ! pic.twitter.com/ZUPuDxunX5
一人ひとりの個性を尊重することは、チームをマネジメントする上でもっとも大切なことであると私も感じています。
トップダウン型マネジメントの組織が未だに跋扈する日本において、この感覚はこれからより重要になってくるのではないかと思います。
一人ひとりの個性と向き合うと、やり方を変えなければならないと感じます。これは自然なことなのです。みんなと同じことができないのが自然なのです。
それぞれの性質を見極めて、最適な方法を見出さなければならない。本質はそこなのです。その前提を踏まえることができないと、一人ひとりの魅力を引き出すことは難しいのだと思います。
サッカーの本質を追求する旅はつづく…