サッカーに携わる方々の熱い想いを当ブログを通じて共有させていただきたいという私の勝手な思惑ではじまったこの企画。
今回は育成年代に携わる方にはとりわけグッとくる記事をご紹介します。
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大人の覚悟、サポートのセンス
子供が成長するスピードやタイミングは一人一人違うし、サッカーに対して取り組む姿勢にも個人差があるのは当然なこと。
それに子供だって人間なんだから気持ちが上向きの時もあれば、落ち込むことだってある。モチベーションが上がった時に成長出来るのは当たり前だけど、大切なのは落ちた時に周りの大人がどうやって選手をサポートできるかなんじゃないかな。
本来はどっしりと構えて子供をサポートしなきゃいけないはずの大人が、子供以上にちょっとしたことで過剰に一喜一憂してしまっていては、その大人のモチベーションのアップダウンに子供が振り回されてしまって、できるはずの成長もできなくなってしまっていることって多いような気がする。
自分がスランプに陥ったり困難な状況に置かれた時に逃げ出したくなる気持ちは誰にだってある。そんな時に自分で気持ちを奮い立たせられる強い人間ばかりじゃないし、逃げたいと思う気持ちが駄目なんじゃない。
そんな時にこそ回りにいる大人が、そういう弱さすら自分自身なんだと受け入れ諦めずにチャレンジし続けられるようサポートしてあげられるかどうかで、その後の子供の人生は大きく変わると思う。
選手自身が自らの成長のために覚悟を決めなきゃいけないように、選手をサポートする側の大人にもその覚悟とサポートするセンスは求められる。
教える側と教わる側という関係に捉われることなく
こっちがいくら万人の心を震わすような素晴らしい話をしたとしても( まっっったくもって出来ませんが )話しを聴く側が「 受信モード 」になってないと相手の心には何ひとつ届くことはなく、ほんとただの自己満足に終わってしまう。
で、そんな一方的な関係は、あまりにも切ない・・・ だからどうやって、権力と強制力を発動させることなく、相手の受信モードを自然にONにするのか。
指導者を15年以上やってきても日々試行錯誤で、イメージ通りにいかないことの方が圧倒的に多いし、一方的になってしまう可能性に対して怖さでいっぱいですが( 自分の今の年齢や指導者という立場が余計に )自問自答し続けてはやっていくのみかなと思います。
まぁ、そういうこと考えるのは好きでもあるんですがっ。
最後に、ボールの上に座るということについて、うちの奥さん “ 光葉 ” がこんな詩を書いていたのでご紹介を。 このスケールの大きさ、ちょっと悔しいんですよね・・・
『 ボールに座りましょう 』
自分とボールの
一点を感じましょう
ボールと地球の
一点を感じましょう
地球と自分の
一点を感じましょう
丸いという
不安定な安定
動くという
不自由な自由
一点という
限られた無限の広がり
自分と地球の
バランスをとること
軸をつくり
軌道に乗って
動き出すということ
ボールに座って
みんな
地球のうえに
乗っていることを
思い出しましょう
相手のレベルが自分たちより上になった途端、戦うことに意識がいくと、それ以外ができなくなった
マルセイユの選手は激しいぶつかり合いの中でも自分たちが志向するサッカー、そして普段の戦いと何ら変わりない戦いを展開。
日本の選手は激いサッカーになればなるほど、思考スピードが鈍り、普段できていることが全然できなくなってきたのです。
焦ってプレーをするというのとも違い、ただ、戦うことに意識のほとんどがむいてしまったのです。
1週間という時間の中で、相手のレベルが同等もしくはそれ以下の場合はジョルディ監督の修正事項を意識しつつ、戦いながらもよいサッカーを展開できていました。
相手のレベルが自分たちより上になった途端、戦うことに意識がいくと、それ以外ができなくなった。選手たちは非常に成長しましたが、この部分の修正が夏への宿題です。
1週間で世界と戦えるためのチームのベースを作るには。 | 世界で通じるサッカー選手を育成するためのWEBマガジン | 浜田満
サッカーの本質を追求する旅はつづく…